Strange Days

2012年12月19日(水曜日)

電子書籍であっても積読は積み上がる

23時21分 デジタルギミック , 思考 天気:あったかい

 恐ろしいものだ。ここ数年、いや10年ほども、拙者はあまり本を読まなくなってしまった。末期的活字中毒の症状もどこへやら、自転車という新しい趣味と、なによりまさに活字そのものであるインターネットという新しい空間を得て、読書欲も大幅に減退してしまったのだった。
 しかし、遂に電子書籍の時代が到来した。わざわざリスキーな自炊に手を出さなくとも、物理媒体に縛られること無く、読みたい本を紐解ける。これは本読みとすれば、当たり前のようだが画期だ。読んでいる本を置いてきてしまい、別の本を割りこませるべきかという気持ち悪い悩みにわずらわせられる要が、もはやないのだから。
 最初はリハビリ用にと、読みやすい短篇集を読んでいたが、長編であっても中断すること無く、いろんな端末で読めるという利点にやられ、長年途中で読み通せなくなって弱っていた『幻詩狩り』を買い直し、さらには最近のラノベの流行りの表層くらいは追う真似でもしようと、目に付く軽めの小説、科学書、そして気になっていた本を買う。すると、早くも積読が積み上がりつつあることに気づく。なんという事か。電子書籍ですらも、彼奴らに悩まされようとは!
 しかしながら、物理媒体と異なり、電子書籍の積読は*1場所を取らないのが救いだ。アマゾンの場合はクラウドに収まる範囲でしか扱えないのかもしれないが、それでもかなりの冊数を溜め込めそうだ。Google Playの場合は、制限あるのかな。
 ともあれ、従来までとは一味違う、しかし軽くなったとはいえ積読圧に悩まされる点では変わりない、読書体験が素晴らしい。とりあえずはGoogle PlayとKindleの2本立てで、使い勝手はあまり変わりない。唯一といっていいくらい違うのが、Kindleの場合はPaperwhiteという専用端末を使える点だろうか。これが軽量かつ長寿命の気楽な端末なので、Nexus7で全部カバーできるのに、あえてこちらで読みたくなる出来だ。もうKindleに一本化してもいいかなと思うくらい。しかし、まだまだ揺籃期ではあるので、カラー書籍が十分に視程に入ってから、考えなおすことにしよう。当面は2本立てだ。