Strange Days

2011年09月25日(日曜日)

Pinarrelo FP Quattro試走

20時15分 自転車 天気:晴れ

 実は先週の夜に短い試走をしていたのだが、本格的にそこそこの距離を走るのは初めてだ。しかし、昨日も夜遅くの帰宅で、午前中はものにならない。昼に起きて、それからやっと、調整と試走に乗り出した。ちょうど日没の頃だったので、なかなかいい日没の光景を目にできた。夕暮れ時は、秋冬に限る。春は霞が多くて、冬はあまりにきっぱり雲がないことが多いので、意外に絵にならないのだ。そして、忍び寄る肌寒さが、物寂しさをも演出してくれているのではなかろうか。
 そもそも、これを買ったのは、Wiggleでロードバイクの価格がグッと下がったからだ。これだけ取れば円高バンザイだが、反面、これでは日本の物は売れなくなるなと思う。
 ともあれ、8月の終わりに発注したのが、このPinarrelo FP Quattroだった。Pinarreloには前から色気を出していて、そも最初にTCR-2を買った時、比較検討したのが、当時のPinarrelo社のボトムエンドだった、Angril。C/PでTCR-2を選んだが、イタリアンバイクにはずっと憧れがあった。それがかなったのは、中古のコルナゴMasterX Lightを譲ってもらった時だったが。
 ともあれ、そうしてくすぶっていたPinarreloへの興味と、カーボンバイク欲しい欲が、円高によって遂に臨界点を突破してしまったのだった。つまり、円高が全て悪い*1
 確か8/27くらいに発注したのだが、受理は9/5付け。在庫がすぐに入らなかったみたいだ。その後、9/11に日本郵便から『あんたの荷物が届いたけど、どうしまっか?』というお手紙が来る。自力で通関するか、日本郵便に委託するか、それ以外に委託するかの3択だ。お任せしますと返事を出したのが9/12。
 今度は9/16に『お前様の荷物は高価で怪しいんだけど、個人で使うだけだよね』という確認が来たので、念書を返送。その後音沙汰なかったが、9/21に突然届いたのだった。
 さて、モノの仕様は、カラリングがチームSkyの青っぽいの。すっきりしてて気に入ったのだが、キャラがコルナゴと被るので、もっとあざといカラーリングのほうが良かったかもしれないな。サイズは500。
 コンポは67アルテグラだ。50/34のコンパクトクランクが付いているのはいいが、クランク長が170mmと、常用してきたものよりやや長い。ここが気になっているところ。
 その他のパーツは、ハンドルはMostというPinarrelo系のアルミ、シートピラーは同じくMostのカーボン、サドルも同じく。しかし、それぞれにどこかのOEMだと思う。もっともあからさまにOEMなのがホイールで、Mostブランドではあるが、カンパのカムシンのOEM。そんなふうに、ドライブコンポをシマノで固めつつ、主要パーツは自前のOEMで安上がりにしているというわけらしい。カラーリングが見事に統一されているのだが、おかげでパーツ交換の際には悩むことになりそうだ。
 一昨日の試乗で、ハンドルが高すぎて、サドルもちょっと低い気がしていた。なので、まずはハンドルをコラム1つ分(5mm)下げ、サドルを10mm前進させ、なおかつ2mm上げた。ボトルケージがないので、余っていた可変サイズのものを一つ付け、ライト、サドルバッグ、ペダルもMasterXLから借用。とりあえず、境川に向かった。
 ホイールがやや重いものであるため、実走状態では8kgを切っていない。当面はこのままでゆくが、その内により軽量なコンポとホイールを奢りたい気分もある。
 境川を下る。おお、いいねえ。カーボンバイクには何度か試乗したが、こんなに長時間、好き勝手に*2乗ったのは初めてだ。
 従来乗ってきたアルミ*3、鉄*4に比べ、路面からの振動の消えっぷりが異次元だ。アルミがガツンと直接的に来るのに対し、鉄はバインとばかりに振動をそらす感じの乗り味だった。それに対して、カーボンモノコックは、振動がどこかに消えてゆく感じ。完全に消えるはずもないのだが、非常に不快な振動のエッジや、微小な振動が根こそぎ消えている感じ。うん、いいな。カーボンいいな。実にいいな。
 ちょっと尻の位置が、サドルの上でさまよってしまうので、5mm後方に下げてから折り返した。まあ、いい感じ。だが、なんとは無しにだが、脚の回しにくさが残った。やはり、僕には170mmは長いようだ。とはいえ、前のようにがむしゃらに回すことはなくなったので、しばらくこれで過ごしてみようと思う。
 近いうちに、今年まだ全然やってない、100km超のツーリングに持ち出したい。