Strange Days

2009年04月03日(金曜日)

ビックでワシも考えた

21時59分 デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車散歩 ) 天気:晴れ

 今日も元気に桜偵察。柏尾川沿いの桜は、特に戸塚駅に近いそれは、既に七分咲きを越えて見頃になっていた。この辺は今週末が見頃だろうな。
 並木に沿った道すがらといわず、川原でも宴席が盛り上がっている。戸塚に近い辺りでは提灯が提げられているのだが、桜色に映えるやら映えすぎて邪魔やらだ。
 並木はずっと下流、金井公園とつながる車道の辺りまで続いているが、ここまで来るとさすがに人影もまばらだ。とはいえ、カメラタイムな家族連れが居たりしてな。は、この辺までは七~八部咲きというところ。
 さらに下流、金井公園から下流域は桜自体が稀になるので、さすがに人影は平常通りだ。しかし、ここでも花見そっちのけで飲食する人々も散見される。
 さて、いつもなら東海道線の境川東岸踏み切り近くから遡上するのだが、今日は藤沢のビックカメラに向かうことにする。最初勘違いしてて、うっかり踏み切りを南に越えて路頭に迷いかけたのは国家機密だ。
 ビックカメラの正面入り口は、駐輪がひどい状況だ。脇にある小さな駐輪場ではまったく足りないのは目に見えているのだが、それ以上に駅前ということで違法駐輪している奴が多いのだろう。途方に暮れてしまい、ちょうど正面入り口まん前に止められた自転車群を整理していた店員に『他に駐輪場は無いんですか?』と聞いたところ、『すいません……』との回答。僕もここに駐輪する破目になる。いくらなんでも、この先抜本的な処置が取られるだろう。既に客足に響きかねない状況だからだ。もっとも、駅から2F入り口へと直接足を踏み入れる客が多いのかもしれないが。
 さて、ビックカメラに来たのは、S3IS後継問題に端を発する、旅行用カメラ問題の解決を図るためだ。ここになら、触りたいカメラが全部揃っているだろう。4Fに登ると、さすがに広いカメラ売り場が待っている。そして、確かにめぼしいカメラが揃っていた。しかし、なぜかSx10は見当たらない。まあ、代わりにSx1があるし、Sx10は散々触ったのでいいけど。
 要件を再挙すると、28mm程度の広角、20倍程度のズーム域、EVF、バリアブルマウントの背面モニタ、乾電池駆動といったところ。
 Canon Poweershot Sx1:やはり爆速で静かなズームと、確かなAFが魅力的。全ての要件を満たしている。しかし、やはり重くて大きい。
 Olympus SP-590UZ:ズーム、AF性能とも思いの他高く、Sx1(10も)に比較するとかなり軽くてコンパクト。乾電池駆動。しかし広角端の樽型歪みはかなりのもの。そして背面モニタはバリアブルではない。
 Panasonic Lumix G1:GH1は無かったが、値が下がっているこちらも魅力的だ。乾電池駆動できないが、その他の要件は全て満たせる。ただしオールインワン化すべく広域ズームを着けるとコンパクトにも軽くもならない。EVFは出色の出来。
 Olympus E-620:小さくて軽いといえば、小さくて軽い。D90辺りと比べると。しかしLumix G1と比較してしまうと、やはり大きめ。一回り以上は大きく感じる。ファインダーは、G1のEVFと較べると別物で、二者択一となると迷う。EVFはEVFで、マニュアルフォーカス時の自動クローズアップなどの利便性に勝るが、『撮るべき物を見る』という意味では、まだまだ光学ファインダーには及ばない。EVFにこそ未来があるのは確かだと思うが、明るい場所での視認性では光学ファインダーが有利だ。そのE-620の光学ファインダーも、D90辺りに比較すると見難さを感じた。
 Nikon P90:これも比較的軽くて、光学性能、ズーム速度、AF性能とどれも及第点。また背面モニタは垂直方向だけのチルト式。まあ、これで十分っちゃ十分。しかし乾電池は使えない。
 Nikon L100:ニコンの現在の広域ズーム機の商品構成では、これが唯一の乾電池駆動機。とはいえズーム域はP90より劣る。背面モニタは固定式、EVF無し。
 その他、他社の広域ズーム機も見て回ったが、ピンとくるものは無かった。
 こうして概観すると、要件全てを満たす機種はSx1(10)しか無いのね。しかし軽さとコンパクトさを取ると590UZがやはり魅力的。だがバリアブル背面モニタは、このところ非常に便利だと思い始めている。一方でSx1(10)サイズを許すなら、Lumix G1でもいいではないかという気持ちにもなる。
 う、ううむ。これは参ったな。自分の評価軸の中ではSx10と590UZが、ほぼ釣り合ってしまった。590UZの値が4万円台半ばならなあ。しかしこれらに4万円強出すのなら、7万円強で買えてしまえるまでになったG1のダブルズームでもいいなあ。しかし、G1はオールインワン性という旅行用カメラとしての要件からは微妙に外れるし、乾電池も使えない。
 つまり、僕の中では三竦み。どれを選ぶということも出来なくなってしまった。E-620はどうかな。これを買うくらいなら、D90とマイクロフォーサーズ機の二本立てで良いと思った。レンズを共用できないが、そこまでレンズを買い漁るはずも無いからだ。
 これはもう、新しい動きを待つしかないか。これら3機種の値がさらに下がるか、あるいは別の機種を待つか。
 悩みつつビックカメラを出て、湘南台の桜を観察して帰宅した。ここ数日の好天で、かなり咲き揃っていた。