Strange Days

2001年06月23日(土曜日)

東京プチオデッセイ

23時55分

 四谷3丁目駅でおーぎや、妄言王両氏と別れ、営団地下鉄で東京方面に向かう。僕は営団の東京駅で下車。他の諸氏と別れを告げた。お疲れ様でした(というか疲れた)。充実した疲労感に満たされて営団東京駅の改札を出た。それが間違いの元だった。
 案内板でJR東京駅への向かい方を見た。が、地上にあるのは「JR有楽町駅」??? 営団「東京駅」は偽りかっ。いや、偽りではない。確かに東京駅なのだ、営団にとっては。「たまたま」、JR東京駅から離れているだけで......。なんてこったい。僕は営団の罠にまんまと落ちてしまったのだ。「ホッとしたところで罠」はライティングの基本技術だ。まさに教科書通りの罠に落ちた俺様を、帝都高速度交通営団は腹を抱えて嘲笑っているに違いない......。
 さめざめと泣きつつ、とにかく地上を東京駅方面に歩いた。地上にはJRの高架が走り、道を誤る恐れだけは無い。しかし、この時刻のこの界隈は、人通りが少なくて不気味なのだ。しかも街灯が少ない。それは全然問題なしだが。
 高架の下にはいろんな施設が入っている。飲み屋とかカフェが多いが、東京駅のごく近くまで来ても、うらぶれた雀荘があるのには驚いた。スターリングなら大喜びするかも。
 かれこれ15分ほど歩き、ようやく東京駅が見えたときにはホッとした。東京駅の前には、物凄い数のタクシーが客待ちしている。100台じゃすまないだろう。しかし、量的な面を無視すれば、地方都市、例えば故郷の呉市の駅前となんら変わりない光景といえる。質的な差異は無い。ただ、量が尋常ではないだけだ。地方都市のプチ東京化が進行しているが、本当は東京など巨大すぎる地方都市に過ぎないのではないだろうか。量の迫力で圧倒しているだけなのではないか。
 そんな思いに囚われつつ、東海道線の遅い便で帰宅した。ああ、今夜のNHKスペシャルは面白そうだったのに、見逃しちゃったよ。