Strange Days

2016年07月18日(月曜日)

最後に松山に寄って帰る

21時54分 天気:晴れ

 今日はいい天気だ。後は松山空港から羽田に飛ぶだけなので、それまでにバスで松山に出て、道後温泉使って、ブラブラするという、簡単なスケジュールを思い描いた。
 バスは松山駅前から出る。水ヶ峠を越え、奥道後へと降りてゆく。石手ダムを横目に、バスに揺られる旅は、楽ちんでいいな。この道を自転車で越えたのは、かれこれ12年も前のことだ。
 バスは道後に到着する。まだ早い時間だ。先に湯築城公園を見て歩こう。そういえばと思い、湯築城資料館を訪うと、なんと開いてる!(当たり前だ) いや、今までここに来ても定休日の月曜日に当たってばかりだったので、初めて入れた。
 展示されていた、猫の足跡が着いた陶器。事故品だと言われているが、案外に魔除けの一種だったりしないか。
 堀を泳ぎ回る鴨一家を眺めつつ、公園を一周し、まだ時間がありそうなので、子規記念博物館にも立ち寄る。子規一本にしては大きい箱だが、まあ子規所縁のものは多いので、なんとかなっているのかな。中には愚陀仏庵が再現されているのだが、ここだけなぜか撮影可能。記念撮影スポットなのかな。
 温泉には浸かりたいとも。しかし、本館はえらい混みようだったので、椿の湯に入った。
 空港へのバスには時間があるので、道後近辺をうろつく。伊予鉄の車両溜まりを見て、昼食にオムカレーを食べていたら、バスの転車台のことを思い出した。さっきの車両溜まりの近くにあるはず。また見にゆくと、果たして転車台があった。ちゃんとバスが回転する様も見た。バス停に立っていると、奥に向かったバスが、どうやって回ってくるのか、不思議に思っていたのだ。
 坊っちゃん列車に別れを告げ、空港から機上の人となって帰宅した。
 今回で、しまなみは結構回った気がする。後は高いところか……。

2016年07月17日(日曜日)

