Strange Days

2002年06月08日(土曜日)

NHKスペシャル「ニッポンの技が未来を開く」

23時00分 テレビ 天気:晴れ

 今夜のNHKスペシャルは「ニッポンの技が未来を開く」。日本の伝統工芸は、日本人が様々なヒントを得ながら、自らの生活の中で磨き上げてきた経験の技だ。それら伝統工芸は、近代に入って西洋科学文明による淘汰にさらされ、あるものは廃れ、あるものは文化的側面を強調することで生き残ってきた。しかし、現代の科学技術に対し、それらの伝統工芸が、様々なヒントを与えるようになっているという。
 現代文明の利器として、象徴的な存在である自動車。日本は、その自動車の生産国として実力を高めてきた。その自動車の心臓部、エンジンから、路面に力を伝えるタイヤへの伝達装置に、日本の思わぬ伝統工芸が関係している。和紙だ。
 伝達装置は、エンジンからプロペラシャフトへと、動力を滑らかに、しかも確実に伝達できなければならない。構造としては、2枚の金属プレートを密着させ、動力を伝達する仕組みになっている。しかし、ただの金属面を接触させただけではスリップが発生し、また破損の恐れもある。そこで、この部分に柔軟な素材を貼り付け、それらが擦りあうことで金属面の直接の接触を防ぎ、またその素材にオイルを浸透させておくことで、高温高圧にも耐久しやすいように工夫されている。従来、この素材としては、石綿が使われてきた。石綿は燃えず、また柔軟性も併せ持っているので、素材としては理想的だ。ところが、石綿は強い発ガン性を持つことが知られるようになり、各国で使用を禁止されている。そうなると、何らかの代替素材が必要になる。
 日本のあるメーカーは、その素材として合成素材を紙状に整形したものを試作した。ところが、ただ単に素材を繊維状にばらし、薄く整形しただけでは、素材同士がくっつきやすいため、斑が出来てしまう。これでは実用にならないのだ。そこで、メーカーはある和紙職人に助けを求めた。和紙職人によれば、和紙の場合、単純に繊維を溶かして漉くのではなく、ある添加物を加えるのだという。植物から取れる粘液状のもので、繊維を絡めとる糊のような役割をするのだ。繊維はこの糊にくるまれ、他の繊維から離れてしまう。そこで漉くと、きれいに斑の無い和紙を漉けるのだ。和紙職人は、持参の道具で、合成素材を漉いてみた。すると、きれいな和紙状の素材が出来上がった。この製法を機械化した結果、実用化された新素材は、世界市場で大きなシェアを占めることが出来たのだ。
 ニューヨーク、レストランや、そこで使う調理道具を扱う店などで徐々に売上を伸ばしているのが、日本製の包丁だという。日本刀の伝統を引き継いだ包丁は、こまやかな調理を必要とされるようになった、欧米の調理人たちに広く受け入れられつつある。切れ味に勝る点が受け、伝統的に大きなシェアを占めるドイツ製刃物に迫る勢いだという。
 ところが、シェアを伸ばしつつあった頃、欧米のユーザからのクレームが相次いだという。包丁がすぐに壊れるというのだ。欧米の調理では、大きな肉の塊を刀で叩ききるようにして切るなど、かなりハードな使われ方をする。日本製の包丁は切れ味の鋭い鋼鉄を使用しているのだが、硬い反面もろい性質があり、粗い使われ方に耐え切れなかったのだ。そこでメーカーは、日本刀の刀鍛冶に協力を求めた。日本刀でも素材は鋼鉄だ。しかし日本刀は過酷な肉弾戦に耐えられるようになっている。そこに何か秘密があるのではないか。
 秘密は、日本刀の製造工程そのものにあった。日本刀の刃は鉄に炭素を浸透させた鋼鉄であることは前述の通りだ。しかし、単純に浸透させると、炭素含有量の多い部分で斑が出来、もろいその部分から破損しやすくなる。そこで刀鍛冶は、日本刀を繰り返し鎚で打ち、"鍛える"のだ。鍛えることで、斑が少なくなり、より粘り強くなる。メーカーは斑を無くす行程を取り込み、荒っぽい使用にも耐えうるよう、製品を改良できた。このメーカーは、ますますシェアを伸ばしているという。
 日本版スペースシャトルとして開発中なのが、HOPE。完全無人の小型往還機で、H2A改によって打ち上げられる予定だ。大気圏に再突入する必要がある往還機では、機体の少なくとも一部を熱から保護する必要がある。そのため、アメリカのスペースシャトルの機体下面には、シリカ素材を使ったタイルを使用している。しかしシリカ素材のタイルは高価で、高コスト/パフォーマンスであることが必要なHOPEには、そのままでは適用できない。そこでNASDAは、陶石を使った"陶器"を使用することを考え、ある陶芸家に協力を求めた。
 陶器そのままではシリカ素材の場合より重くなってしまう。そこで陶芸家は、発泡素材を使って小さな空洞をたくさん作ることを考えた。こうすることで、強度を確保しながら軽量化も図れるのだ。
 試作されたタイルの質量比はシリカ素材より軽量に仕上がっている。HOPEが飛ぶのはまだ先だが、陶芸家の夢は膨らむばかりだ。

