Strange Days

2013年06月16日(日曜日)

摩周湖、屈斜路湖

22時50分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ 天気:あっちは快晴

 一夜明けた北海道東部は、昨日の雨上がりを思い出させるような、すこぶる付きの快晴だった。
 さて、今日は摩周湖と屈斜路湖を走りたい。のだが、なにせ摩周湖は標高が高い。第1展望台で550m超だ。泊地の標高が110m弱なので、ざっと400m以上登る。登れないわけではないが、なにせ時間が無い。今日は14:20中標津で帰るので、それまでには空港にいなければならない。
 そこで作戦。まず、摩周駅から摩周湖の第1展望台まで、タクシーで登るのだ。それから摩周湖、屈斜路湖と回ってから、また摩周駅に戻り、そこでまたタクシーを使って、中標津空港に向かうのだ。これにより、ここでの滞在時間を最大化できる。
 まず、ホテルを出て、釧路川沿いに出る。サイクリングロード的なものがあって、気持ちよい道だ。
 摩周駅に出ると、折良く客待ちのタクシーが居たので、摩周湖まで送ってもらう。ついでに帰路も、摩周駅から乗せてもらうことにする。
 摩周湖第1展望台からの眺め。まるで鏡のような湖面だ。この日は風が弱く、適度に雲もあったので、空色の湖面に浮かぶ、白い雲たちという絶景を堪能できた。この第1展望台には、バスも停まれる大きな駐車場があったので、観光客が非常に多かった。耳には、韓国語も届いていたので、海外からの観光客も多そうだ。
 さらに北に進む。この摩周湖畔からは、低い屈斜路を見渡すことも出来る。
 進んでゆくと、今度は第3展望台がある。ここからだと、摩周湖の北半分全域をも見渡すことが出来るので、第1展望台よりも見渡しは良い。断崖絶壁から、遙かな湖底へと落ち込んでゆく、いささか恐怖心を煽るような深い眺めも堪能できる。それにしても、鏡のような湖面だ。
 さらに進んでゆくと、こば氏が道ばたに小径を発見。登ってみると、ここからもなかなかの眺め。後でタクシーの運ちゃんに聞いたところ、昔存在した第2展望台の名残では無いかとのこと。
 道は、川湯温泉へと 一気に下る。ここも北海道らしい、いかにも原野を抜ける道らしい、まっすぐの道だ。
 少し走ると川湯温泉駅。木造のクラシックな建物だ。向かって右手には足湯があり、一方駅舎の中は喫茶室になっている。
 駅からは北西、国道を外れて屈斜路湖畔に向かう道の途中に、川湯汚染があるのだが、その真南辺りにあるのが硫黄山だ。この硫黄臭、たぶんあるに違いないと思ってら、やはりレストハウスにあったよ、温泉卵。買わなかったけどな。
 なかなか栄えている川湯温泉を通過し、しばし進むと、ようやく屈斜路湖畔に出る。最初のうちは、道がやや湖畔を離れているので、なかなか湖面が見えない。しかし、ようやく湖畔に出た。思ったほどきれいな水じゃ無いが、中島の辺りまで行くと、それはそれはきれいなんだとか。
 少し進むと、砂湯温泉という場所に出る。その名の通り、湖畔の砂を掘ると、温泉が湧いてくるのだ。やってみたが、たしかに湖水よりも熱い湯が湧いてきた。
 そして、ここで遂に、この旅最大の目的*1に邂逅した。クッシーだ! 池田湖のイッシーを捕獲*2した以上、ここもそうせざるをえないのだ。それがムー民の宿命*3
 クッシーを捕獲した以上、もうここに用はない*4。周辺の湿原に目を留めつつ、行き止まり道を力技で乗り越えたりしながら走り続けると、最終的には南端にある釧路川の始点に到達する。鱒らしき魚が多量に群れているのが楽しかった。
 ここからは、R243、通称パイロット国道を走って弟子屈に戻るのだが、この道が一筋縄じゃない。ダラダラとしたアップダウンが続き、しかも逆風。途中でこば氏とはぐれた拙者、タクシーに回ってもらった朝のホテルに戻るまで、袋小路で迷ったりしたが、なんとかたどり着いた。そしてタクシーを飛ばし、帰りの便にも難なく間に合った。バタバタしながら羽田に戻り、こば氏と飯を食いつつ反省会を開いてから帰宅した。
 いやあ、摩周湖の綺麗なことったら。今度は、自分の足で登りたいものだ。