Strange Days

2011年08月20日(土曜日)

夏の旅行を振り返る

21時00分 天気:涼しいよ

 高千穂神社の夜神楽を見そこねたのと、あまりに暑くて積極的に走り回れなかったのは残念だ。でも楽しかったな。阿蘇の雄大な風景は素晴らしい。阿蘇の中央丘はもとより、それを囲むカルデラ盆地と、さらに取り囲む外輪山をも一望できる観望は、他に代えがたいものだ。また行きたい。
 それはそれとして、新装備だったキャラダイスSQR Slimは非常に便利だった。形状的にスクエアなため、思ったより物が入るので、1泊程度なら全く余裕だった。また形状的に重心が低いのだろう、思いの外に走行感に影響がなかった。惜しいのは、絶対的な容量が16リットル程度なので、輪行袋を入れると余裕がなくなる点だった。輪行袋を外に出せれば、もっと余裕ができるはず。輪行袋がずいぶん早く傷んで来たので*1、その更新も併せて考えようと思う。
 もう一つ、Lumix GF2が旅行用カメラとして使いやすかったのもあった。軽量なので気軽に取り出して写せる。首から下げたって負担ではない。単焦点なのを危惧したが、あまり気にならなかった。もっと寄りたいという場面は数多くあったが、そもそも単焦点で割り切るしか無いので、そこは意外に気楽に頭を切り替えることができた。もっとも、改めて写真を見直すと、やっぱりもっと寄りたいねという場面も多かったのだが。14mm単焦点は非常に気に入っているのだが、旅行用に14-45くらいを導入するべきかもしれない。普段、14-140といった凶悪なものを常用しているので、3倍ズームは温く感じていた。でも3倍分の画角の変化は大きいし、EXズームと併用したらカバレージは広いんじゃなかろうか。
 幾つか課題は残ったが、概ね満足できるものだった。

2011年08月18日(木曜日)

晩秋に阿蘇の旅はどうじゃろうかの(くもじい風)

23時46分 , 自転車 ( 自転車旅行検討 ) 天気:不穏だ

 いい加減、ドキュメントを見るのが嫌になってきた。ので、ちょっと秋旅行のことを考える。
 11月末には大きな仕事が片付いているはずだし、勤務形態も通常に戻るので、例年の秋旅行が可能であろう。だが、今年は連休がない。11/23は水曜日だ。中途半端だのう。
 そこで、11/24,25を休み、5連休を作る。この期間に阿蘇を走る。11月末の平均気温を見ると、最高が12~14℃程度。冬の湘南地方並だ。これで中岳に登る場合、さらに真冬並みであることが予測される。しかしまあ、冬用装備+α程度で大丈夫だろう。
 11/23 この日は宮崎空港から延岡に出て、自走で高千穂に向かう。もちろん、この間のリベンジだ。羽田宮崎はANA便*1があるが、朝一はソラシドエアで荷物制限がきつい。次のANA601便でも、延岡までJRを使うと11:30着なので問題はないだろう。高千穂までは基本的に登りだが、寒い時期なら大丈夫だろう。11月下旬だと、紅葉の時期にもぎりぎり掛かりそうだ。もっとも、主眼は夜神楽だけど。次こそちゃんと見る。
 11/24 この日はバスか、多人数ならタクシーで南阿蘇の高森に抜ける。自走で行きたくない経路だと思えた。この日から熊本空港からバス便、あるいは鉄道輪行で合流することも可能だ。しかし、どう頑張っても高森に13:17着になるので、10:00には着くバス組と時間差がありすぎる。途中合流になるか、この日は諦めてもらうか。ともあれ、基本的に高森町から、南阿蘇鉄道沿いに走る。主眼は数多い湧水巡りと、盆地西端の渓谷。めし処に悩むかもしれないが、基本的にはたいした登りもなく、のんびり。
 11/25 メインイベント。中岳への登頂だ。上は寒そうだが、登攀中はむしろ助かるはず。かなりの登りなので、時間をかける。上の阿蘇火山博物館近辺で食事して、中岳火口を覗く。下ってから、阿蘇駅近辺の施設に寄るのもいいだろう。
 11/26 この日は北阿蘇を往く。大観峰に登り、国造神社、阿蘇神社と見て、犬役原で湧き水を巡る。時間が余りそうなので、豊肥本線近辺を見てまわるのも良かろう。
 11/27 帰還日。各々の方法で帰途につく。僕は夕方の便を取り、自走で熊本空港に向かうつもり。
 阿蘇は巨大カルデラならではの眺めを楽しむのもいいのだが、そこに根付いた信仰の跡を辿ったり、豊富な湧き水を辿るのも良いものじゃ。どうじゃろうのお、ご一緒される方はおらんものかのお。