飯田牧場まで突っ走れ

21時00分 自転車 天気:晴れ

 帰宅したのは17:00過ぎ。うーむ、今日はコントを見ただけで、なにもしなかった日だなあ。自転車も乗ってないし。
 ふと、飯田牧場のアイスを無償に食いたくなった。ちょうどモスで小腹を満たし、冷たいものが欲しいところだったのだ。時計を見ると、17:20。間に合うかなあ。まあ行ってみよう。身支度をして、TCR-2を駆り、飯田まで突っ走った。
 裏道を通り、境川まで出て、サイクリングロードを飛ばす。時速30km/hは、狭い境川サイクリングロードではちょっと出しすぎか。しかし、時間が無いので、人が居ないところを見計らって、できるだけ飛ばした。
 改めて、ロードバイクは快適だと感じた。MTBやBD-1とは次元が違う走りの軽さだ。Stelvioを履いたBD-1でも、この軽さには到底及ばない。MR-4Fももう少しなんとかすれば、さらにロードバイクに近づけるはずだ。違うのは、やはりライディングポジションか?
 汗をかきながら、閉店10分前に到着。25分弱で走りきった計算だ。今日はキャラメルをぱくつく。
 戻りは、もう少しゆっくりと走った。ゆっくり走る場合でも、それなりに楽に走れるのがドロップハンドルのいいところだ。
 帰宅すると、クロネコ代引き便担当のお姉さんがあさひからの荷物を持ってきてくれた。明日は前3枚化に取り掛かるぞ。

コントを見に行った

18時00分 レジャー 天気:晴れ

 ぽんちえ氏がコントをやるというので、成城学園前にのこのこ出かけていった。
 コントはぽんちえ氏を含む男性3名、女性1名の出演だった。まずは刑事が登場し、電話で次の目的地「元ラーメン屋の喫茶店」などと指令を受け、そして室内でなにかを発見するというコントが演じられる。すると次にその元ラーメン屋の喫茶店で、ぽんちえ氏ら刑事を除くメンバーでコントが演じられる、という構成だ。刑事と他のメンバーは最後の最後まで顔を合わせないが、その最後のコントで全員集合、という運びだった。なかなか、カラッと笑えて、この季節には好感できるコントだったと思う。
 終演後、ぽんちえ氏とちょっと歓談し、すぐに辞した。秋葉に向かうつもりだったのだ。というのも、我が5号機が突如起動不可という状況に陥り、メインボードを調達しなければならないと思われていたからだ。
 が、駅で考えた。5号機は本当にゲーム専用なので、すぐになけりゃ困るという事も無い。それに、この機会にマシン増強も考えてみたい。もう少し、今のPC事情を調べることも勘案し、今日買うのはやめた。
 すきっ腹だったので、立場駅前のモスでちょっとおやつを食べて、帰宅。