Strange Days

2004年12月13日(月曜日)

クロスしたギアとは

23時34分 自転車 天気:晴天なり

 気持ちのいい天気だ。平日はこんなに晴れるのに、なぜ休日には崩れてしまうのか。
 それはともかく、BikeEのFD取り付け方を検討してみた。ずっと前に練馬の渡辺氏が、Recumbent-MLに投稿した記事を見つけた。どうやらBikeE用のアクセサリーブラケット*1を利用したようだ。なるほど。
 実は手許にアクセサリーブラケットがあるのだが、これは本来の用途に使いたいと思い続けている。FDはチェーンを左右に蹴飛ばすのが役目なので、横方向の剛性を確保できれば十分だろう。適当なアルミプレートで実現できそうに思う。
 FDを解決するとして、ギア比はどうするか。ここが悩みどころなのだ。
 出来るだけクロスしたギア比で、なおかつ広いエリアを確保したい。とすると、ロード用の前3枚ということになる。しかし、リアにMTB用のスプロケを使い、前2枚で済ませるというわけには行かないだろうかとも思うのだ。前3枚だと高価なクランクセットを買う必要があるが、前2枚なら今のままで済む*2
 「クロスした」という定義を、スプロケの最大歯数-最少歯数の値がより少ない設定、つまり単純にギア比の話と置くと、ロード用スプロケの方がよりクロスしているのは明白だ。同じ車体の相対的な評価を取り上げるのなら、話はこれで終わりだ。しかし、僕はBikeEでロード的にクロスした設定を実現したいだけなのだ。ありていに言って、MasterXLくらいの。
 別々の車体でどっちがクロスした設定か、取り上げるのは難しそうだな。単純に「クロスしたギア比」ならば話は簡単だが、ホイール径が異なる場合は、ギア比を比べるだけで分かるわけではない。
 わざわざ「クロスした」とか「ワイドな」とか騒いでいるのは、変速時にペダリング負荷の変動を大きくしたくない、しかし十分軽い設定と十分重い*3設定が欲しいからだ。つまり、ペダリング負荷の問題だ。それは要するに、足の仕事量の問題で、直感的にはペダリングと走行距離の比*4に行き着くと思われる。
 やっと本題に入れるな。前記の仮定に従えば、クロスした設定とは、各変速間の平均PD数の差がより少ないものを示すといえそうだ。
 算出式は、
(L1(最小スプロケ時のPD数)-L2(最大スプロケ時のPD数))/Sn(スプロケ段差数)
って感じか。
 Lの算出式は、
C(チェーンホイール歯数)/S(スプロケ歯数)*W(ホイール周長)
 併せて変形すると、
((最小スプロケ時のC/S比)-(最大スプロケ時のC/S比))*W/Sn
 最大スプロケ数が小さいほど、よりクロスしてゆくというのは一目瞭然だ。だが式からは、Wが小さいほどやはり値が小さくなってゆくことも分かる。つまり、同じギア比の設定を持つ場合でも、ホイール周長が小さい方がよりクロスしているといえるのではないか。
 なら、20インチのBikeEの場合、リアのスプロケにMTB用を使うのもありかなと思う。
 実際に計算してみると、チェーンホイールが48/34、リアが12-27のMasterXLと、BikeEに52/38、11-32を設定した場合とでは、ほぼ同じ値が得られた。うーん、MTB用でも行けそうだね。
 でも、そういう意味ではロードよりクロスしているといえる我がBD-1だが*5、乗っているとどうもそういう実感に乏しいのだ。ある程度クロスしていれば、もう差を感じないものなのだろうか。なにか見落としているものがあるような気がしている。