東北の惨状が次々に伝えられる。地震そのものの被害は、案外に少ないようだ。そういう意味で、直接的な地震被害に対する備えは成功だったのではなかろうか。しかし、これほどの規模の大津波に大しては、どんな備えも無力な気がする。この危険を減らすには、居住地そのものを変えるしか無いだろう。海辺は不急のユーティリティスペースを置いて、出来るだけ高所に人家を置くくらいしか対策を思いつかない。まあ、この度の大津波が、人類が備えるべき最悪値なのだと考えて、巨大な防潮堤を築くというのも考えではあるが、莫大な費用がかかるだろう。
それにしても、木造家屋がいともあっさり、根こそぎ破壊される様を見ると、これが石造だったらどうだったのだろうと考えてしまう。壊れにくいだけでなく、津波被害を甚大化する瓦礫を減らすという意味でも、どうなんだろう。解体撤去が簡単なのが木造の美点ではあるが。
夕刻、普段の世界を思い返すべく、Bromptonを境川に走らせた。
湘南台南方の果樹園で、Lumix GH2で
樹花をパチパチ。地味な花だが、心洗われる。
遊水池のグラウンドで、今日も翡翠を待つ。遠くに見え隠れするが、風向きのせいかグラウンド側に近づかない。仕方ないので
Bromptonを撮る。
日が落ちようとしている。なんとなく、暖かな光景になってきた。
帰宅して、震災情報を追う。やはり画像のインパクトが強烈だ。昨日の夜見た気仙沼火災の様子は、まるで地獄のようだった。また津波の様子も、いくつもYoutubeやニコニコに登録されている。そして気がかりな福島原発の情報を追ううちに、また夜が暮れて行った。