Strange Days

2009年08月21日(金曜日)

安芸の小須磨を見に行って、うっかりツールドとびしま海道

22時05分 自転車 , デジタルカメラ 天気:快晴

 今日はどこぞに出かけようではないか。朝っぱらからの暑気に怖気づく自分を鼓舞しながら、昼前に家を出た。
 まずHardrock号を中通りに走らせ、モリスに入る。今日はちゃんとやってる。昼前に来ると、もう入店待ちの列が出来始めていた。まだ先頭だったので、難無くカウンターをせしめる。
 今日は親父の体調がアレだったのか、それとも麺のゆで汁を換える前だったのか、やや濁りがあって寝ぼけた味。でもスープはモリスだ。
 腹ごしらえして、自転車を東に向けた。今日は呉市は広と仁方の間にある、安芸の小須磨に行ってこようと考えていた。小学校の遠足で行って以来だ。
 広は二級峡に抜ける道とは反対に抜け、海に向かって走る。とはいえ、ほとんど海は見えない。微妙に内陸側の道をとった。
 仁方側に回ってすぐ、海に出た。瀬戸内の灘の向こうに見えるのは、安芸灘大橋だ。この時は、そこまで行く気は無かったのだが。
 やがて磯神社に至る。この近辺を含む海岸線が、かつて安芸の小須磨と呼ばれていた景勝地だ。遠い昔に遠足で行った時には、神社の境内の緑と、海岸線の砂浜が印象的だった。だが、今回訪れてみると、海岸線は岸壁に完全に仕切られ、海への観望が著しく悪化していた。せめてガードレールならば。とはいえ、高潮に苦しめられる地域住民の事を考えると、止むを得ないのだろう。正直、須磨海岸を思わせる景勝は、もはや僅かしか残されて無いように見えた。って、須磨に行ったことは無いがな。
 ここでしょぼんとした僕の目に、相変わらず安芸灘大橋が写っていた。せっかくだから、あの橋を渡るぜ。
 仁方を通過し、安芸灘大橋を渡る。Hardrock号は好調だ。
 暑い下蒲刈島を抜け、蒲刈大橋を通過する。風は向かい風だが、行ける所まで行こうと張り切っていた。
 上蒲刈島では南岸のアップダウンに苦しみながらも距離を稼ぎ、やがて豊島大橋を渡る。そしてこれも自転車を甘やかしてくれない豊浜大橋を渡ると、ついに大崎下島に入った。時間は16:00を過ぎている。時間的に、岡村島に渡るのは難しい。
 大崎下島からは、なんとなく見覚えのある橋脚が見える。少し行って完全に見える場所に来ると、やはり来島海峡大橋だった。
 御手洗には寄って行こう。トイレに行きたい。用を済ませ、御手洗の町を少しうろついた。空が良く晴れていたので、住吉神社にも立ち寄る。観光案内所で冷たいオレンジジュースを飲み、見栄え良い路地を通過する。
 今まで開いてなかった旧家が珍しく開放されていたので、立ち寄る。ボランティアの手で維持されているようだ。中は旧家らしく広く懐の深い造りだ。
 御手洗を過ぎると、大長港。春に泊まったオレンジハウスのあるところだ。
 さらに進むと岡村島への橋が見えてくるが、今日はここで引き返そう。もう、太陽が山の上に懸かっている。
 やがて豊浜大橋まで戻り、もはや余裕は無く一所懸命に走って豊島大橋。この辺りで、島で日没を迎えるかもと思い始めていた。が、よく考えるとHardrock号はハブダイナモ付きで、夜戦も恐れる必要は無いのだった。
 へとへとになりつつ、遂に安芸灘大橋を渡り返す。橋上で夕焼けを見た。無事に本土に復した記念に、橋から降りたコンビニでキリンのFREEとフランクフルトでおやつにする。結構へとへとだった。
 闇が濃くなってゆく市街地をひた走り、薄明かりがようやく残っている時刻に帰宅した。
 なんか、久しぶりにがっつり走った気分だ。