2011年08月13日(土曜日)

広島に帰還する

20時12分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ

 広島に帰ろう。
 ゆっくり宿を出て、熊本まで自走することにする。下り基調だし、時間はあるので大丈夫だろう。
 途中までは、県道を通り、赤水辺りで国道57号に出た。結構なアップダウンはあるが、疲労しないように10km毎にコンビニを見つけ、アイスモナカをぱくついた。交通量はそれなりに多い。
 立野の辺りはザーッと下りで、肥後大津でバイバスに別れる辺りで、交通量はグッと減った。県道30号、恐らくは豊後街道旧道を走る。
 途中、ファミレスでの昼食を挟み、さほどの苦労もなく熊本駅に到着した。ここで呉までの切符を買う。乗り継ぎはあったが、難なくせしめた。ほんの5日前、呉では空席0で買えなかったのにね。
 熊本で乗り込んだのは、九州新幹線のつばめ号。4列シート、前後席も余裕十分で、山陽~東海道新幹線のグリーン席並だ。
 博多でのぞみに乗り換え、広島経由で呉に戻った。
 まだ早かったので、海を見て日暮れを待った。今回、ポケロケ+SQR Slimの構成が、大いに役立った。ある程度荷物を載せられる自転車は、使い勝手が非常に良いものだ。また、Lumix GF2が非常に使いやすかった。広角ではあるが単焦点レンズ一本で大丈夫かと思ったのだが、案外になんとかなったものだ。まあ、もっと寄りたい、離れたいという欲求は、常にあったけど。

2011年08月12日(金曜日)

