Strange Days

2002年12月28日(土曜日)

横浜ポタ下見行

00時00分 自転車 天気:いい天気になったよ

 朝7:30起床。寒い。洒落にならんぞ、こりゃ。今日は来年1/4決行予定の横浜ポタの下見があるのだ。いや、下見という名目での、事実上の乗り納めオフになりそうだが。適当に飯を食いながら、天気予報をチェックした。今日一日、晴れが続く模様。雨具も輪行も考えなくてよさそうだ。ならば、ということで、TCR-2で自走することにした。
 9:00ぐらいに家を出て、桜木町まで突っ走る。勝手知ったるR1だ。やはりロードバイクはこういう舗装路には強い。1時間弱で桜木町駅の近くに到着した。桜木町駅の改札に向かっていると、階段の側で輪行解除をしているおのひろき氏とその松女史の後ろ姿が目に入った。サープライズ!(爆) 背後から急襲しようと近づくが、あえなくその前に発見されてしまった。一緒に集合場所のみなとみらい口に出ると、同じく輪行解除していた@nak(た)女史と会う。しばし待つうちに、残るにち氏、こぐ氏、その奥方のこぐやまのかみ女史が相次いで到着する。こぐやまのかみ女史(これ、早くいいハンドルをつけないと定着しちゃいそう)、(た)女史はそれぞれUKブロンプトン(インター7仕様)というブルジョワジーの乗り物で参加。それ以外のメンバーはだいたいBD-1系だ。
 適当に体が冷えきったところで(爆)、まずはみなとみらい方面へと走り出した。まずは隣港パークへと。インターコンチネンタルホテル(それにしてもなんという名前だろう)と国際展示場の間を走り抜け、午前の白んだ明かりの中の隣港パークに到着した。この時間にここに来るのは始めてだ。だいたい、黄昏時にやってきて、その通りに黄昏れるのが通例だったから。人気も無く、明るい日差しに溢れるここは、初めて訪れたように新鮮な印象だった。
 近くの新港パーク(それにしても"x港"という公園が多すぎる)まで走り、ここでしばし休憩。この間に、(た)女史はワールドポーターズに走り、お茶を買ってきたようだ。ここも人が少なく、のんびりした雰囲気。
 さて、お昼時が近いので、先を急ぐ。赤レンガパークを通過し、山下公園に駐輪した。ここから、中華街に歩いて入り、そこで食事することになっている。中華街の入り口ですずきなおし氏と待ち合わせ、一緒に店を探しながら歩いた。やがて裏通りにある(た)女史お薦めの店に入った。ここでの昼食は、全員が1000円コースを選択し、人数分の分量を持った大皿が出てくるというアバウトな、しかし中華料理の醍醐味を味わえそうな物となった。全員の漠然とした総意により、1/4の昼食場所もこことなった。
 駐輪場に戻ったところで、財布の中身が乏しくなっていた僕は、銀行に行ってこようと考えた。にち氏らと相談し、結局はすずきなおし氏に案内の労を取ってもらい、石川町のUFJに立ち寄ることになった。行ってみると、クレイジー・ダボのすぐ近くだった。なあんだ。金を下ろし、トンネルを越えて、産業道路の適当な地点で後続との合流を図った。が、しばらく待っても来ない。どうも先に行ってしまったらしいと判断し、シンボルタワーへと急いだ。
 案の定、一行は既にシンボルタワーに到着していた。ここでお茶休憩。なぜか火器は出ず、揚げギョーザ風のお菓子(いや惣菜?)、胡麻団子を、自販機の缶を供に食すお茶タイムとなった。今日は霞はあるものの、空はよく晴れている。日差しが暖かい。
 今年の実績では、ここから磯子方面に走り、不動坂という激坂を通って丘に登るルートを通ったという。だがこの不動坂、坂がきついというよりも、交通量が多いのが問題。そこで、目的地である「港の見える丘公園」まで、本牧の大通りに沿った裏道から上がるルートが、すずき氏によって提案された。すずき氏の先導により、一行は湾岸道路を通り、本牧ルートから裏道に入った。しばし、二度と通れなさそうな生活道路を通過し、やがてかなりの坂に差しかかった。小径車と700Cロードバイクとでは最適な走行速度がまるで違う。失礼を承知で、先行車の右をパスして一気に駆け上がった。ゆっくり登ると、かえってつらいのだ。
