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Strange Days
2002年01月06日(日曜日)
20時00分
自転車
天気:晴れ
昨日も少し走ったが、今日はもう少し走ろうと思った。新年を迎えたところで、鎌倉は鶴岡八幡宮まで行ってこようと思い立ち、13:30くらいにTCR-2で走り出した。
境川サイクリングロードを駆け抜け、藤沢から江ノ島まで出て、海岸線を快調に走り抜ける。渋滞の車を尻目に、結構広い路肩を駆け抜けてゆくのは快感だ。やがて鎌倉に到着、人込みがすごい鎌倉市街を走り、鶴岡八幡宮の大鳥居に到着した。が、今日は交通整理の警官も出ていて、また人出も凄いのでバイクを置き去りにするのは気が退ける。HardRock号にすれば良かった。これなら盗むのは骨だから(重いし)。今日は拝殿まで上がるのはやめにして、また後日ということに俺様の心の中だけで決定し、しかしそれではつまらないので鳥居の下を一周した。こんな舐めた俺様を、鶴岡八幡宮の祭神(応神天皇らしいな)は見逃さなかった。
帰路も順調に走れると思った矢先だった。左側の路肩を走っていたのだが、2台前の車が道路対面のコンビニに入ろうと右折し、それを直前の車が避けて大きく左に蛇行したのだ。そこまでは良かったのだが、その車がまた走り出した途端、急停車したのだ。てっきり、そのまま走るか右に寄るかだと思っていた僕は、そのまま吸い込まれるようにしてそのバン(あるいはステップワゴンだったかも)の背面に衝突したのだ。これがMTBだったら停まれたのだろうが、ロードバイクは制動能力がやや劣るので、こういう結果になったのだ。顔面を車の後面にぶつけ、そこで停止した。
転倒は免れ、慌てて自転車を降りると、メガネがバラバラと足許に降って来た。右のレンズが外れ、弦も折れてしまったのだ。一瞬、呆然としていると、なんとその車はそのまま走り出したではないか。メガネも無いので、ナンバーも確認できない。
自転車を歩道に引き上げ、さてどうするかと考えていると、さっきの自動車が去った方から、ジャージ姿の男性が携帯電話で話しながらやってきた。相手はどうやら警察らしい。通りすがりの方だったのだが、わざわざ通報していただいたらしい。その電話を借りて警察に事情を話すうち、やっと落ち着いてきた。この親切は身に染みた。
この時、警察の方では事故発生->車が逃走、ということで、ひき逃げ事件として扱われていたらしい。が、その警察の到着を待つうちに、当の車が引き返してきた。なんと、一人相撲に等しいじゃないか。その場で話し合い、どっちも損害軽微、事故状況からして僕の分は悪かった(なにせ、自爆なので)が、あっちもなにか後ろめたかったのかチャラにして、手打ちにした。僕もロードバイクは無傷だったし、メガネはどうせ近々買い換えるつもりだったのだ。
ちょうど折りよく、先ほどの男性が戻ってきたので、先ほどの礼と決着に関して報告し自宅に帰るというので見送った。親切が身に染みる思いだった。僕は呼んでしまった警察を待った。が、警察がなかなか来ない。この渋滞では、車両では来れないかも。やがて、原付で二人の警官が駆けつけたので、今までの出来事を話し、簡単な調書を取られた。が、ひき逃げ事故という一報が消えたためか、ごくごく短時間で済んだ。警官たちもにこやかで、概して親切だった。念のために後で事故証明を取れるようにしておくが、他に報告が行くことは無いとの事。
しかし、帰路が問題だった。もう夕暮れ時、しかもメガネが無い。そのため、ほとんど視界5mという超短視界での走行、しかも暗闇の中のそれは恐怖に満ちたものだった。本邦初公開の本格的スポーツホラーだ。特に境川サイクリングロードでは、無灯火チャリに悩まされながら、時速10km/hでタラタラ走った。
なんとか帰着し、ふと鏡を見ると、なんと右目の眉から目のすぐ横まで、無残な擦り傷が走っている。まかり間違えば、目を傷つけていたかもしれない。
今日はいろんな意味で、後一歩で地獄を見るところだった。これは八幡神からのきついお灸だったのかもしれない。