阿蘇北方外輪山を往く

21時54分 , デジタルカメラ , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:快晴

 さて、今日は十分寝たせいか、比較的体調が良い。それと、頭上の雲が意外に多く、直射日光を避けられるのではないかと思えた。それなら、ちょっと高所に登ろう。北側外輪山に位置する観望の名所、その名も大観峰に登るつもりだ。
 ホテルで朝食を取り、ややゆっくりと出た。ホテルすぐ北の川沿いに、少し東行する。阿蘇にはとんぼが多い。土地柄なのかどうかは知らないが、ナツアカネを中心に、無数のとんぼが飛び交っている。田んぼの一角に、まるで雲霞のように群れているのを見て、驚いたものだ。
 さて、大観峰の登山口に着いたので、じっくり登り始める。傾斜はそんなに無い。雲が多く、陽が隠れているので、体感温度がそこまで上がらないのはありがたい。時々陽が顔を出すと、たちまち体温が急上昇する。
 この登山道からの眺めも、なかなかなものだった。途中に展望台があったので、ポケロケもろとも自画撮りする。今回、GF2にマンフロットの797を着けて、こういう場合の三脚替わりに使った。非常に具合が良い。797はコンデジ用のスタビライザーだが、GF2程度のサイズなら、なんら問題はない。GF2の収納ケースにも、797を着けたまま問題なく入った。
 展望台からは、阿蘇五岳の他、宿泊している内牧温泉も見渡せる。内牧温泉は、画像左手の大観峰突出部に程近いことが見て取れる。
 登山道を登り切ると、外輪山を走る快走路、通称ミルクロードに合流する。この道に沿って多数の牧場が存在していることに由来するのだろう。
 ミルクロードを東に向かい、アンテナ群が固まっている辺りに登る。そこに展望台があるので、駐車場と土産物屋が整備されている。バイクが群れており、観光バスや車で来る人が圧倒的に多い。自転車で来るような物好きは僕くらいだ。
 土産物屋からやや歩きと押すと、展望台に出る。ここからは阿蘇五岳と北側盆地部が一望できる。絶景だ。残念なのは、霞が多かったことだ。
 さて、少し早いが、昼食にしよう。実は、昨日は午前中快走路を行ったのと、線路に合流するまでシッチャカメッチャカだったので、うっかり昼飯を食いのがしていた。道理で足がまわらんと思った。今日は、そんなアホな目に遭わないようにしないと。土産物屋に入り、なんたら御膳の類が予約無しだと何十分もかかるという声が聞こえたので、肉うどんに決定。VAIO Xを持ってきていたので、午後の道行を考えた。間近にドコモのアンテナが立っているだけに、電波状況は極上。
 だいたい決めて、肉うどんを腹に収め、土産物を買ってから自転車に戻った。SQR Slimは、背負うことができないので、持ち歩くのにちょっと難があるな。
 さて、今日は一宮の阿蘇神社を回ろう。ミルクロードを東に向かい、一宮の真北辺りから降りると、国造神社が山中にある。ここは阿蘇神社の奥の宮的な位置づけらしいので、是非共に回ろうと思う。
 そこまでのミルクロードは、多少のアップダウンはあるが、結構な快走路だ。途中、一宮方面に下る道を取ると、下る途中で手野の名水なる場所に行き会った。ちょうどボトルが一本、空になりかかっていた。先に家族連れで水を汲んでいた一家に断ってから、ボトルを満たし、水を呷った。うう、うまい、うまいぞ。シャキンと消えた、切れ味のよい冷水が、夏の疲労を解かしてくれる。思わず、頭にも被る。それにしてもこの一家、ポリタンクにいくつも、たっぷりを汲んでいた。浄水器要らずだろうな。
 さらに下り、キャンプ場を通り過ぎたところで、神社を中心とする集落に到達した。神社の前には、古墳が2つ並んでいる。その上に人家があるので実感しにくいが、確かに円墳が隠れているのが見て取れた。ここは、神代から既に神聖な場所だったのかもしれない。
 国造神社に参拝し、ここにあるという巨木を拝見したかったのだが、惜しくも近年の台風に倒壊し、加工した幹を祀っているのみだった。
 下りきり、一宮方面に向かう。雲が去ってしまい、暑い事この上ない。街中の阿蘇神社に着いて、まずはコカ・コーラを1本入れた。やりきれん。
 阿蘇神社から見ると、さっきの国造神社は北宮と呼び、奥宮的な位置づけらしい。この2社の作る直線を南に伸ばすと、阿蘇中岳に当たるらしい。実は地図を見ていて、やはり南方に『古神社』という気になる存在も見つけていた。もしかして、阿蘇神社の古社だったのではとか妄想したのだが、特にそういった記述はない。
 さて、次に見たいのは、この北側の田畝地帯に点在するという、中通古墳群だ。水田の中に、まるで浮島のように円墳、前方後円墳が点在しているらしい。しかし、正確な場所がいまいち分からない。そもそも、中通りってどの辺よ。ということで、しばらくは何も無い水田の中の道を、右往左往する事になった。
 その最中に行き会ったのが、犬役原の噴泉。この辺りには、自噴泉がいくつも点在しているらしい。どうやら飲めるようなので、またしてもボトルに汲んだ。この辺の自噴泉を回るのも良さそうだな。
 さて、古墳群だが、走りまわるうちに、どうやらさっき降りてきた国造神社の辺りにほど近い川沿いにあるらしいと辺りをつけた。その辺を丹念に走りまわって、ようやく発見。確かに、水田の中に島のように点在している
 もう、宿までの帰り道はわかっているので、目についた小社や公園を訪ね、水路を横目に戻っていった。阿蘇は水が豊富な土地だ
 ホテルの夕食は、昨日に続いて肉肉したもの。阿蘇牛なんチャラというコースを選んだから当然だが。ともあれ、食事面では割と満足。

2011年08月11日(木曜日)

高千穂から阿蘇へ

22時23分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) , デジタルカメラ 天気:まつたく雲がない

