早起き不要になった反動か、なんと昼まで寝てしまった。梅見に行くかとも思っていたのだが。
起き抜け、部屋が寒かったせいで、なんとなく物臭な気分に陥ってしまい、夕方まで過ごす。しかし体が腐りそうなので、境川まで一っ走りすることにした。自転車は、久々にBikeEに乗ってやるかと思いつつも、結局TCR-2を持ち出した。境川で夕景を撮ろうと思ったので、やや遅い時刻に、D70を背負って走り出した。
南端の休憩所で少し時間を潰し、日が落ちきるのを少し上流まで戻って待った。
日が落ちると、
西空の端に架かった雲が燃え始める。西に遠く、高くにある雲は明るく輝き、手前にある雲は翳り始めている。もう少し西に雲が多ければ、もっと良い色になったのだが。空の青は段々と深まり、それが
暖色に燃える雲たちを浮かび上がらせて見せる。
更に時間が経つと、雲は輝きを失って、代わりに
優しい色合いになってゆく。この頃の空の色が好きだ。物憂く、全てが終わってゆく色合い。闇に溶けてゆく雲たちを、黙って見送った。
すっかり暗くなり始めたところで、家路についた。体を冷やしてしまったのか、ぶえっくしょいとばかりにくしゃみが連発した。しかしペダルを回して体が温まると、不快な感じは消えた。今日は酒でも飲んで早く寝よう。