Strange Days

2003年10月05日(日曜日)

海芝浦公園オフ

00時00分 自転車 天気:いいのだ

 今日は、なぜかきさ家掲示板で告示された、海芝浦ポタの日だ。10:30くらいに鶴見集合、11:00に出発というスケジュールが公示されたので、10:45到着を目処に家を出た。今日の乗車は、走行距離と輪行前提を勘案して、トレンクルの出番だ。
 出る直前まで、洗濯していた関係で、ちょっと遅れ気味の出発だった。が、乗り継ぎがスムーズで、10:40には鶴見駅東口に出ていた。それで、ええっと、皆さんはどこでしょう? 見当たらなかったので、にち氏に電話してみる。近くのファストフード店に居るという。外から覗き込むと、いました。
 店の前で出発準備をする一行。今日はこぐ夫妻、お久しぶり(麦草以来?)の吉田信生氏、そしてくいくいという初顔合わせの方が参加する予定になっていた。吉田氏と久方ぶりの挨拶を交わし、こぐ氏から来週必要になる新幹線指定券を受け取った。雑談しつつ、軽装の僕は既に出発準備万端だった。
 ところで......、先ほどからこの一団に見慣れない女性が混じっているのだが、どちらでしょう? 聞いてみると、なんとこの方がくいくいさんだった。漠然と男性だと思い込んでいたので、これにはびっくり。それにしても、なんで男性だと思い込んでいたのだろう。
 コンビニでの買出しを経て、まずは新芝浦駅へと移動する。無人駅で、一つきりのプラットホームが、海と線路に挟まれている、面白い眺め。ほどなく、電車が来たので、各自輪行状態の自転車を持って、乗り込んだ。
 終点の海芝浦には、5分も経たずに到着。この駅、改札を出るとすぐに東芝の工場なので、切符の他に入門許可がないと駅を出ることも出来ない。正確には、改札から駅舎内までは出られるので、帰りの切符を買うことは出来るのだが。
 駅舎を出ることは出来ない。だが、駅の海寄りには、東芝が敷地を解放してくれた海芝公園という小さな公園があって、そこまでは出てゆくことが出来る。この公園、この駅に何らかの理由で(反対行きの電車に乗った、乗り過ごした、我々のように酔狂でやってきた)この駅に来た一般客を救済するためのものなのではないか。しかしこの海芝公園、人が10人も来たら息苦しさを感じそうなくらい、狭い。笑えるのは、小さなロータリーがあるので、自転車の試乗にも使えるということだ。ここで輪行解除して、記念撮影。こういう馬鹿をやることにも意味があるとくいくい女史は力説する。確かに。今度はフルサイズのロードバイクで来てみようか(帰るまでに輪行状態にできるかどうか)。
 帰りの時間が近づいたので、みんな慌てて輪行準備をし、電車に乗り込んだ。電車は1時間に1本しか出ないようだ。でも、隠れたスポットという感じで、他では得られない臨海地区の眺めが得られるのが良い。
 新芝浦まで折り返し、ここからまた自力で走る。途中、総菜屋で惣菜を買い求め、少し走ると、キリン生麦工場だった。かれこれ3度目のただ酒ツアー決行だ。
 受付でチケットをもらい、見学コーナーを見て回る。いつも思うのだが、平日に、このラインが稼動しているところを見てみたい。その方が、よほど楽しそうだ。
 終点の試飲コーナーで各自の飲み物を受け取る。ラガーをもらい、外の芝生でさっき買った惣菜を広げる。暖かな陽気の中、冷たいビールをクイっとやる。もうそれだけで幸せ。おなかも満たせて、なお幸せ。2杯目はジュースを所望し、みな酔いが醒めるまで、芝生の上でまったりした時間を過ごした。
 適度に酔いが醒めたところで、再出発。今度は、横浜近辺にかけて、海沿いに残る漁師町の面影の残る町を走った。つげ義春の世界、という前情報は、いささか期待外れだった。僕の実家、呉の海岸通りの方が、よほどつげ風味だ。
 臨海地区で、ディスプレイ・ミュージアムという店舗を発見。中を探索してみる。その名の通り、ディスプレイ用品の大規模店舗で、ありとあらゆる品物が揃っている感じだった。独特の雰囲気に、しばらく居ると酔っ払ったように気分がふらつき気味になってしまった。骨董品コーナーには、セピア色の記憶を刺激するようなものが並んでいた。なんとなく、信楽焼きの狸が欲しかったが、見つからなかった(買う気か)。
 いよいよみなとみらい地区に入り、臨海パークに向かった。海風が強く、また潮が満ちていたので、海の間近に行くと飛沫を浴びそうだった。さらに新港パーク、赤レンガ倉庫、大桟橋に走る。大桟橋で、みんなで桟橋の上に行こうということになった。が、一度行ったし、なんとなく疲労感が強かった僕は、残って自転車を見張ることにした。一行が帰ってくるまでの間、なぜかやたら道を聞かれた。タクシーの運転手にまで聞かれる始末だ。黄色いウィンドブレーカーを羽織っていたからか?
 一行が戻り、夕方から駅近くで宴席を設けようと言うことになった。お好みハウスという声もあったが、にち氏がこれもお勧めという、中華料理屋でやることに。店内は大混雑だったが、料理は確かに美味で、しかもリーズナブルなお値段に収まってくれた。中華料理は、多人数で食べるものだ、という意見に納得。こぐ氏とくいくい女史が、実は嗜好という点で盟友であることが判明。一同を恐怖のどん底に陥れる(爆)。「狸汁オフ」という恐ろしげな代物も企画されそうだ。
 ここで解散。僕は地下鉄で輪行して、22:00前には帰宅した。今日は走らなかったけれど、楽しい一日を過ごせたな。