Strange Days

2014年05月20日(火曜日)

トレーラーっていいんじゃないか?

23時07分 , 自転車 天気:晴れのち雨

 GWの北海道は、人も車も少なくて、それほどのアップダウンも無くて、風次第で極楽なところだった。
 今回はポケロケにリアキャリアを着け、サイドバッグ2面で走った。SatRDay程ではないにしても、やはりリア荷重増加に因る、ハンドリングの悪化は感じた。
 BFから買えるトレーラーキットは、遠投用のトラベルケースにホイールを着けて、牽引出来るようにするものだ。けん引するならば、ホイール前後の荷重への悪影響は少ないだろう。しかし、狭い道では、ハンドリングに手間取るかもしれない。
 その点、北海道ならば、多くの道は本州の幹線道路並みに広いので*1、トレーラーの出番じゃあるまいか。
 今のトラベルケースが逝ったら*2、トレーラー付けて買うつもりだったが、案外に保つので、トレーラーだけ買ってもいい気になっている。ただ、今後、北海道並みに道のいい場所を、どれくらい走るかだ。

2014年05月18日(日曜日)

またしても北海道へ2日目

23時55分 , , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:降ったり止んだり

 翌朝。また雨が降っているなあ。
 しかし、こば氏は小樽ワイナリーへの登坂を決行するとのこと。着いて行きまっせ。Bromptonだけどな。しかも雨だけど。
 小樽ワイナリーまでは、一旦市街地の東に抜け、山の方にヘコヘコ登ってゆく。割と近いのかと思ったら、意外に本格的な上り。後で調べると、標高300mまで登ったみたい。
 幸い、車も少なく、いまいち不調な内装5段にさえ気をつければ、楽に登って行ける程度の斜度だった。小樽ワイナリーに到着。一部が展望台っぽくなっていて、小樽の海を見下ろせる、はず。
 ワイナリーでは特売をやっていたのだが、ワインは昨日買ったしなあ、と見送り。寒くて、気分的に大幅なダウン系に入っていたせいもある。そのため、小樽への帰路でも、こば氏が造成中と思しき公園を活発に歩きまわったのに対し、僕は寒さ凌ぎに小刻みに移動を繰り返しつつも、何もする気にならない状態だった。
 小樽市に下りきる。この辺で、やっと雨の脅威は去った。線路を潜り、南小樽の辺りからの観光地に立ち寄ったのだが、ここは人が多すぎである。幹線を通り、しばし手宮線の跡に沿って走る。もう少し本格的なサイクリングロードにしてくれたらなあ、と思いつつ走っていたら、途中から自転車通行禁止看板が出ている。やむなく、運河沿いに道を変えた。
 小樽の北西、祝津に向かって走る。昨日の余市までの、恐るべき道行に比べ、なんと牧歌的な道行なのだろう。
 祝津にある、一昨年も入った番屋が、今日はイベントとして蕎麦屋に化けていた。どうも、地元の同好会が蕎麦を打っている模様。冷たい鰊蕎麦が美味しい。
 裏の恵美須神社へと、今年も登ってみた。左右に大木が茂っているのに、今回初めて気づいたかも。
 小樽市鰊番屋には入らなかったが、海を眺めていたら、小樽灯台に民間人が登っているのに気づいた。どうやら公開日のようだ。登らざるをえない。
 灯台は、やはり公開日だったので、見学させてもらう。これは昔の灯台によく採用されていた、バルブの交換装置。うにょーんと動くメカが燃える。
 灯台にも登れる。これは絶景なり
 灯台で時間を予想以上に食い、小樽から次の目的地へと移動するリミットが近い。大慌てで小樽駅に引き返す。
 慌てたおかげで、小樽駅では多少の時間があった。そこで改札前で待機していたら、通りがかりの人に『ブロンプトンですか、いいですね』と声を掛けられる。便利ですよ~、とプッシュしておいた。旅の道具としては最善の自転車だからな。
 JRで札幌の東にある、白石に降りる。ここのアサヒビールの工場見学が、やたら酒づくしのこのツアーの締めだ。工場見学ツアーに参加する。昨日のニッカ*1は、雨のせいもあって4人だけでじっくり見学できたが、ここでは30人くらいいるので、ほーっと見て回るのがせいぜいだ。
 試飲もそこそこに、地下鉄で札幌に。荷物を置いて歩きたいので、手荷物預かり所を調べたが、見つからない。大丸の1Fで預かってくれるかも、ということで移動していたら、こば氏が大きなロッカーにBromptonが入るか試してみた。すると、入るじゃないか! \700の、現金払いのロッカーの方なら入る。幅広と背高の2種類あるが、幅広の方が楽そうだ。この手は使えるぞ。Brompton限定だが。
 手ぶらになり、大通公園に向かう。ワインフェスをやっているのだが、雨なので長居できない。早々に後にし、別の店を探す。
 ちょっと暗い時間の、北海道開拓使公館もいいな。
 札幌駅に近い、小奇麗なビルの小綺麗な地下にある、小奇麗なジンギスカン屋に入る。ちょっと、いまいちだったか。まあ満腹。
 その後、千歳に移動し、かなり遅い便で羽田に戻った。戸塚まではほぼ終電で、後は自走で戻った。はあ、疲れた。
 今回も楽しい旅だった。

