Strange Days

2000年12月01日(金曜日)

また湘南台へ

23時55分 コンピュータ

 いよいよAthlon1GHz搭載の新4号機建造にかかった。これこそ新Milleniumを待ち受けるにふさわしい機械だ(なんのこっちゃ)。構成は大変シンプルに、メインボード、プロセッサ、グラフィックボード、LANボード、ストレージ系としてはIDEのみのUATA100系統にHDD、CD-ROM。これだけの構成だ。2号機のメインボードも偶然そうだったのだが、このメインボードはVIAの最新チップセットを使っている。これはチップセットにSB128互換(ということはEnsoniq系)の音源を統合してあるもので、音源ボードは不要だ。
 とりあえず組もうとしたが、組み始めて問題に気づいた。PCIのアダプタ部を塞いでいる金具がピン溶接してあるので、手持ちの工具では外せない。まあドライバかなんかで無理やりこじ開けることも可能だが、他の部分にダメージが生じそうだ。プラスチックハンマーとポンチで叩いて取った方が良さそうだ。
 そういうわけで、これらの工具を買うためにまた湘南台に向かった。まずは図書館によって、またしても調べ物を。ロボット関係の書物を積んで読んだが、面白かったのはAIと絡めて書かれたロボット工学者による本だった。科学哲学的な意義を著すという狙いから書かれたこの本は、著者の立場が立場だけにロボット工学の人工知能研究に対する優位をあからさまに唱えるなど、特有の臭みはあったが、テーマとしては大変面白かった。メモを取ながら読んだ。こういうとき、ロカティオは非常に便利だ。キーボード式だとどうしても打鍵音がして周囲に迷惑をかけるが、手書き認識式だとほぼ無音なのでそういうことはない。
 この日、図書館は19:00まで開いていたのだが、用事があったので、17:00過ぎに出た。その足で(っていちいち足を取り替えてるんじゃねーよ)ダイエーに向かい、工具を探したが、プラスチックハンマーしかないなあ。ハンズに行けばよかった。しかしこれだけあれば用は足せるだろうと思い、それだけ求めて帰宅した。
 帰って、ハンマーとドライバーで溶接部を叩いて離し、組み立てをあっという間に終えた。
 で、この新4号機にWindows98を入れようとしたのだが......。
 僕の手許にあるWindows98は、俺様の長いPC歴を反映して、MS-DOS6.2に始まってWindows95、98ともアップグレード版なのだ。これで困るのが、最初にどうやってCD-ROMドライブを認識させるかという問題があることだ。順当に行けば最初にMS-DOSを入れ、次にWindows95を入れる(インストール中にWindows3.1のディスクを要求されるが、インストールしてある必要はないため)わけだが、この時に何とかしてCD-ROMドライブをMS-DOSベースで認識させておかないと、そもそもWindows95のセットアッププログラムを起動できないという問題があるのだ。新規ユーザ用パッケージならば、Windows95のインストール用CD-ROMに、マシンを起動してCD-ROMドライブを使用可能にしてくれるFDがついている。が、アップグレード版にはそれがない。いやほんと、毎回苦労している点なのだ。
 今回は、会社で何度か使った力技、「NTを入れてCD-ROMを認識させ、Windows98のイメージをHDDにそっくりコピーしておく」という技を使おうと考えた。手許にある、新規ユーザ用NTパッケージを使おうと思ったわけだ。
 まずCドライブ分の領域(これは最終的にどれくらい必要か予め見積もって決定しておく)、僕の場合はまあ8GB程度を確保しておく。この時には適当にフォーマットしておく。次に1GB程度の領域を、これは必ずFAT16でフォーマットしておく。そしてどこでもいいからNTをインストールする。これでNTを起動すると、CD-ROMをアクセスできるようになるから、そのイメージをそっくり1GBのFAT16の領域にコピーしておく。そしてMS-DOSか別のWindows9Xのマシンで起動用FDを作り、それでこの機械を起動すれば、インストールイメージが見えるはずだ。これでFDISKを起動して適当に区画を設定し、フォーマットしておく。また再起動すればまっさらなCドライブとインストールイメージの両方が見えるはずだから、あとはインストールイメージからセットアップを起動すればいいだけだ。
 NTのライセンス数を使いきっている状態だとライセンス違反になるが、CD-ROMドライバ代わりに使うだけの軽微な違反なので、まあMSに泣いてもらうことにしよう。
 そう思ってNTのCD-ROMをセットして、そこから起動した(アップグレード版のWindows9Xは起動可能なCD-ROMにはなってないようだ)。が、カーネルのロード中に青画面になって落ちてしまう。ありゃ、なんで? プロセッサが速すぎるのか、Athlonの非互換性によるのか。
 いずれにせよ、あまりに面倒なので、素直にMEの新規パッケージを買うことにした。うがー。