ぐっすり寝て、さて今日はどこ行こうかと思いつつ起床。
まずは中通りに出て、またしてもモリスを襲う。いせ屋にも寄りたい気があったが、目の前でパタパタと数組の客が入ったので、回転の遅いこの店は敬遠した。
腹ごしらえして、駅の海側に出る。大和ミュージアムでは、恐らくGW中だけだろうが、正面入口付近に近くのビアホールとホテルの出店が出ている。それぞれ、地ビールと海軍カレー(呉鎮守府版)を出してくれる。カレーはきついので、地ビールを買う。やや暑い日だったので、喉に染み入る。
大和ミュージアムに入った。相変わらずの賑わい。まずは
1/10大和を撮りまくる。巨大模型ならではの、
吃水下部分の眺め。
大和の模型は胸熱だが、WW2時の兵器群を前にするとしんみりする。特に回天を前にすると、WW2に関する我が日本国民のあらゆる言い訳が虚しくなってしまう。もはやいかなる言い繕いも出来ない、狂気の産物が目の前にある。しかも、それは性能や目的を狂的なまでに追求した兵器群の持つ機能美とは無縁で、なぜか歪で醜い。人命を犠牲にする、そのことだけを目的にしてしまった本末転倒ぶりが、救いがたい歪さとなって表れている観がある。
機能美といえば
零式艦戦。性能を追求した兵器は、いかな殺人道具とはいえ美しいな。そうか、回天の醜さは、人身御供のための急造兵器であり、その隠そうともしていないやっつけ仕事ぶりが見て取れるからではなかろうか。
4Fの松本零士臭が漂うエリアで、はやぶさのドキュメントを見る。はやぶさ計画に関わっていた元JAXAの川口氏が、このミュージアムの顧問だからか。
あまり知られてないが、4F屋外に出ると、
鉄のくじらが一望できる絶景スポットになっている。
最上層から敬意を込めて一枚撮ると、今度は企画展に入る。幕末以降、WW2終戦までの海軍服飾史といった塩梅。幕末、幕府軍の艦上勤務スタイルは、既に洋式化されていたというのを初めて知る。
お次は
てつのくじら館。建家の方は掃海、潜水艦と別れ、それぞれ広報に力点を置かれているが、自衛隊の通史として眺めても理解できるように工夫されている。
しかしメインディッシュは屋外ディスプレイされている元海自潜水艦あきしおだろう。実は指揮所の一部を覗いて撮影可能だ。
中はとにかく狭い。
士官用寝室ですらこの有り様だ。
調理室はコンパクトだが、それなりの広さを確保している。
艦長室ですらこの程度だ。ベッドの頭上に空間があるだけありがたい、というか贅沢なのか。
指揮所は、レーダーパネル類はダメそうだが、
操縦席はオッケーだった。左右で主補ではなく、縦舵横舵をそれぞれ担当する。最新世代のX型舵艦ではどうなっているんだろうか。
潜水艦から戻ると、
パワードスーツっぽいものが目に入った。予圧潜水服だそうで、まさに小さな潜水艦だ。
岩壁に出て海を見ていると、雲が多くて夕焼けは望めぬ。早々に帰宅した。なぜかフィリピン人らしき集団が、陽気に騒いでいるのを背に、家路に就いた。