ちょっと前からそそられているのが
airpen。専用のペンとレシーバーを組み合わせると、筆跡をベクタ情報として保存しておいて、後で文字認識アプリで文書化できるという代物。激しく欲しかったのだが、レシーバのサイズがでかい上、値段もちょっと高いと思ったので、手を出せなかった。僕が使うなら、激しく用途が限られてしまうし。
ところが、最近出た
airpen miniはレシーバがかなり小型化された上、価格も\13000程度。思わずぽちってしまいました。届くのが楽しみ。
僕の場合、紙のメモなんて取らないで、ほとんどはWillcom03にテキストとして残すのだから、実は紙媒体が必要な局面はほとんど無い。しかし唯一使うのが、最高機密事項とされている趣味の創作小説でなのだ。かれこれ20年以上前から紙での執筆にこだわっていて、大体第1稿は原稿用紙に万年筆で書くのを常としてきた。それを電子化して、また推敲を重ねてゆくというものだ。なんでかというと、たぶん訂正の痕が丸分かりの紙媒体で創作してゆくという、緊張感が好ましいのであろう。
この電子化の時に、今まではわざわざ第1稿を横目に見ながら、概ね記憶を頼りにテキストを入力していたのだが、これをほぼリアルタイム化できたら面白いかもしれないと思うようになって来た。わざわざ第1稿を参考資料扱いして来たのは、紙で推敲を重ねた文章のリズムを調律する機会を与えるという意味を持たせていたからなのだが、振り返ってみるとあんまり効果が無いように思う。紙で読む場合、電子文書として読む場合それぞれ、結構リズムが違うように思う。紙でなら1面の情報量はデファクトとしてほぼ定まっているのだが、電子文書の場合はそうではない。なら、早い段階で電子化しておいて、電子文書として推敲と調律を進めるのが今風なんではないかい? ケータイ小説なんてものも登場している時代だ。紙じゃなくて電子文書の形で読むことが増えてゆくだろう昨今の情勢を鑑みるに、設計製造を一貫して電子世界で行うのが正しいのだろう。
でも、1度は紙に起こす機会は残したい。そんなわけで、airpen miniは適度な省力化も見込んで理想的なのではないか。
問題は識字率と書き味だな。万年筆並みとは言わないが、高級ボールペンに勝るものであって欲しいものだ。