神奈川県近代美術館の鎌倉館は、最も身近にある美術館の一つだ。気になった展覧会には結構顔を出したこともあり、総回数は葉山館と競り合うくらいじゃなかろうか。初めて行ったのは、漠然と2003年位じゃなかったかと思ったら、意外にも
2005年になってからだ。
その鎌倉館が、地権者の鶴岡八幡宮との借地契約切れに伴い、閉館されるという。存続に向けた動きは多々あったようだが、双方で折り合いが突付かなかったようだ。残念。この月末には閉館なので、今が最後のチャンス。行ってこよう。
地下鉄とJRを乗り継いで、鎌倉に。好天の下、
鎌倉館は相変わらず四角く輝いていた。
券売所に回ろうとすると、長く伸びた行列が目に入った。ここで行列を見たのは初めてだ。別に入場制限を掛けているわけではなくて、一つしか無い窓口が単純に飽和しているだけのようだ。
中もぎっしり、とは行かないまでも、かなりの混雑。最後の収蔵品展で、何度か目にした美術品が多い。これは、最初に来た時に見たなあ、などと思いつつ、回った。
この美術館で素晴らしいのが、
平家池の眺め。南にあるので、夕方に来ると陽光がきらめいて、暖かく感じる。
館内をうろついていると、『中3階見学』できると掲示があったので、学芸員に人に整理券をもらって、指定時間後に登った。
小さな部屋で、かつては学芸員室として使われていたようだ。その後、増員もあって手狭となったので、学芸員棟の増築に向かったと想像する。その後は物置などに使われていたようだ。鎌倉館で一番高いところにある部屋で、とても見晴らしが良い。
鎌倉館に今生の別れを告げ、次いでに鶴岡八幡宮の参拝をしておこうと思い立った。
なんだよこの行列は……。正月並みの制限が掛かっている。成人の日と関係有るのかな?
来た道を戻り、帰宅。