 この辺で(あ)氏と落ち合うことになっていた。携帯電話で連絡を取り、丘を越えた所にあった「港の見える丘公園」(ベタなネーミングだ)で落ち合うことになった。公園に入ると、黄色いブロンプトンを従えた(あ)氏が待っていた。これでメンバーが揃う。
 公園の広場で、どうやら練成途上らしき大道芸人の男女カップルが、それぞれに芸を披露し、まばらな拍手を受けていた。それにお構いなく、我々はなぜか試乗会へと突入した。きっと、暮れ行く横浜の空がそうさせたのだろう(まさに宇宙の神秘だ)。
 我がTCR-2にも試乗していただく。ロードバイクの乗り味を知ってもらい、ロードバイクを買わせてしまおうという目論見だったが、狭い公園での試乗には限界があったようだ。あまり積極的な反応は得られなかったようだ。
 一方、その松女史がSPDなビンディングペダルを装備してきたことから、俄にビンディングペダル体験大会にも発展した。その場にSPDシューズが3足(その松女史、おの氏、僕)ほど揃っていたので、合うサイズも探しやすい。まず(た)女史が体験。事前に散々に脅かされていたせいか、最初はなかなかはまらなかったようだが、最後には危なげなく試乗を終えた。『足を回すのが楽』との感想。これは、来年最初にはビンディングでデビューか? 次ににち氏。こちらはサクッとクリートをはめ込み、サーっと公園の出口、こちらからは死角になっている方向に向かっていった。と、そこからなかなか戻ってこない。『こけたか?』と話していたら、にち氏が戻ってきた。やっぱりこけたとのこと。早速ビンディングの洗礼を受けたわけだ。なんでも、走ってるときに携帯電話を落とし(この日、4回ぐらい落としたのと違うか?)、それに気を取られた結果、自分がビンディングを着けていることを忘れてしまったとか。
 にち氏の失敗をじっくりと眺めていた(あ)氏は、真打ち登場とばかりにその松's BD-1にうちまたがった。サクッとクリートをはめ、サッと走り出す。まるでビンディングを履きなれているかのようにスムーズではないか。(あ)氏はいったん公園の出口方向に消え、またすぐに戻ってきた。トイレに行きたくなった僕は戻ってきた(あ)氏とすれ違う。氏は『こんなのなんでもないじゃん』という顔をしていた。氏は減速し、ゆっくりと仲間たちの方に近づいていった。それを思わず見送っていると、氏がなかなかビンディングを解除しないのが気になった。ペダルの上に立ち、すぐには外せそうにない体勢だ。(あ)氏はおの氏らにぎりぎりまで接近し、ほとんど止まる寸前まで減速していた。(あ)氏がなにかを口にしようとした。その瞬間、氏はBD-1もろとも傾き始めた。その時のおの氏の慌てた表情は忘れられない。おの氏も(あ)氏がすぐにはビンディング解除できない体勢であることに気付いたのだが、口にしようかどうしようか迷っているうちに(あ)氏が倒れはじめたのだ。周囲の皆が慌てるなか、(あ)氏はなす術もなく転倒した。ペキンパーばりのスローモーション効果付きだった。(あ)氏いわく、ビンディングを着けていることを一瞬忘れたとか。こうして約3名へのビンディング洗礼は終わった。これが港の見える丘ビンディング試乗事件の顛末です(一部想像、誤解を含むかも知れず)。
 日暮れ時まで港が見える丘公園で過ごした後、一行はお好みハウスへと向かった。ここでとりあえずの締め。今日はけっこう混んでいたため、お任せモードで烏賊、焼きそば、お好み焼きなどを食す。20:30から予約が入っているとかで、約2時間で辞す。来年1/4の予約は入れた模様。
 その後は、お好みハウスで買った八朔ゼリーの賞味をすべく、スターバックス(横浜秘境店)に移動し、しばしまったり過ごした。
 22:00過ぎに解散。これで年内のオフはもうない。今年はよく遊んだねえといいながら、三々五々散っていった。
 僕はR1経由で家路を急ぐ。こういう道はロードバイクだと楽だ。帰宅した頃には、寒気もなくなって汗ばむくらいだった。しかしまあ、もう少し暖かかったらいいのだが。