Strange Days

2002年04月07日(日曜日)

舞岡公園~ウィトリッヒの森訪問

22時00分 自転車 天気:くもり気味

 寝入ったのは遅かったのだが、4時間もしないうちに目がさめた。昼まで眠るつもりだったのだが、なぜか目が冴えて眠れない。外を見るともう雨は上がって、道路も乾き始めている。三浦半島を強行するかという考えも過ぎったが、眠気がそれを打ち消す。眠いのに眠れない、つらい状態だ。
 昼頃まで布団の中でうだうだしていたが、昼過ぎに再びHardrock号で走り出した。今日は舞岡公園を再訪し、さらにウィトリッヒの森という小自然公園を訪問しようと考えた。
 立場から中田まで裏道を走り、踊場の丘を越えて戸塚に出る。戸塚の西友辺りの細い歩道を抜けようと、MTBを押して歩いていたとき、なにかがカランと落ちた。なんと、HL-500IIの裏蓋が、またしても落ちていた。これ、中に電池を入れてテンションをかけてないと、すぐに外れてしまう。構造的な欠陥だ。テープで止めてしまおう。とりあえず、サドルバッグに入れておいた。また落ちてなくしたらかなわない。
 戸塚まで出て、開かずの踏切を渡り、ユニー方面に向かうと、舞岡へと続くヤな感じの坂がある。去年、ここを走ったときは死ぬかと思ったものだ。シッティング、ダンシングを切り替えながら、黙々と上ってゆく。去年のときより断然楽だ。それでも、ジモティーにはママチャリで抜かれたりするがな(爆)。
 坂を越え、気持ちの良く坂を下ると、やがて舞岡駅に到着する。ここで右に曲がり、しばらく突っ走ってゆくと、やがて舞岡公園の入り口に到達した。東屋とトイレ、スピーカーが立っている。自転車でも入れこめそうだったが、念のために偵察することにした。ボトルをポケットにねじ込み、道を登ってゆく。
 木の段を越えると、広々とした空間に出た。特に何があるわけでもない。風が心地よい。空が青い。降り注ぐ陽光が暖かい。
 広場の上に東屋とベンチがあり、お昼を楽しもうという人たちがいた。さらに上ってゆくと、木の杭で切り取られた道に出る。ここはMTBでなら走れそうだが、雨の直後だし人出も多いということで断念。というか、公園内を自転車で走るのはやはりまずかろう。
 MTBまで戻り、舞岡公園沿いに南下していった。やがてまたしても嫌になるような坂にぶち当たる。ここはどこだ? ここでau登場。EZナビで現在地を取得する。これ、EZアプリのロードに時間が掛かるのが難なのだが、実はロード状態のまま閉じれば、次にすぐに測定には入れると判明。1分くらいでその場の地図まで出せる。これは便利。しかし、地図があまりに高縮尺なので、かえって現在地をつかみにくい恨みがある。これは、紙の地図と組み合わせることで解決できそうだ。このサービスは、文字通りウォークナビ向けだと考えて良さそうだ。地図の縮尺は、歩くために最適なものだからだ。
 坂をやはりダンシングとシッティングを切り替えながら、エイコラ越えてゆく。さすがに一休みを挟み、超えると、すぐ近くにバス停、少し先に公園のメインゲートが見える。立派な駐車場つき。
 管理棟の近くにある案内板で現在地を確認していたら、駐車場の管理人が「ここは自転車進入禁止ですよ」と教えてくれた。位置を知りたいというと、わざわざ事務所まで戻って簡単なマップをくれた。駐輪場も近くにあるという。礼を言い、その場を辞す。
 公園から南下すると市道環状3号線にぶち当たるはずだ。急な坂を下り(上った分だけ下るのは当然だ)、広そうな道を下ってゆくと、高架の下をくぐった。ここが環状3号? またEZナビの世話になると、そういうことらしい。しかし環状3号線は、はるか頭上だ。またあそこまで登るのか......。完全に鬱になりながら、適当な坂道から環状3号まで登っていった。段々体がなれてきたのか、案外楽に登りきれる。
 環状3号は道幅が非常に広く、とても走りやすい道だった。が、工事中の場所も多い。~地図上、西の突き当りまで走ればいいはずだが、「ここが突き当たりか」という場所から北に折れて進むと、あるべき道がない。またEZナビで位置を確認し、地図とつき合わせながらルートを探っていった。EZナビの地図と、紙のそれとで、細かい違いがあるのに閉口した。混乱に輪が掛かる。
 高層住宅が立ち並ぶ丘にまで出て、ここから西に行けば1号線に出られるというところまで来た。が、地図上、それらしい道がない。嫌になってきたので、南下して原宿六浦線を原宿まで走り、そこで1号線に出るルートに変更した。
 相変わらずEZナビの世話になりながらも、位置的には確実に目的地、ウィトリッヒの森に近づいてゆく。しかし坂が多いこと多いこと。体の節々が痛んでくるが、真鶴のときのように踏めなくなるというほどではない。
 原宿に至り、少し先の細い道に入り、進んでゆくと、こんもりした木立の前に「ウィトリッヒの森」という看板が見えた。着いた! 疲れたなあ......。
 この洒落た名前が付けられた小公園は、その名のとおりウィトリッヒ(故人)というスイス出身の方が所有していた土地だ。その没後、夫人(こちらも故人)が横浜市に寄付し、そこを整備したのがこの小さな自然公園だ。小さな自然公園と回りくどい言い方をしたが、まさに小自然公園という在りようだ。数ヘクタール程度の土地は基本的に全く人手が入っていない。故郷の山で見られたごく当たり前の雑木林という景観だ。日があるにもかかわらず孟宗竹の、楢やブナの林は鬱蒼として、日陰を形作っている。
 看板が掛かった場所からMTBでゆっくり降りてゆくと、入り口付近にトイレ、ずっと下って小広場と東屋がある。R1が近いにもかかわらず、その騒音は遠くに聞こえるだけだ。広場にMTBを止め、空を見上げると、くもりがちの空がぽっかり広がっている。
 他に訪れる人は少ない。どうも地元の人々の散歩道らしく、林に続く曲がりくねった道に入ってゆく姿を見かける程度だ。
 ボトルをポケットにねじ込み、その道に歩み入った。落ち葉がうずたかく積もり、それを掻き分けるようにして歩く。歩道そのものは手すりも、急傾斜での滑り止めの板も良く整備されている。
 東屋に戻って一服していると、壁に由来を記した銘版が貼られていた。この東屋、ウィトリッヒ夫妻が暮らしていた住居のフランス瓦を使用したものだという。銘版には心無いいたずら書きがされていた。ドキュンか、近所の小中学生だろう。後者ならあまり責める気になれない。僕だって同じようなことをしていた気がするから(爆)。どの道、冥界へと去った夫妻の眠りを乱すものではあるまい。
 遠くのチャイムが17:00を知らせたので、そろそろ帰ることに。出入り口までMTBで駆け戻り、さらに西に進むと、物凄い下り坂を経て川岸に出た。宇田川だ。少し進むと境川との合流地点に出た。ここからはいつものサイクリングロードを走るだけだ。
 途中、飯田牧場に寄る。今日は新顔のキャラメルを試した。これ、甘くておいしい(特に運動の後は)のだけど、買った側から解け始め、しずくが垂れるのには閉口した。
 飯田牧場から高鎌橋まで戻り、上飯田団地を経て帰宅した。
 今日の走行距離は30kmだが、その倍は走ったような疲れ方だった。