Strange Days

2003年01月03日(金曜日)

東京七福神ポタ

00時00分 自転車 天気:くもりのち雪

 例年なら休み一杯は実家にいるところを、1/2に戻ってきたのには理由がある。今日、1/3に、ポタリングの達人でもあるミキ氏により、東京ポタが実行されるのだ。例年、車の少ない正月に行われる恒例行事で、東京の新しい一面を発見できるのが好評だとか。好評すぎて、去年は70人くらい参加したとか。むやみに楽しそうなので、今年は参加することにした。
 集合時間10分前に上野駅に到着。公園口を出ると、さっそく幹事団(お助け団と命名)の方から『横断歩道を渡って自転車を組み立ててください』とお達しがある。対岸にはお助け団員数名と、参加者数名の姿があった。こんな寒いのに、次々に集まってくる。おの氏もいる。合流してMobilly改を展開すると、こぐ氏がついーっと走って来た。完全自走かと思えば、近くの駅まで輪行したとか。
 自転車を組み立て、ある程度参加者が溜まると、最終集合場所までお助け団員の案内で移動した。こんな寒空なのに、集合場所には既に何十台もの自転車と、その主が集まっていた。にち氏、すずきなおし氏、hai氏らもいる。たか氏は風邪をこじらせており、今日は残念ながら不参加。そういえば、すずきなおし氏と自転車行事に参加するのは初めてだ。
 最近、相次いでMobilly系(UGO14も含む)の多段化が敢行されたため、試乗の要望が結構来た。小十郎氏のUGO14改ともども、乗り回される。UGO14乗りのいっとく氏も好印象を持ったようで、早速和田サイクルの和田店長に取り置きを依頼したとか。その和田店長のBD-1には前かごが付き、そこに和田店長の愛犬がちょこんと乗っていた。ふさふさの毛長な犬で、この寒空の下ではある種の羨望の目が集まっていたようだ。ほとんど鳴かない、おとなしい犬だった。
 なにせ、午後から雪の予報だったので、今日はサイクリングジャージではなく、暖かな普段着に加えてスペシャのベストを着込んできたのだった。おかげで、それほどつらい思いはしなかった。
 ほとんどの参加者が揃った頃を見計らって、ミキ氏を中心としたお助け団の挨拶と、参加者の点呼が行われた。そして、ほどなく出発の運びとなった。
 ポタ参加者は、お助け団の誘導により、墨田界隈の七福神を回り始めた。途中、要所要所で集合して休憩となる。多人数を移動させるための便宜でもあったようだ。やがて最初の神仏の類に立ち寄った。弁才天だったかなあ。社の近くにテントが張られ、地元の方々の手によるのか、お茶が振舞われていた。朝からずっと摂氏0度ぎりぎりの低温が続いている中、一杯のお茶が本当に身に染みる。
 ふと空を見ると、なにか白いものがチラホラと降ってくるではないか。雪か、と騒いでいると、灰だろうという声が多かった。しかし、間もなく本当に雪に変わってきた。さらさらした雪、というより小さな氷の粒で、十分低い気温のおかげで衣服について解けることは無く、濡れないのは助かった。が、次なる休憩点で、遂に合羽を出した。体に雪が積もると弱る。
 さらに街中の細い生活道を通って、次なる福へと走って行く。車が全く通らない道を多人数で走るのは、これはなかなか愉快な体験だ。騒音を立てるモーターサイクルなどで走るには気を遣うのだろうが、ほとんど無音の自転車で走るのは気も楽で、また実際に地域の迷惑となりにくいと思う。
 やがて到着したのは寿老人を祀る石浜神社。えっ、寿老人が祭神なの? 社の前には大きな注連縄のループが立てられており、左右3回ずつ回るとなにやらご利益があるとか。無神論者である我輩も、もちろんその左右ループに加わった。
 もう一走りして、開けた公園の中の林に駐輪した。ここで食事の運びとなる。僕は近所のコンビニで暖かい焼きうどんなどを買ってきて、昼食はそれで済ませた。あまりの寒さに、火器を取り出す気にもなれなかったのだ。
 思い思いに敷物を敷いたり、中腰になったりして昼食を摂る一団は、なんというか冬の森で雪を逃れるボスニア難民のごとき有様だった。
 雪はどんどん強まって行く。雪質がいいため、それで濡れたりすることは無い。着込んでいるおかげで、寒さも堪える事は無い。が、だんだん道に積もり始めたのには閉口した。ここらで離脱かなあと考え始めた。昼食時に入って、既にいっとく夫妻ら数人が離脱している。この状況ならなんとかついて行けそうだが、この後は雨になるという予報なのが気になっていた。にち氏に聞くと、『離脱するかなー』という答え。うむ、やはり離脱だな。俺様は深く納得した。明日の横浜ポタに差し支えても困るし。離脱決定。すずき氏、hai氏、かぜはるか氏も同様に離脱するとのこと。@nak(あ)氏はいけるところまで行くとのお答え。
 昼食後に写真を撮ろうということになり、歩道橋への坂を利用して数枚の写真が撮られた。この時点で撮ったのは、我々
根性無し外気温に過敏な人々を考慮したのだろう。
 にち氏はここで離脱かと思いきや、あれ、一緒に行ってしまう。仕方なく、我々も途中まで着いて行くが、やがて信号で千切れてしまった。ここで本当に離脱する。かぜ氏を先頭に、hai氏、朕、すずき氏と並んで走る。途中、すずき氏が『よく考えたら、実家は逆方向』らしかったようで、引き返していった。浅草駅の近くでかぜ氏、ついでhai氏と別れ、駅への階段で輪行準備した。雪が解けた泥を跳ねながら走ったせいか、Mobillyたんも、合羽も泥だらけだった。ああ、合羽着ておいてよかった。
 あまりの寒さに震えつつ、なんとか帰宅した。その後、午後遅くから雨になり、夜にかけてさらに強まっていった。こんなんで横浜ポタは実行できるのだろうか。