2014年05月17日(土曜日)

またしても北海道へ初日

23時13分 , , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:ずっと湿っぽかった

 こば氏にまたしても誘われ、3週間置いて再度北海道に渡ることになった。今回はのんびりしたゆるポタになる、はず。
 朝、早い時間の空路便に乗るので、Bromptonを戸塚に走らせる。夜が明けてきた
 戸塚からJRで横浜、京急で羽田と乗り継ぐ。今回、JRの輪行引き締めに対応するため、トレンクルに使っていたBrompton用輪行バッグで運んでいる。どういうわけか、サドル側が入りきらないのだが、まあ一番咎められるのはコロコロらしいので、許してもらおう。しかし、コロコロ出来ないのなら、キャリア外して、コンパクト化してもいいなあ。リアライトが弱るけど。
 羽田でこば氏と合流し、ANAで千歳へ。千歳からは、小樽直通のJR快速に乗り込む。は結構湿っぽいし、波も相当ある。
 小樽で降り、まずは本日チェックインする駅前のホテルに、不要な荷物を預けてしまう。
 小樽から、余市方面に走る。あまり愉快な道ではない。なにせ、雨はぱらついてるし、かなりの風、それも向かい風が、かなり強く吹いている。そんな状況で、結構なアップダウンを乗り越え、狭くて自転車の逃げ場がないトンネルをいくつも超えてゆくのだ。かなり、身の危険を感じる道行だった。次回があるなら、よほど登坂向きの自転車を持ち込んでの山越えか、いっそのこと輪行にしたい。
 余市につくと、まずフゴッペ洞窟に立ち寄る。続縄文時代、ということは概ね本州西部での弥生時代に相当する頃に、現地の人々の生活が営まれていた洞窟。ここを有名にしたのは、数多く残されている図像。第2次大戦後に、地元の中学生が発見したそうな。建物が洞窟の入口を完全に塞ぐ形で建てられており、内部の図像が陰刻された壁面を、ガラス越しに見ることが出来る。そのアイコンは、なんというか諸星大二郎的。
 ここを出る頃には、やや雨が甚だしくなり始めていた。余市駅方面に向かい、主目的のニッカウィスキー余市蒸溜所のレストランにでも寄る予定だったが、自転車の置き場が見つからず、内陸にある余市ワイナリーに変更。内陸に向かう道は、もう北海道感の片鱗がある。
 ワイナリーのレストランで昼食。余市ワイナリープレートという、肉料理盛り合わせのプレートにライス、サラダバイキングが付いたセットメニュー。肉がいずれもやばいほどうまい。野菜も美味しく、これで\2000行かないんだから、素晴らしい。また来たくなるレベルだった。
 この昼食中辺りから、雨が本降りになってくる。こりゃあ、今日は止まないかもしれない。
 ワイナリーの瓶詰めラインは見学自由なので、休日で止まってはいるが興味深く見学した。そう長いラインではない。
 売店でハーフサイズのボトルを2本仕入れ、珈琲で一息ついてから、ワイナリーを後にした。
 次がメインイベントの余市蒸溜所見学だ。もう自転車は乗らないので、駅前の観光案内所に相談し、預かってもらうことに。畳めるBromptonは、こういう時に便利だ。
 余市蒸溜所では、案内付きツアーの時間に間に合う。お姉さんの引率で、ウィスキーづくりの行程と、余市蒸溜所の歴史的建造物を案内してもらえるのだ。これは応接室として使われていた部屋
 ここの建物は石造りの重厚なものが多い。赤いトタン屋根がいい味を出している。
 ウィスキーづくりの行程に関する展示室の、これは樽づくりに関するコーナー。ウィスキーは、麦と酵母を合わせて発酵させた醪を、蒸留釜での蒸留を繰り返して精製し、できた高度数のアルコールを樽詰めして熟成させたものだ。材料はビールとだいたい共通している。違うのは蒸留工程以降で、ここからアルコール度数が大幅に高まってゆく。
 この蒸留手段が、ニッカではクラシカルな石炭直火を用いている。主流の高温蒸気式よりもコントロールが難しく、高温になりやすいものらしい。石炭直火の蒸溜所は、今は世界でも*1余市だけらしい。
 見学の後は試飲。試飲コーナーで3種の試飲が出来る。トワイスアップ、水割り、オンザロックとそれぞれにおすすめの飲み方でやってみた。多分初めて、ウィスキーをうまいと思った。
 引率のお姉さんによれば、NHK連続ドラマの次シリーズとして、ニッカ創業者の竹鶴政孝が選ばれているため、GWから既に見学者が増えているのだそうな。
 余市を後にし、小樽のホテルにチェックインする。夕食は近所の蕎麦屋で。
 食後に、小樽運河を彷徨いてみた。夜の小樽運河は、昼とは違った雰囲気がある。