品名:
SPECIALIZED EPIC FSR XC(2003年モデル)
購入日時:2002年11月
購入場所:サガミサイクルNo.3店(横浜市瀬谷区)
価格:約26万円(税込み)
BD-1の次に買ったのが、SPECIALIZEDの廉価グレードMTB、HARDROCK A1FS(2001年モデル)だった。この自転車、1年ほどスリックタイヤで街乗りに使った後、2002年10月に初めて山に連行した。
実際に乗車してみると、いろいろ僕に合わない部分が見えてくる。サイズがXSと小さいので、乗車姿勢が窮屈になってしまう。また非力な僕にはちと重いし、ちとハードだ。もう少し軽くて安楽に乗れるものがいいのだが。
サイズが合わないというのはどうしようもないので、翌月に迫っていた大島行きを意識し、買い替えに踏み切った。そして入手したのが、その年に発表されたばかりの新鋭機、
EPIC(街乗り仕様)だったのだ。
EPICは前後サス付きのクロスカントリー向けMTBだ。12kg弱という重量は、流行の軽量リジッドMTBに較べると、やや重さを感じる。しかし、HARDROCK号に較べると、はっきり分かるくらい軽い。HARDROCKは元が重いだけでなく、ごちゃごちゃと取り付けているからなあ。
EPICの最大の特徴は、FOXと共同で開発したというリアサスにある。BRAIN SHOCKと名づけられたそれは、通常は稼動せずリジッドのように振舞うのだが、下からの衝撃を感知すると、初めてサスペンションとして動作するのだ。
実際、乗ってみると、通常走っている間は、リジッドバイク的な振る舞いをする。フロントサスをロックしておくと、ペダリングやダンシングでサスが作動することが、ほとんど無いのだ。従って、坂道を上って行くようなとき、ペダリング効率が高くなる。
反面、でこぼこした道を走るとき、下からの入力に対して確かに動作するのが分かる。通常のフルサス的なふわふわ感は無く、ほとんどリジッド的だが、強い衝撃はどこかに消えている感覚なのだ。
大島や南会津に連れて行ったのだが、ほとんどの走路はリジッドバイクのように走れ、一方下りではフルサスバイクのように走れるので、気分は最強だった。いやほんと、最強の万能MTBだと思った。ただし、いくらリジッド"的"とはいえ、やはり完全なリジッドとは乗り味が異なる。しかし、路面追従性が高いという点で、ハイスピードではリジッドMTBより安全だと思う。
普段はスリックを履かせ、ロード用のスプロケットを着けて気楽に走り回っている。ロードのようには乗れないが、少々路面が荒れていても気にならないので、こうした乗り方にも利点はある。それでも、やはり山に連れて行ってこその自転車だと思う。MTBだもんな。
長所:フルサスバイクとしては比較的軽量(12kg弱)。フルサスならではの安楽な衝撃吸収性。ダンシングしても作動しないリアサス。
短所:やっぱりリジッドほどにはペダリング効率はよくない。リジッドに比較すると重い。フワフワなフルサスMTBに較べるとややハードな乗り味。
評価:★★★★☆(4/5)
俺的評価:危うし(いまいち乗りこなしてない)。