Strange Days

2000年01月29日(土曜日)

望遠鏡買うべし

20時59分 星見

 夜中に起き出して、テレホーダイをいい事にネット漂流しまくった。そこでふと望遠鏡メーカーのトミー・ボーグのサイトを訪問すると、つい最近始めたインターネット通販を記念して、B級品の特売をやっていた。B級品というのは基本機能には問題が無いが外見の傷や多少の汚れがある品の事だ。その中の100ED SW2セットというのが目を引いた。通常は17万円弱の価格が振られているのに、ここでは11万円強の価格がつけられている。買うしかない。さっそくメールで申し込んでみた。在庫があればいいのだが、無ければやけくそでETX-90を買っちゃうかもなあ。

1/29のテレビ

20時55分 テレビ

 さらに「街道を行く」をこれまた久しぶりに見たが、こちらは半分寝ながら見たので良く憶えてない。

サイエンス・アイ 宇宙デジタル図鑑(2000/1)

20時50分 科学

 夜、鍋を食いながら(また鍋か、こいつは)サイエンス・アイの「宇宙デジタル図鑑」を見た。こんなにゆっくりと見るのは久しぶりだ。
 今回は太陽系の惑星が従えている多くの惑星の話題だった。
 話は天王星の衛星から始まる。天王星は、実は太陽系で最多の衛星を従えている惑星だ。それらの多くは、つい最近北欧の科学者たちがパロマ山の5m望遠鏡で発見したものだ。天王星の衛星たちには歴史的にシェークスピアの作品に登場する人物名が与えられている。オベロン、ティタニアはもちろん、ジュリエットもいる。それらは作品中での描写に従って性格付けされ、衛星の属性にふさわしい名前が当てはめられているそうだ。それゆえ、先の科学者たちも、改めてシェークスピア作品群を読み漁る羽目になっているらしい。
 衛星の成因には二つある。一つは惑星の生成と同様に、太陽系生成時に微惑星から生まれたタイプだ。これは惑星の兄弟星といえる。もう一つは放浪している他の小天体が、惑星の重力に捕捉されたタイプだ。これは客星というべきだろうか。
 太陽系の惑星で、衛星を持っていないのは内惑星、水星と金星だけだ。これらの惑星は太陽の強力な潮汐力を受けているが、それゆえに衛星を持てなかったのかもしれない。
 先に書いた衛星の成因からすると、地球唯一の衛星である月は、どちらの成因にも属さない特異なタイプといえる。月の成分が地球のそれと瓜二つなのは、アポロ計画に至る初期の月探査の段階で既に判明していた。月生成のシナリオは、今ではジャイアント・インパクト説として有名になっている。かつて、生成間も無い地球に大きな天体が衝突し、地球の一部を砕いてその周囲に撒き散らした。その後、小天体と地球の破片は地球の周囲で合体を繰り返し、最終的に月になったというわけだ。月は大きく、主星との比率をいえば冥王星とカロンの比を除いて最大になる。むしろ連星系だという声さえあるくらいで、事実地球にも大きな潮汐力を及ぼしている。
 火星の衛星、フォボスとダイモスは、どうも捕捉型らしい。形状からして小惑星起源であると考えられている。ところが捕捉型にしては軌道が円に近すぎるので、他に思いがけない生成シナリオがあるのかもしれない。ちなみにフォボスは火星に近すぎて、数千万年以内に火星に落下すると考えられている。
 小惑星の中にも衛星を持つものがある。小惑星帯というと小天体が密集している様を思い浮かべてしまうのだが、実は非常に広い空間に小天体が点在しているので、お互いに面積を持つ面として視認する事さえも困難なのだそうだ。互いに及ぼす重力も微少なので、衛星系のような安定した系を形成する事もあるのだろう。
 木星にはガリレオ衛星の名で知られる大きな四つの衛星を始め、多くの衛星群が巡っている。最内周にあるイオは木星の強烈な潮汐力にさらされ、四六時中大きく変形している。そのため内部は高熱の流動状態にあり、地球外で最初に確認された活火山が硫黄の噴煙を噴き上げている。
 エウロパは厚い氷に覆われた星だが、その下にはどうやら液体の水が存在しているらしい。イオほどではないが潮汐力によって内部が熱くなり、それなりに温暖らしい。その水中に地球外の生命体が存在するかもしれないと夢想する人々もいる。
 ガニメデはそのイオから放出された硫黄粒子が衝突するため、地球のオーロラのような現象が頻発している。
 カリストはガリレオ衛星としてはもっとも外周を回っているため、木星の影響が少なく、凍り付いた静かな星だ。その表面には、誕生以来刻まれてきたクレーターがそのまま残されている。このように木星の衛星系は個性豊かだ。
 土星の衛星としてもっとも有名なのはタイタンだろう。タイタンにはメタンの大気があり、有機物が豊富に含有されていると考えられている。生命が生じるには低温過ぎるかもしれないが、それでも生命の存在を予測する科学者もいる。
 土星の衛星群は内周、中間、外周と3グループに分かれている。内周の衛星群は輪と同様の起源を持っているようだ。外周の衛星群は恐らく捕捉された小惑星なのだろう、土星の自転軸に対して逆行している。
 海王星の周囲にはトリトンが巡っている。トリトンは惑星の自転方向とは逆行している珍しい大型衛星で、そうした衛星の多くは小型の捕捉型のものだ。海王星自身、自転軸が公転面に対してほぼ横倒しになっているという珍しい惑星だ。この二つを結び付けて考える説もある。つまりある時トリトンの元になった大きな天体が海王星の重心を外れた位置に衝突したというのだ。その影響で海王星の自転軸は横倒しになり、破片が集まって出来たトリトンは逆行軌道を取るようになったと推測されている。
 最外周の小さな惑星、冥王星にも大きな衛星カロンが巡っている。ほとんどガリレオ衛星並みの冥王星に対してカロンは大きく、事実上連星系だと指摘する向きもある。
 冥王星の軌道は変わったもので、海王星の軌道のさらに内側にまで入り込む、歪な楕円軌道を持っている。これは捕捉型衛星と主星の関係でも良く見られるものだ。そのため、冥王星は太陽系の重力に捉えられた迷い星だとする説もある。実は冥王星と良く似た素性を持つのがトリトンなのだ。どちらも太陽系に迷い込んできた系外の迷い星なのかもしれない。
 太陽系のガス惑星の全てが輪を持っている。土星のそれは有名だが、最初はこれが太陽系唯一の輪だと思われていた。そのため、天王星が輪を持つと判明した時には、かなりのセンセーションが巻き起こったものだ。
 NASAが所有するカイパー空中天文台(C-141輸送機に望遠鏡を搭載したもの)で天王星による星食を観察していたところ、食の前後で5回ずつ星がなにかに隠蔽されたのだ。これは冥王星の周囲に細い輪がある事を示している。その後、ボイジャー探査機による調査で木星、海王星にも輪がある事が判明し、ガス惑星に輪が付き物である事が判明した。
 ところで、この「細い輪」はなぜ形成されたのかが謎だった。すべての輪が一繋がりになった帯にならない理由がはっきりしなかったからだ。同じ事は土星の輪にあるカッシーニの間隙にもいえる。
 数学的な解析から、輪を二つの衛星が挟めば、輪は細く集束される事が分かった。そこで実地に探してみると、確かに天王星の輪を挟んだ二つの小さな衛星が見つかった。これらはその機能から羊飼い衛星と呼ばれた。羊飼い衛星は土星の輪の最外周に当たる細い輪でも見つかり、他の輪でも見つかるはずだと考えられている。
 このように、たかが衛星という言葉でくくられる星にも、いろんな種類があるものだ。