 さて、今日は高千穂から南阿蘇へと、自力で抜けるつもりだった。だったが、昨日の行動がずっしり足に響いていた。こりゃあ、自力では無理そうだ。バスで越えよう。延岡~熊本間の便が通るので、それで行こう。もしかして、自転車ごとだと乗り込めないかもしれないが、その時には覚悟を決めてタクシーで行こう*1。いや、ほら、こんな糞暑い天気の元では、命に関わるし。
 というわけで、まずは高千穂神社に参詣する。さすが、巨木の林立する大社の佇まいは素晴らしい。
 さて、バスに乗るのだ。バスは高千穂バスセンターから出る。ちょうど、昨夜の宿から下っていった辺り。発車は53分だと、なぜか思い込んでいた。時間は十分あると思い込んで、ゆっくり輪行準備していた。だが、バスは思いの外早く来て、出発は38分だという。間に合わない! 諦めつつ、とにかく大急ぎで自転車を畳んで、乗り込んだ。運転手さんが待ってくれたので助かった。やれやれ。
 さて、バスは一度熊本方面に向かってから、南方から阿蘇にアプローチする。正直、この気温で、この経路は無理だったろうと思えた。相当のアップダウンがあった。野垂れ死にしたかもしれない。
 バスは高森駅近くの高森中央に着いた。ここで降りる。ゆっくり身支度して、まずは高森駅に向かった。後で乗車時のドタバタで工具を忘れたことに気づいたが、文字通り後の祭りだった。この時点までに、サイクリンググローブと、ウィンドブレーカーの収納袋を喪失している。こりゃあ、最後には何を忘れてしまうことやら。とほほ。
 さて、高森駅には、ここで使われていただろう、蒸気機関車が展示されていた。話によれば、この南阿蘇鉄道は、前身のJRローカル線時代に、同じくJRローカル線である高千穂鉄道との接続が計画されていたんだげな。
 駅で手に入れた観光マップを眺めると、やや南に高森湧水トンネル公園なる場所がある。行ってみよう。そこは、結構大きな前庭を持つ、意外に整備された公園だった。本体のトンネル部分は有料で、\300なり。中では、もう時期外れかもしれないが、七夕の催しがあった。トンネル内は想像以上に長く、涼しくて、快適だった。豊富な湧水を利用した上水設備の一部だったらしい。水は確かに澄んでいる。
 最奥部には、一定サイズの水玉を等間隔に吐き出し、ストロボと同期させることで、様々な目の錯覚を楽しめる装置があった。完全に同期させると水玉が静止しているように見え、少し間隔を長短させることで、少しづつ流れるようにも錯覚させられる。むやみに楽しい。
 さて、一度駅近くまで戻り、鉄道から一本北、R325との間に走っている道路を往く。なんとなくだが、なんかの旧街道だったのではなかろうか。
 少し走ると、白水水源があった。こんな暑い日だからだろうか、思いの外、多くの人がいた。中に進むと有料エリアがあり、そこに飲める清い水の湧く泉と神社があった。水遊びする人が多し。
 ここに限らず、阿蘇には湧き水が多い。湧水マップが掲示されていて、この時期に湧水を回るのは楽しそうだ。しかし今日は、ひとまず目についた湧水だけ訪った。
 南阿蘇の風景は、なんとなくスケールが大きくて楽しい。道はほとんど平坦で、僅かな上りと下りがある程度だ。
 道沿いには人家は多いが、店は多くない。食事なら白水までの間に済ませなければならないだろう。しかし快走路だったので、ついうっかり阿蘇外輪の西側の切れ目、立野辺りまで走ってしまった。この辺は打って変わって渓谷の眺めとなる。手前の橋は阿蘇大橋、奥手の鉄橋は南阿蘇鉄道の鉄橋だ。ここを超えると、南阿蘇鉄道の始発駅、立野に到着する。立野から輪講して、内牧に出ようと思った。
 ところが、この近辺は高低差が激しく、しかも道路造成が盛んに進められているので、あちこちに通行止めや迂回路がある。それらに行き当たり、予期せぬ迂回を強いられているうちに、白川沿いの道に降りてしまった。しばし走って、どうやら立野駅は過ぎてしまったものと気づいたが、後の祭りだ。
 仕方ないので、次の瀬田駅から輪行することに。しかし、ここはここでえらいところにあって、白河を囲む段丘の上、結構な高低差のある場所にある。そこまでは、こんな感じで、生活路をつないだ迷路のような道を往かねばならなかった。
 なんとか駅にたどり着いたが、ここは急行が止まらず、鈍行が毎時1本泊まるだけの無人駅で、しかもさっき通過したばかりでかなり待たねばならなかった。まあ、地元のおっちゃんおばちゃんと話できたから、チャラにしよう。
 立野駅のスイッチバックを経て、内牧で下車。この辺の風景もまた、スケールの大きな阿蘇阿蘇したものだ。今夜の宿に到着した。阿蘇牛を使った肉々しい夕食、温泉ともまあまあ。

