Strange Days

2003年03月02日(日曜日)

今年も決行、大山食い倒れツアー

00時00分 自転車 天気:意外に快晴

 明け方、まだ雨は上がってない。でも天気は良くなるんだよな......。
 いざ朝が来ると、雨は上がっている。空にはまだ雲が掛かっているが、地平線付近から切れ始めていた。これなら晴れそうだ。たか氏からも決行のサインが出たので、いざ出動。
 地下鉄、小田急と乗り継いで、伊勢原に向かう。江ノ島線の車中から、富士山がくっきり見えるのに驚いた。
 伊勢原駅のホームに降り立ち、余のスーパーBD-1 with セキサイダーをゴロゴロ転がしていたら、後ろから同じようにゴロゴロ音が......。こぐ氏だった。なぜか、オフではこぐ氏とばったり出くわすことが多い。
 駅前には既にたか氏、にち氏、そして初見のみち女史が待っていた。こぐ氏共々、BD-1を展開して待っていると、さらに@nak夫妻、まき氏、hai氏もやってきた。今日はこの9人で大山を登り、しし鍋でウハウハという運びになる。
 去年はBD-1、Bromptonの他、トレンクル、SatRDayとバラエティに富んでいたのだが、今年は何故かBD-1とBromptonというBD-ML標準車種のみの構成と相成った。
 揃ったところで、大山に向かって出発する。先週は湯河原で先頭を引いたので、今日は殿を着いて行くことにした。
 去年のBD-1のギア構成は、Fが52+38T、Rが11-34Tというものだった。今年はFインナーが42、Rは12-27Tなので、ずっと重くなっている。にもかかわらず、インナー・ローに入れっぱなしだった去年と異なり、今年はほとんどフロントアウター、最後の急傾斜だけインナーに入れ、しかも後ろは数枚残していた。
 途中、去年も立ち寄ったゲストハウスで、豆腐アイスを味わった。既に空は晴れ上がり、日差しが暖かい。今日は長袖Tシャツに、いつものカステリジャージ+ジャケットという格好だったのだが、あまりに暖かいのでジャケットは不要かと思い始めていたくらいだった。去年は雪の中、カチカチのアイスを死ぬ思いをしながら食べたことを思うと、今年は極楽だ。
 今年は抹茶を試す。これもカチカチに凍り付いていたが、気温のおかげで徐々に柔らかくなってくれた。やはり豆乳のまろやかな味が良い。
 再出発し、土産物屋前の大きな駐車場で、また一休み。この先は最後の急傾斜が待っている。しかし、去年も登ったし、奥湯河原の坂を克服したことを思えば、気楽になれるというものだ。
 いよいよ最後の登りに入る。ここではさすがにフロントはインナー、リアもローまで1、2枚残すだけだが、去年ほど辛いということは無い。辛いことは辛いが、常に余裕を持って踏み込めた。ああ、俺は鍛えられた、そう思った。毎週毎週、飽きもせずに自転車を走らせつづけてきた結果が、とりあえず出ている。
 やがて、去年もお世話になった、たか氏懇意の旅館が見えてきた。その軒先に入ると、後続を待つ。急傾斜でケイデンスを落としすぎるとかえって辛いので、最後の坂ではガンガン前に出てしまったのだ。
 やがて全員が登坂に成功した。みち女史も危なげなく登ってきた。ちょっと辛そうではあったが。
 自転車は旅館に預け、先に大山祭と阿夫利神社の参拝に出かけた。去年は先に食事だったが、今年は1時間スケジュールを前倒しにし、豆腐祭を見ることにしていた。去年、腹具合と時刻の関係で、仙人鍋にありつくことが出来なかった。今年はそのリベンジだ。
 会場は去年と異なってにぎわっている。人ごみが途切れることなく、歩き回るのにも苦労するほどだ。しかし、肝心の仙人鍋は、振る舞いの時間を決められていて、それは30分後だという。ガーン。今年も食い損ねた......。
 30分も待てないので、さっさと阿夫利神社の参詣を済ませる。今年は遠くまで良く見渡せ、三浦半島、さらには房総半島まで見えていたようだ。すげえなあ。逆にいえば、房総半島から丹沢を見ることも出来るのだろう。
 下社で100円を賽銭箱に投入し、慌しく引き返す。旅館に戻ると、既にしし鍋のセッティングは終わっていた。早速、お食事タイムに突入だ。
 今年は去年の反省からか(皆身動きが出来なくなってしまった)、量は抑え目だった。今年もこぐ氏の横でしし鍋と相対する。特に席の指定があったわけではないのだが、何故か去年と同じ席を占めた人が多かったようだ。
 おしゃべりしつつ、かなりの量になるしし鍋を平らげて行く。こっちの鍋は4人、もう一つの鍋は5人で攻めたのだが、こぐ氏効果かこっちの方が片付くのが早かったようだ。猪の肉は、去年よりむしろ多かったような印象がある。
 食後、しばらくまったりと時間を過ごす。去年と異なり、今年はまだ時間に余裕がある。昼寝したいくらいだ。
 食後の時間を1時間ほど過ごし、ようやく出立となった。また来年、今度はちゃんと仙人鍋のリベンジを果たしたいところだ。
 登ってきた道を高速で下って行く。最高で50km/hまで出した。途中から車が詰まり始め、なかなか飛ばせなくはなったが。こんなスピードでも不安を感じない、Vブレーキ万歳。
 鶴巻温泉へと向かう途中、東名の下をくぐった辺りで、何故か道端に停車し、何人かのメンバーの乗車のトラブル解決に当たり始めた。ここは、去年も僕がナットを落としたのではないかと停車した地点だ。なにか、トラブルを誘引する原因があるのだろうか。
 時間は有り余るほどある。最後のお目当てである天ぷら屋、天安の開店は18:00なので、それまでは鶴巻温泉で時間を潰す。温泉にゆっくり漬かり、更衣室を出てすぐに、コーヒー牛乳を火照った喉に流し込んだ。もちろん、腰に手を当て、天を仰ぎながら飲む正式なスタイルだ(どこの正式だ)。さらに、制限時間一杯まで休息室で過ごした。
 17:30過ぎ、ようやく天安に向かう。店は既に空いていた。ここでビール中ジョッキ、天ぷら定食を食らう。食前には、まだ入らないかなと思っていたのだが、いざ出されるとあまりに美味しくて、瞬く間に片付けてしまった。天安、恐るべし。
 これで今日の予定は全て終了。既に日が落ち、休息に気温が下がってくる中、鶴巻温泉駅まで走り、小田急で帰宅した。
 今年も激しく走り、激しく楽しめるツアーとなった。また来年も出来るだろうか。