Strange Days

街道をゆく

2000年03月04日(土曜日) 22時50分 テレビ

 夜、NHKをぼんやり眺めていたら街道をゆくが始まった。久しぶりに日本国内に戻って、今回は越の道と北国街道。
 越は駿河から新潟にかけての日本海側という、かなり広大な地域を表している。上古から律令時代にかけて、この地域は中央から半ば独立した勢力が存在していたようだ。そのピークが継体天皇の登場といっていいようだ。
 そういう半独立の地域故か、越は中央から恐れられ、軍事的な関門を設けていつでも遮断できるように気をつけていたということだ。なんとも涙ぐましく、臆病な処置だが。
 戦国時代、この地は上杉、織田の二大勢力が割拠することとなった。織田勢力の担当者が柴田勝家だった。勝家は賤ヶ岳で秀吉に撃破されてしまうのだが、山上に布陣し、平地に陣取った秀吉と一月余りも対峙したことから、司馬は勝家が傲岸だが臆病だと決めつけている。確かに、瓶割りの逸話なども、実は勝家がその恐怖心を部下と分かち合うのが上手だったことを示しているに過ぎないのかもしれない。


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