2011年08月10日(水曜日)

高千穂に赴く

22時55分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れ

 さて、真夏の九州ツーリングに出かけようかの。
 朝一、呉線で広島に出て、新幹線さくら号で小倉に。速い。広島から1時間足らずで九州に着いてしまったぞ。車両も広くて快適だ。新幹線を見くびってました。
 小倉でにちりんシーガイアに乗り換える。在来線特急に乗るのも久しぶりだな。
 延岡駅で、ポケロケを展開する。延岡の市街地からは、概ね五ヶ瀬川に沿って走る。水面がずっと見えているのは気持ちいい。しかし、気温がかなり上がっている。しんどいなあ。
 高千穂への道は、中間くらいでバイバス主体の新道と、川沿いにゆく旧道とに分かれる。川沿いに行きたかったので、旧道を取る。旧道の問題は、最後の最後に高千穂渓谷から神社界隈まで、200mほども一気に登らされる点だが、まあなんとかなるだろう。頭上、しばしば交差するバイパスを見上げつつ、川沿いを走った。
 さて、この高千穂渓谷には、比較的最近まで高千穂線が走っていた。その遺構は随所に残っており、対岸を並走したり、すぐ眼下を走ったりするのだ。もところどころにそのまま残されている。この遺構自身が観光資源であるようで、駅舎を再利用した温泉なんかもあった。
 先を進む。新道との標高差は、ますます離れてゆく。後で取り返されるのかと思うと、やはり憂鬱だ。暑い時期には消耗が激しすぎる。実際、既にバテ始めている。明日は高千穂~阿蘇と超えるつもりなのだが、こんな状況では無理かもな。
 しかし、五ヶ瀬川の眺めは素晴らしい。旧道を進んでゆくと、不意にが現れた。地図で調べた時には見当たらなかったので、ちょっと驚いた。もしかして、この頭上を通っている新道工事の際に湧出したとかではなかろうか。ちょっと気分が良くなる。
 が、更に進もうとすると、道路標識に『この先通行不可』との警告が。どうやら災害で通行止めになった区画があるらしい。見たところ、コンクリ工場しかなさそうだし。仕方ない、新道まで登ろう。
 ここからが、極めつけの苦難だった。なにせ、暑い。既にバテている上、頭が煮えそうなのでヤバいのだ。熱中症にやられかけている。足を止め、何度もクールダウンしながら登っていったが、むしろ飲水が残り少なくなってきた。バッグに麦茶1Lボトルの残り、200ml程度しかない。結構生命の危機。
 が、ピークを一つなんとか登りきり、下ったところで、小店舗と自販機群を発見。ボトルの冷水を補給し、更に頭にぶっかけて大いにクールダウンした。助かった。
 やがて道は、高千穂に入った。想像以上に高低差の大きい土地で、実質平地なんて無い。地図を見ながら今夜の宿にたどり着いた。宿自身がやや高台にあるので、少しめげそうになったが。
 ともあれ、宿に入って、すぐに風呂を浴びる。うん、いい気分。さらに夕食。かなり豪華。まあ民宿風ホテル*1にありがちなメニュだったが、満足度は高かった。ビールも入れたし。そして今日のメインイベント、高千穂神社の夜神楽に備えて、部屋に寝転がっていたら、抗うすべもなくタイムリープを経験するハメに陥った。ビールを入れたのが敗因だった。くそっ、次回は必ず、夜神楽見るからな。