Strange Days

2007年03月18日(日曜日)

ぐるっと浜名湖2007に初参加

23時55分 自転車 天気:快晴だねえ

 朝、予定通りに5:00に起床。軽く食事して、チェックアウトした。浜名湖の会場までは十数km。1時間あれば十分でしょう。SatRDayを、早朝の浜松市街に走らせた。
 幹線に出る信号で、突然呼び止められる。あれ、おの氏じゃござんせんか。近所に宿泊していたのだとか。おの氏はうっきー&Ray組の車で移動する。では後でと会話して、先を急いだ。
 浜松市から、幹線をたどってゆくだけで、会場に渡る雄踏大橋に出る。幅の広い幹線も、休日のこの時刻にはガラガラだ。目的を同じくしているらしいサイクリストを抜いたり、抜かれたりしていたら、横合いから声を掛けられた。ちょうど、うっきー号が通過するところだった。ああ、上にでも乗れたら楽だろうな。
 雄踏大橋に出て、浜名湖を縦断する浮島に上陸し、会場に向かう。危惧したとおり、風が強く、比較的CD値の低いリカンベントでも、左右に揺すぶられる場面があった。この風が続くなら、今日のサイクリングは辛いものになるだろう。
 受付してもらい、ぶらついていた。そうだ、と思い出し、電話を入れる。mixiでの知り合い、佐藤@スケーター氏と、ここで落ち合うことにしていたのだ。無事に初対面となる。一緒に走りましょうかと話を振ろうかと思っていたのだが、なにせリカンベントの快適速度はアップライトと異なる。坂があるとなればなおさらだ。それに、今日は一人で淡々と走りたい気分が横溢していたのだ。出発時間もまちまちなので、では後で落ち合いましょうとなった。
 会場をぶらぶらしていたら、知り合いもだんだんと集まってきた。リカンベントがやたら多いが、東海、大阪勢も参加していたのだろうか。ポケロケも発見。あれ、どこか見覚えのあるポケロケは、恐らくはDanjun氏と思えたが、声を掛けそびれた。
 8:00から開会式。この謎のキャラクターは、ふじっぴーと称する静岡県のマスコットらしい。スタート時に見送ってくれるらしい。ふじっぴーが見送ってくれるんだ、わーい、と思っていたら*1、お見送りは最初の数組だけだった。
 スタートは、概ね500名ずつに区切ってブリーフィングが行われ、ゲートで16名ずつ、1分おきに出発するのだ。僕の出発は、かれこれ9:00前になってしまった。ゲートに並び、周囲を見回すと、BikeEとかTREKのリカンベント*2とかChallengeとかいったリカンベントが目に付く。意外にもChinaMascot社のそれは見当たらなかった。最大多数派はロードバイクだ。
 ゲートを出ると、かなりの歩道通行を含みつつ、やがて湖岸のサイクリングロードに出る。少し路面状態の悪い区画もあって緊張を強いられた。が、目を転じれば、まるで海のように波の荒い、浜名湖の湖面が広がっている。
 各チェックポイントは、このサイクリングロードを少し外れた地点にあった。予め配布されているチェック票に、それぞれのポイントでスタンプを押してゆくのだ。同時に飲み物や食べ物の配給もあった。第1チェックポイントではお茶、第2チェックポイントでは味噌饅頭の配給があった。同時に配布してくれたら嬉しかったのだが。
 昼食場所のCポイントで、最大の危機が。湖岸の道がかなりガレていて、いかにもパンクしやすそうだったのだ。抜重しにくいリカンベントで、これはないよなあ。案の定、この辺でパンク修理している集団を多数見かけた。
 ここは無事に切り抜けたものの、さらに進んだ辺りで、路面の継ぎ目をわざとですかと言いたくなるくらい盛り上げている区画があり、そこで心配していたアイドラーからのチェーン逸脱が発生し、またチェーンガイドを調整しなければならなくなった。慎重に再調整して*3、以降は再発しなくなったが、ここは本当にSatRDayの弱点だ。
