Strange Days

2000年06月22日(木曜日)

蒸し暑すぎる

22時05分 暮らし

 帰宅して、部屋のドアを開くと、熱気が押し寄せてきた。うわっ、これはいかん。速攻でエアコンを入れる。
 本格的に梅雨を感じるこの頃だった。

火星ニ水アリ□

14時03分 科学 天気:くもり

 世界最大の陰謀組織(爆)NASAによれば、火星の地表に液体の水が存在しそうだということだ。
 火星の地表には多くの侵食跡が残されており、太古にはちょうど地球の地中海くらいの大きな海が存在していたとされている。生まれたばかりの頃の火星は液体の水が豊富だったのだが、火星は地球よりはるかに小さなサイズでしか無いため、水蒸気を多量に保持して置けるほどの大気を引きとめておく事ができなかった。そのために長い間に水蒸気は火星圏外に逃げ出し、今では液体の水はまったく残っていないとされていた。しかしそのようにして逃げ出す前に火星が充分に冷え、凍り付いてしまった水(すなわち氷)が、極地方や大きなクレーターの内部などに残されているのでは、と考えられていた。
 今回、液体の水が見つかったのは、地表に発達している渓谷や、クレーターの側壁からだった。正確には、ごく近い時代に水が流れた跡が見つかったということだ。火星を周回して継続観測しているMars Global Surveyorが撮影した画像を処理した結果らしい。地表のごく小さな痕跡をも見逃さず捉えたMGSの能力は、まさにスパイ衛星並といえるのではないだろうか。
 この痕跡は、恐らくは火星のあちこちに残されている氷が、地熱かなにかで急に溶け出した結果生じたものだろうとNASAの科学者たちは推測しているようだ。これは液体の水が存在していることが重要というよりも、火星で水を得るのは存外に簡単かもしれないという可能性を示唆する点のほうが重要だ。
 恐らく、いずれ火星への有人探査ミッションが企てられるだろうが、火星で水を簡単に入手できるとなると、行きの荷物を随分軽減させることができる。乗員の生活用水としてはもちろん、エンジンの反動材としても使えるはずだ。水を適当に処理すれば水素を得られるから、これを適当な熱源を使って噴射してやれば帰りの燃料まで携行する必要は無くなる。
 きっと、宇宙大好きな人々には小躍りするようなニュースだろう。まあ有人ミッションとなると無人探査とは桁違いの金がかかるので、打ち上げられる前に議会で撃墜されてしまう可能性は大きいのだが。