Strange Days

宮古島で橋三昧(二日目)

2017年04月08日(土曜日) 22時04分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ

今日は下地島に渡るぜ。

さあ、今日は伊良部大橋を越えて、あこがれの下地空港を見に行くぜ。
 ホテルを出て、昨日渡った来間島よりずっと近くの、伊良部大橋に向かう。今日もすっきり晴れてくれないが、まあ暖かいので降っても堪えないのはありがたい。
 伊良部大橋は、来間大橋に比べ、倍以上の長さがある、長大橋だ。船通しの高くなっている部分も、それに見合ってか高い。すごい眺めだな
 橋は、遠浅な海を越えてゆく。歩けそうなくらいの水深に見えるが、透明度が高いこともあるのだろう。
 一番高い場所が近づく。坂だ、坂だなあ。しかし、広い歩道があって、実際には歩行者なんて居ないので、自転車でのんびり走ってゆける。車道の交通量も、それほどでもない。
 坂の途中で振り向くと、こんな塩梅だ。エメラルドグリーンの海を自転車で越えてゆく。
 渡り切った辺りが写真ポイントで、両サイドに橋名がでかでかと掲げられている。自転車の人も多い。ロードバイクのトレーニングに来るんだとか。
 海の透明度はひたすら高くて、エメラルドブルー、あるいはミントブルーだ。
 恐らく、島をサッと周回してゆくだろうローディーと違い、我々はのんき気ままに島をうろついてしまう。島の内陸にある公園近くに、こんな謎の純粋階段があった。ここから象の背中にでも乗れるのだろうか。
 渡った伊良部島と、下地空港がある下地島とは、橋やら埋め立てやらでほぼ一体化しているが、別の島だ。二つをつなぐ橋の一つに、伊良部橋の名前が見える。さっき渡ってきたのは伊良部'大'橋だ。
 海沿いに出ると、鳥居が突っ立ていたので、寄ってみた。下地島巨岩という、巨石信仰の痕跡のような場所らしい。
 もう少し行くと、通り池という、岩塊にぽつぽつと池が穿たれている場所に出る。通り池というのは、海中で海とつながり、水位が連動していることを指すらしい。
 この下地島のほぼ全幅を占めるのが、一部で有名な下地空港だ。民間空港だが、大きな路線は設定されておらず、以前はANAとJALの大型機訓練をここで行っていた。今は大型機訓練はシミュレータに移行し、専ら小型機の訓練に使用されている。長いフェンス越しに空港の付帯施設が点在している遠目に見えてきたのは、海上に突き出した着陸誘導灯の列線だ。
 こんな近代施設の間近なのに、海は相変わらず清い。水遊びする人も多い。ポケロケを入れて、年賀状に使えそうな写真を撮った。
 間近で見る誘導灯は、エメラルドグリーンの海上をスッと伸びて、まことに見もの。この誘導灯は一つの観光ポイントで、海沿いの狭い道を、大型観光バスまで進入してくる始末だった。
 飯にしたいねえ、ということで、ちょっと東進した下地島だか伊良部島だか判然としない辺りにある、ホテルてぃだの郷で昼食。せっかく沖縄に来たのだからと、生姜焼き定食。いや、もう少しその、ソーキそばとか無かったのかね。
 下地空港にも、ちゃんとしたターミナルがある。チャーター便が飛ぶようだ。
 伊良部島を、もう少しうろうろする。ここは伊良部島の西端辺りにある、黒浜御嶽
 磯の間の小さな砂浜も、こんなに澄み切っていてうらやましい限りだ。
 ぐるりと回って、伊良部大橋の近く、牧山展望台。鳥の形のモニュメントが面白い。柳田國男も書いたニライカナイ伝説の絡みじゃないかと思う。
 日本の観光地に断崖は数多いが、南洋っぽい植生のせいで、一味違って見えるのがいいところ。
 橋を渡り返し、ホテルに戻る頃、日が落ちた。ああ、水平線に沈んでゆく。
 夜は繁華街の店に繰り出した。ここは地元の沖縄民謡ねーちゃんのショーアップが無くて、正直ホッとした。疲れている時にあのテンションはきついんだ。

Add Comments


____