Strange Days

2004年04月03日(土曜日)

猫との遭遇

23時22分 暮らし 天気:くもりだなあ

 モンベルショップからの帰路、東名高架辺りの、例の猫小屋に近づくと、妙にかん高い鳴き声が……。なんと、生まれて間もないような仔猫が、小屋から這い出して鳴いていたのだ。近くに親猫の姿は見当たらない。
 親猫はどうしたのだろう。この辺りにはカラスも居るし、川沿いだから鼬だっているかもしれない。しかし仔猫は、なにせ目も開いてないので、自力では小屋に戻れず、鳴きながら這い回るだけだ。しばらく見守っていたが、見かねて小屋に戻してやった。両手にすっぽり収まるくらいの、しかし暖かな命を感じる重みがあった。怖いので、小屋の中に急いで持っていってやった。怖いというのは、このまま力を込めたら確実に殺せそうに思えてならず、そうでなくても力の入れ具合で壊れてしまいそうにも思えたからだ。別につい殺っちゃいそうとかいうわけではないが。
 小屋の中を覗き込む。さっきから応える鳴き声が聞こえていたので、きっともう一匹いるのだろうと思っていた。が、驚いたことに、あと4匹ほども中にいたのだ。さっきの仔猫を返してやると、その仔猫たちが一斉に鳴き始めた。猫は苦手な僕だが、しかし思わずお持ち帰りしたくなる。が、これほど小さな仔猫を育てるのは至難の業で、うっかり変なものを与えてしまうと、あっさり死んでしまうらしい。そりゃそうだよな、こんな小さいんだもの。抵抗力も無い子供だし。
 別に僕が心配するようなことではない。いつものように突き放した見方で、死んだところで野良猫の寿命の短さからすれば、一つの必然的な結末に過ぎないのだ、などと思っていればいいはずだ。だが、いざ目の前にこんな頼りない生き物を置いて、しかしその重みと暖かみを感じてしまった後では、そんな冷酷な見方をするのは、なかなかためらわれるものだ。とはいえ、飼うわけにも行かないのだ。
 我ながらうろたえているなと自覚しつつ、猫小屋の周りをうろついていた。親猫が帰ってこないかと期待していたのだ。と、自転車の背後に、一匹の猫が座り込んで、こっちをじっと見ている風なのに気づいた。白黒斑の猫だ。そういえば、仔猫は白と黒で構成された奴ばかりだった。これが親猫か。
 無理矢理そう思うことにして、その場をやっと後に出来た。
 野良猫の寿命は、わずか3年から5年程度だという。飼われている猫たちは、医療技術と飼料の発達で、10年以上、もしかしたら15年は生きるものだという。寿命に3倍もの差があるのだ。いかに過酷な環境に生きているか分かる。あんな仔猫が生まれたということは、虚勢もされないで捨てられた猫が、2匹いたということだ。それが短くて過酷な生を再生産して行く。結局は、人間の身勝手が生み出した命なのだ。
 それにしても、一昨年の猫轢き殺し疑惑、去年大阪キックツアー時の仔猫付きまとわれ事件といい、彼奴らはなぜ猫好きでもない僕に付きまとい、悩ませるのか。榊たんの手のように猫好き臭でも放っているのであろうか。謎だ。

D70で桜狩りとモンベルショップまでバッグ購入の旅なりよべっかんこ!(謎)

20時40分 自転車 天気:晴れからくもりまでの間

 降雨率40%という予報だったが、案外にいい天気になった。日ざしも強めだ。早速、D70の試し撮りと、それを収めるバッグの購入のために、自転車で出かけることにした。乗車は、出動が稀なHARDROCK号だ。右にオルトリーブのサイドバッグ、キャリアの上にドイターのリアキャリアバッグを着け、そこに荷物を入れて出かけた。ドイターのバッグの方は、D70専用になってしまったが。
 湘南台駅近くで飯を食い、また川沿いに戻り、を撮った。D70での撮影は、コンパクトデジカメでのそれよりも、はるかに快楽指数が高い。思わず撮りまくりたくなるものだ。
 一通り撮りまくり、しかし時間が気になっているので、南町田へと走り出した。
 HARDROCK号をゴロゴロ走らせ、北に向かう。風を背負っているわけでも向かっているわけでもないという微妙な風向きで、まあ頑張らない程度に走っていった。
 グランベリーモールではモンベルショップに立ち寄り、ドライフロントバッグというオルトリーブ式防水加工を施し、Rixen&Kaulのアタッチメントに着けられるバッグを購入した。これをHARDROCK号のハンドルに着けてあったRixen&Kaulのアタッチメントに着けてみると、見事に取り付けられた。これにD70を入れても余裕があり、雨具なども一緒に入りそうだ。TCR-2で走るとき、D70を持っていっても、他の持ち物の運搬に困ることは無くなった。防水性が高いので、そう言う点でも安心だ。
 帰り道、ふとD70のレンズ側フォーカススイッチが、マニュアルモードに入りっぱなしだったのに気づいた。そういえば、昨晩、星を試し撮りしてみたんだっけ。その時のままだったか。とほほ。後で調べてみると、それまでに撮った写真の多くは、やはりピンボケだった。しかし、ズームを使って撮った写真は、まあ見れるものが多かったようだ。
 帰路も写真を撮りながら走り、また湘南台でD70をうならせるぜ。夕暮れ時にフラッシュ禁止モードで撮ってみたが、意外に明るく撮れていた。
 帰宅して、なんだか下がりやすいHARDROCK号のシートポストを上げ直し、ラックに収めておいた。
 明日は雨の予報だって。