笑夢っちの苦難

20時21分 暮らし

 笑夢っちは、昨夜は鍵を紛失して危うく宿を締め出されるところだったらしい。おまけに手数料かなんかで1500円も毟り取られたらしい。こうなるとなにかに呪われているとしか思えないな。笑えるが。

家具が来る来る

20時21分 暮らし

 さて、さっそくテレホーダイの対象番号を変更し、ゴロゴロしていると、いよいよ家具が届き始めた。もう次々にやってくる。それらをとりあえず積み上げ、とりあえず小さな組み立て家具から掛かった。それは北欧製の家具のアウトレットで、5000円で買ったものだ。さっそく木屑を散らかしながら組み立てに掛かったが、最初の部品ではたと手が止まった。組み立てには6角レンチが必要なのだが、手許に無い。明日秋葉に行った時に買ってくるしかなさそうだ。情けない気分でそのまま投げ出す。
 次にCDラックを組み立てる。これはかなりの枚数を置ける可変幅の製品で、30分ほどで組み終わった。サイズもそれなりで、手許のCDは全部収納できそうだ。これは良かった。
 座椅子を出してみた。肘掛け付きの大型のものだ。これは予想外に大きく、立派なものだった。スーパー親爺椅子と命名した。しかしこの親爺椅子、座面が高くて床に直置き状態のPCを使えない。やむなく和み用に背後に押しやっておいた。PCラックは未到着なのだ。
 続いてキッチン用のチェストを引っ張り出したが、これがなんとキャスターが砕けている。輸送中の破損らしい。交換してもらわなければならない。
 最後に隙間用の細長い本棚を組み立てたところで力尽きた。後は来週だー。