 昼食場所は、どこぞの公民館の類。立派な施設だ。その外苑で、思い思いに食事を取った。配布されたチャリで浜名湖弁当は、量的に少なめだが、ちゃんと鰻むすびも付いている。玉子焼きが無いのが不満なくらいだが、伊香氏に恵んでいただけた。これと味噌汁をせしめ、知り合い連中と食事休憩を取る。佐藤@スケーター氏は、既に出発していた。
 食後、ますます一人で走りたい感が強まったので、12:00直前にチェックポイントを出た。前半の風が堪えていたので、16:00くらいにゴールだろうと見積もっていた。
 食後間もなく、レギュラーコース85km最大の山場が現れる。峠を一つ越えるのだ。この先は一般道を延々と走る。少し走ると、前方に上り坂が続いているのが見えた。あれか。まあ、じっくり攻めるさ。
 最初のうちは結構急峻な道だったので、フロントをインナーに落とし、さらにはリアもローにしてのろのろ登っていった。風が前から吹くのが辛い。インナー・ローだとSatRDayが安定して走れないのも、緊張を強いられて辛い点だ。両腿も張ってきていたので、ここを越してもゆるゆるとしか走れそうに無い。
 ところが、坂が緩くなったところで、拙者の体内でアドレナリンが大爆発した! 急にペダルが軽くなり、少々の上り坂でも関係なく回して行ける。あー、風向きが変わったんだと思ったが、向かい風になっても関係ない。どうやら、本当にアドレナリンが燃え盛っているようだ。うーむ、恐るべし、鰻パワー。
 ともかく、それからは風もものともせず、ロードバイクとも*4張り合いつつ、坂を越した。下りではリカンベントは速い。ガーッと下っていった。
 下ってすぐにチェックポイントがあったが、ここはトイレ休憩とチェックだけで出発した。頭上を見るとかなりの風があるような雲行きだが、この先は追い風になってくれるはず。
 ここからは、浜名湖の南端に達するまで、概ね市街地の一般道を走る。歩道を走る区画も長い。しかし、鄙びた町並みを走るのは、湖畔を漫然と走るよりも楽しかった。
 最後のチェックポイントではチーズ、飲むヨーグルト、牛乳などの乳製品が配布されたが、それらもそこそこに出発した。止まると体が冷えて辛いのだ。アドレナリンが燃えているうちにゴールしなければ。
 ここからゴールまでが一番辛かった。湖から風が吹き付け、自転車が安定しないのだ。去年よりはマシだとか。
 ともかく、14:30にゴール。辛い局面もあったが、結構楽しく走れたな。ツールド国東にSatRDayで参加する目処も付けた。今日は荷物を全部持って走ったが、ツールド国東では宿に置いてゆくつもりなので、重量的にも有利になるだろう。
 ゴールには、おの氏が居た。おの氏は前輪をダブル化して、静岡県の規制を回避したViewPointで、視覚障碍者の方と共にファミリーコースに参加していたという。ダブル化の感想を聞くと、規制回避以外にはあまり意味が無いとか。
 まだ知り合いの顔が見えないが、青春18切符で帰りたかったので、みんなを見捨てて帰ることにする。最後に佐藤@スケーター氏を呼び出して暇を乞うと、会場を後にした。
 多少迷走しつつ、弁天島駅に着き、駅前でSatRDayを畳んでいたら、どこからとも無く僕を呼ぶ声が。道の対面を、おやじ殿&Kimrinが通過中だった。あれ、コースとは逆だぜ。謎だが、なにか寄り道したのかもしれない。
 弁天島から浜松に出て、浜松始発の熱海行きを待っていたら、今度は伊香氏に声を掛けられた、どうやら同じ列車に乗っていた模様。
 熱海で東京行きに乗り継ぎ、国府津始発の湘南新宿ラインに乗り換える伊香氏と別れ、戸塚経由で帰宅した。大層疲労したが、しかし充実したイベントだった。来年も出たいな。もっと軽い自転車でな!