Strange Days

2017年真夏のオホーツク沿岸キャンプツーリング改め北海道ぶらり旅3日目

2017年08月14日(月曜日) 22時29分 , キャンプ , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:岬を挟んで急変

 北海道3日目は、いきなりテントを捨て、身軽になって宗谷岬、稚内を目指す。宗谷岬からは先は走ったことがあるが、そこまでは初めて。猿払と宗谷の間にある峠が気になるが。


 クッチャロ湖の朝は雨だった。テントの中はそこそこ快適だが、やはり気が重い。気温は15℃と涼しいを通り越して肌寒いほどだ。天気予報を調べると、雨は朝のうちに上がるようだ。出発を少し遅らせよう。
 メスティンで炊飯し、レトルトの牛丼にして朝食にする。メスティン炊飯にも慣れたものだ。
 しばしテントの周辺をうろうろしながら空模様を覗い、そろそろ出てもいいかなと言う気分になったところで、テントを撤収する。雨の撤収にも慣れたもんだ。ポケロケに荷物を積載し、走り出す。
 しかし今日は、すぐに身軽になれる。今日の宿は稚内のホテルなので、もうテントは要らない。浜頓別の近くにあるクロネコ営業所に立ち寄り、サイドバッグ一つに畳んだキャリアを納め、キャンプ道具とともに自宅に送り返す。一気に身軽になったぞ。Ortlieb Vario一つにこの先必要な荷物を背負い、走り出した。
 路面は相変わらず湿っぽいが、雨が上がったので、次第に乾くだろうと期待できた。なんと言っても、自転車が軽い。
 しかし、意外にペースが上がらなかった。Varioを背負っている負担があるからだ。キャリアを送り返さないで、これを自転車に背負わせる方が良かったかも。
 北海道でも一際辺鄙なこの辺りは、ザ・原野とも言うべき風景が拡がっている
 猿払の街に近づく。通過したスノーシェッドに張ってあったパンフレットによると、中央部を北上するルートが設定されているようだ。既に日本海側、オホーツク海側を行ったことはあるので、次は道央ルートがよさそう。エスケープルートもあるし。
 この辺りは牧場だらけで、牛が群れている。原子心母。右に海、左は原野か牧場を眺めながらの走りは、昨日までと変わらない。微妙な徒労感を感じる。
 さらに北上したホテルさるふつに到着。まだ全行程の1/3程度だが、結構疲れた。ここには道の駅が有、食事が出来る。ホテルに隣接して広い草地が有、そこは居心地良さそうなキャンプ地になっている。ここに泊まっても良かったな。
 レストランの開店に少し間があったので、隣接する観光物販店で地物プリンを摂取する。疲労が和らぐ。
 レストランが開いたので、早速入る。猿払ラーメンとかを食べたが、プリンで少し埋まった腹にはちょうど良い案配だった。なにせ、まだ50~60kmは走らねばならないのだから。腹一杯にするときつくなる。
 敢えてのんびり出発する。何せ、この先は登りなので、どのみちスピードは出せない。相変わらずの道と、時々現れる小漁港を通り過ぎ江行く。
 東浦漁港から、いよいよ登りに掛かる。覚悟していたほどでは無かった。道幅が十分なのと、何故か追い風気味だったので、のんびり登れば楽勝だったのだ。大きめの登りを数回繰り返し、やがてまた海岸線へと下りていった。
 宗谷岬の手前で遺跡の看板を見つけたが、ちょっとわからんな。
 やがて、民家と小漁港、水産加工工場が現れ始め、見覚えのある場所に出た。宗谷岬だ。ここまで来れば、一安心。
 自転車で長距離旅行中らしいこっちには日本一周中の自転車も。それに比べ、200km程度で疲れ切っている俺とは。
 宗谷岬の後背地に登ったりしてしばし過ごし、足がさらに疲労したのを見計らい、宿泊地の稚内に出発した。この道行きは、二度くらい来たことがあるので、割と安心して走った。途中、富磯のセイコーマートに立ち寄る。恐らく、日本最北のコンビニだろう。コンビニの前でぼんやり車道を見ていると、結構な人数のサイクリストが通過してゆく。宗谷岬は、自転車旅のメッカの一つだろうな。
 稚内に到着する。ホテルは南稚内駅の近くだ。さっさとチェックインしたい。が、その前に、その近所のダイソーに立ち寄った。自転車がドロドロになっているので、少しでも綺麗にしておきたい。自転車が可哀想と言うより、後で自分が可哀想になるので。
 ホテルにチェックインする。振り返ると2泊3日の旅に過ぎないのに、キャンプのおかげで盛りだくさんの旅に思えて素敵だ。遠い宗谷海峡の海を遠望しつつ、ビールでしっぽりするのだった
 その後、ポケロケを解体し、送りつけてあったトラベルケースに収めておいた。これは自宅に送り返してしまい、今後は身軽に行動できることになる。

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