Strange Days

2007年05月26日(土曜日)

なんとなく三浦半島周回の旅に出る

23時15分 自転車 天気:晴れ

 夜通し、BTに関わるあれこれを試したおかげで、睡眠時間は3時間程度だ。寝なおすか、といっても、外は嫌味なくらい晴れている。昨夜の雨も、この様子ではあっという間に乾くだろう。
 どうしましょ、などとコーヒーを飲みながらぼんやり考える。来週には春の南会津サイクルトレインがある。自転車は、やはり俺様の美しいMasterXLだろう。しかし、これで峠を越えられるのか。恥ずかしながら、拙者、生粋のロードで峠越えしたことが無いのだ。まあ、それは問題無いでしょう。たぶん、越えられるはずだ。問題は、美しく走られるかだ! それを試してみましょう。
 というわけで、久しぶりに三浦半島周回に出かけた。今日は縛りを1つ設ける。フロントギアはアウターだけ使って、決してインナーには落とさないのだ。これで観音崎近辺の厭らしいアップダウンを乗り切れるかが問題だ。美しく走るのは、やはりアウター主体で使うべきなのだ*1
 家を出て、境川に向かう。境川を下りながら、向かい風の中を江ノ島へと向かってゆく。今日は天気も良く、多くのサイクリストとすれ違った。
 さて、第一の試練は、伊勢山トンネルだ。内陸部へとエスケープするかとも考えたのだが、マグロを食べたかったので、時間短縮を優先する。やはりこのトンネルは嫌だなあ。トンネルが狭いので、危険を感じる。早そうな車はやり過ごし、ゆっくり走ってくるトラックを後に確認してから、一気に駆け抜けてしまった。
 逗子から葉山へと抜け、更に立石、武山と走ってゆく。車道に車が詰まっているが、いい感じに走り抜けられる。やはりMasterXLは戦闘機だな。30km/hからの加速感が違う。
 通しで25km/h平均、ということはほとんど30km/h以上で走りつづけ、荒崎から続く厭らしいアップダウンに入った。道が狭いので、嫌な区画だ。この辺で、背後にロードの男性が着いてくる。こっちを抜くでなく、かといって振り切れるでもなく、ペースメーカー代わりにしているようだ。このプレッシャーは少し嫌だが、まあ気にしないことに。
 途中で油壷に向かい、そこから三崎へと回り込んだ。三崎着は11:00前。まあ2時間強で到着。ということは、やはり25km/h平均だった。頑張ったけど、LSDペースでした。
 三崎ではちりとてちんに寄る積もりだったが、まだ開店してない。開店の11:30まで、港でのんびりしていた。空が青い
 ちりとてちんでは、ちりとてちん丼の大盛りというのを頼んだ。微妙に増量されてる気もしたが、ほとんど分からない程度だ。
 うらりまで行き、しばらくのんびりしよう。うらりには、やけにサイクリング集団が群れていた。多くは中高生から大学生辺りの連中だった。いい傾向だ。自転車も、きちんと駐輪場に固めておいてある。
 2Fのテラスでと思いきや、会議とやらで使用不可。デッキに出て、しばらくごろ寝していた。
 いい加減、腹具合もよくなってきたので、帰路に着く。このままUターンしてもいいのだが、足に余裕アリアリなので、周回コース、すなわち横浜方面に抜けることにした。しかし、多少の変調も感じてはいた。なんというか、目と喉が痛くて、鼻水がやたら出るのだ。花粉症?
 剣崎方面には行かず、三浦海岸へと直接抜ける。それからは海沿いにずっと走っていった。三浦海岸は観光地なので、人も車も多い。
 野比海岸経由で久里浜、久里浜から浦賀、浦賀からはかもめ団地ルートで観音崎に抜けた。この辺のいやんなアップダウンも、アウターのままでなんとか抜ける。この辺から、消耗感に悩まされ始める。意外に疲れているようだ。アウターで頑張りすぎたか。
 防衛大を掠めて馬堀海岸へ。この道は好きだ。後はR16を突っ走ってゆくだけ。田浦~八景間の微妙なアップダウン加減が、少し嫌な感じ。
 なんとか磯子に抜け、途中でR16から本牧通りへと分かれた。この辺で事件が発生した。
 車道を走っている(27km/hで)僕と、たまたまか故意か、MTBの男性が歩道を並走するようになったのだ。この辺の歩道は立派だが、その速度はどうよ。
 とか思いつつ走っていると、直前の車が速度を落とすと、鼻先を歩道に突っ込み、そのままぐいとガレージに進んだのだ。一瞬後、ブレーキの軋み音がして、さっきのMTBが車のフロントに横から突っ込み、そのまま半回転してフロントに乗り上げるのが見えた。
「――」
 まあ、それは見なかったことにして、そのまま走りつづけた。実際、歩道には歩行者が多数居たので、僕の出る余地は無かった。
 本牧の気持ちいい通りを走りながら、今の事故を振り返った。9:1で車の責任だな。あの車、左右には全く目を配ってなかった。しかし自転車の責任でもある。あんな歩行者の多い道を27km/hで走るなんて論外だ。それと、ブレーキ音がぶつかる寸前にしか聞こえなかったので、前を見てなかったか、あんな強引に突っ込んできた車を避けきれると踏んだかだろう。もちろん、車が車道で停止したのを確認するなり、減速しなければならなかったのだ。
 やがて山下公園。でっかい風車を遠望できた。ここで休憩するつもりで、北西端にあるレストハウスに向かった。な、なんと、自販機が全て撤去されている。補給できんやんけ。これはちょっと辛いですな。まあ、更に走るか。
 馬車道辺りで桜木町側に抜けなければならないのを、間違えてみなとみらい大通りに入ってしまった。まあ、ここまで来ると、余計な距離ゲットだぜの気分だった。高島でR1に乗り換え、途中で自販機での補給を挟みつつ、帰還した。距離は130km強と、予定より少し伸びてしまった。23km/h平均。最後の方で少し落ちてしまった。
 しかし、アウターのみという目標は、完全に達成できた。これなら、インナーを使えば峠も大丈夫だろう。大丈夫だよね。
 これで証明できた。人間はアウターギアのみで生きてゆけます。横浜くらいならば。

 まあ、コンパクトクランク(48T)だったけどな。