Strange Days

2000年02月15日(火曜日)

赤道儀を調節した

23時03分 暮らし 天気:晴れ(雲量少。寒い)

 夜、雲が少なかったので、望遠鏡の赤道儀を調節した。この望遠鏡、片持ち式赤道儀もそれが載っているカメラ三脚もさすがに剛性不足で、少し手が当たっただけでゆらゆらしてしまう。特にエレベータ(というのだろうか、赤道儀自身が載って上下できる台)を伸ばしたときには甚だしいものだ。逆にエレベータを下げておけばそこそこの強度ではあるが、視点が下がりすぎてファインダーが扱いにくい。また微動ノブの遊びもやや大きいようだ。しかし片手で持ち運べる軽さは本当に助かる。僕のような観望専用の素人には、この気軽に扱える軽さが重要なのだ。重くてベランダに出すのが一仕事になるのなら、やがて使わなくなってしまうに違いない。
 さて、まずは適当に南北を出す。赤道儀の軸をコンパスと見比べながらなるべく正確に北に向けた。それからシリウスを視界の中央に収め、一定時間待って赤経軸を回し、シリウスが上下方向からずれていないかどうかを確認した。まあ赤道儀の軸線の傾き36度がちゃんと出ていると信じてだ。
 すると視界の中でシリウスが上方向にずれていた。望遠鏡の視界は反転しているので、これは視点が下に行ったことを意味するはずだ。シリウスは西に傾いているので、軸線が東に寄りすぎていることを意味する(はずだよな)。そこで少しずつ三脚を回転させながら、大体常に赤経軸の回転だけで視界に収まるように調節した。その時の三脚の接地点をガムテープでベランダに示しておいた。これで設置作業がスピーディになる......はず。欲をいえばもういくつか別の星で試してみればいいのだが、どの道それほど精度を出せないのでこんなものだろう。
 その後、夜半に赤道儀の威力を試してやろうとベランダに出たが、その頃には雲が空を覆っていた。すごすごと引下がった。