Strange Days

2001年03月19日(月曜日)

またM天体捜索

23時55分 星見 天気:晴れ???

 このところ、各種光学兵器でM天体捜索を繰り返し、それぞれの能力を比較してきた。今夜はC8EXによる再々試験だ。
 今夜は風が強い。視界にM42を入れるも、風に揺れる揺れる。不安定なシンチレーションと、強風のダブルパンチだ。高橋のTG-L経緯台は、天頂近くまで向けられる点で扱いやすいのだが、同時に重量配分が必然的に悪化するので、風に弱いという点が要注意事項だ。
 M42のトラペジウムは、四つくっきり見える。これが100EDだと一番暗い星が霞んでしまうのだが、C8EXではそういうことはない。C8EXとMeadeSW24.5はベストマッチだと思う。かなり視界を取れるし、コントラストも非常に高い。背景も過剰に白くならない。
 M93。おおいぬ座の足元から東に探してゆくと、やがてささやかな微光星の集団が目に入ってきた。8インチの口径でようやく捉えられるような、暗い微光星の群れだ。良く星団ガイドの類に『双眼鏡でも捉えられる』という記述があるが、既に現実にそぐわない記述になっているのではないか。人口の大半が都市部に住み、その明るい夜空に星を探さなければならない状況では、ガイドブックの記述もそれを意識したものに合わせなければならないのではないだろうか。まあ都市部では自動導入を使えということかもしれないが。
 M46&47。M47は一発で分かった。明るめの星の集団を取り巻く微光星の群れ。この微光星が見えなければ、これが散開星団だとは気づかなかったかもしれない。M46もじっくり眺めれば浮かび上がってくる。
 M50。これはどうかなと思いつつ眺めたが、やはり天の川に紛れてよく分からなかった。前回見えたと思ったのは気のせいだったのだろうか。
 M48。これも特徴的な星の並びを見つけ、その傍に発見できた。これも微光星が集まっている。
 なんでも、Celestronは8インチ超級の鏡筒を単独販売しなくなるらしくて(今後は自動導入装置とのセット販売のみになるとか)、11インチとかいった鏡筒はもう入手不可になるかもしれない。このクラスになると実視界が狭く(必然的にFが長くなるので)、自動導入との組み合わせは必須かもしれない。
 ということで結論。都市部でM天体をたくさん見るには、最低でも8インチ級が必要である。