いつもは行かないしまなみ2日目

22時32分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:曇り時々雨

 今日も、いつもあまり行かない方面に行こう。しかし、雨が降っている。
 朝食を取りながら、雨雲レーダーを見ていた。もうすぐ去りそうだが、蒸し暑い日になるのは間違いない。
 1時間ほど待った9:00過ぎ、やっと出発する。ものすごく蒸し暑い。宿の対面に、坊さんの立像がそびえている。島四国の関係かな。
 宿から見える港に降り、フェリーに乗る。今日は岩城島経由で、生口島に上陸する。
 フェリーから、昨日通った、生名島のサウンド波間田辺りが見える。
 岩城島の長江に上陸。概ね南岸を回ってゆく。途中にあった、八幡神社
 岩城港で、港にある物産館、レモンハートで休憩。レモンのブッセでおやつにする。昼までまだあるしな。
 今日も頼むぜ、相棒
 小漕港から、生口島の南東、洲江港に向かう。このフェリー、前回に岩城島に渡った時に、使って以来だな。
 実は、上島町の3島に渡るとき、サイクルフリーという制度を使える。住所(市域まで)、氏名と人数を書くだけで、自転車料金がタダになるのだ。ちょっと煩わしい手続きだが、ありがたいね。
 生口島はいつも走っているので、今回は島縦断を、とか考えず、通常ルートを回ってゆく。瀬戸田に着いて、昼食場所を探すが、今日はしま一も万作も憩も込みまくり。そこで、高根島側に抜けた辺りにある寿司屋、桂馬で寿司定食。美味しかったです(小並感)。
 今日は高根島に寄りたい。高根大橋の下辺りに行くと、海岸に地蔵が安置されているのに初めて気づいた。説明書きによれば、亀の首地蔵といい、人食い亀を退治した故事に因んでいるとか。人食い亀とは新しいな。海を見ている。
 高根大橋を渡る。以前にも、間違えて渡ってしまったことはあったが、その時は時間がなくて、高根島を回らなかった。今回は、ちゃんと周回するぞ。渡った対岸から、潮待ち商店街を抜けた港が見える
 高根島は、ほぼ海岸線を走っていたが、時々峠道のようなアップダウンが登場する。決して平坦な島ではないのだ。周回道路唯一のトンネルを抜け、再び高根大橋が見える場所まで来ると、何やらモニュメントが転がっていた。生口島で展開されている島ごと美術館は、高根島も巻き込んでいるのだ。
 高根大橋を渡り返す。結構な高所に設けられた橋だけに、眺めがいい
 この先は、通常ルートを走る。というか、自転車の返却時間が決まっているので、急がねばならないのだ。多々羅しまなみ大橋を越える
 大三島はサクッと走りすぎ、伯方島へ。ドックの新造船は、もう進水寸前に見える。
 大島に渡り、大島の坂を越えてから、北の外周道路に抜けた。最後に越えるべき、来島海峡大橋の威容を望見できる。この時点で15:55。後1時間ちょいで、今治駅のレンタサイクル拠点に、この自転車を返さねばならないのだが。間に合うだろう、たぶん。
 大急ぎで、来島海峡大橋を越える。自転車が結構走るやつだったので、助かった。まあ、サドルがえらい角度のままとか、整備不良は酷かったが。
 サンライズ糸山を通過したところで、気になるものを見つけた。そうそう、以前から、えらい安い\50自販機があるのだ。寄ってみると、サンガリアの製品を中心に、一部が\50、その他は\80、\100のもの。せっかくなので、\50のラムネを買ってみた。まともだ。名のしれたメーカーなので、大丈夫だろう。あまりの安さに必要と感じたのか、なにやら『利益還元のため~』という説明書きがあった。要約すると、怪しいものではありません、となる。
 今治駅近くのレンタサイクル拠点に着いたのは、16:50くらい。あれ、締まってるぞ。仕方ないので、ここの電話番号に架けてみると、近くの駐車場事務所(ここがレンタサイクル拠点を管理しているようだ)のおばさんが「もう締めたんですけど」と言いつつ出てきた。いやいや、17:00まで何だから、勝手に締めちゃ駄目でしょう。ともかく受け取ってもらった。
 今日の宿は、駅近くのホテル。ヤニ臭いが、もう動きたくないので、サクッと飲み食いして、沈没してしまった。今日は疲れたなあ。

2016年07月16日(土曜日)

いつもは行かないしまなみ初日

22時30分 , 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:蒸し暑い

 例によってしまなみを走る。しかし今回、レンタサイクルを利用して、かつ行ったことのない離島部を主に回るつもりだった。
 朝早い呉線で、尾道に向かうのだが、今回は海田市経由で出た。呉線を延々と乗ってゆくより早いのは、呉線の駅数が多くて、単線である点が響いているのだろう。
 尾道に到着し、取るものも取りあえず、リトルマーメイドで朝食をとる今朝の尾道は晴れ。暑くなりそうだ。
 さて、まずは自転車をレンタルしないと。レンタサイクルは、U2を更に西進した駐車場にある。おっちゃんに申請書を出して、適当そうな自転車を選んだ。今回の相棒は、君だ。ジャイアントのエスケープ。年式は古いが、走りそうだ。ヘルメットも借りて、勇躍、駅前渡船に乗り込んだ。
 向島は、今回は推奨ルートを走った。岩子島に渡る心積もりがあった。小さな島だが、向島と向島大橋という橋で結ばれている。橋は、車道と人道が別れている。自転車は?
 向島大橋は、船を通すためか、かなり高く架けられている。近くに因島大橋が見える
 島の外周を走った。向島大橋が架かる海峡は、意外に狭いな。
 島は、見たところ畑が多い。なんでも、ワケギの生産地であるようだ。海水浴場らしき場所に出ると、厳島神社があった。市杵島姫命が島に滞在したことがあ、という伝説があるそうな。
 外周道路は概ね長閑で、海岸沿いをのんびり走っているのだが、島らしく突然ひょいと登らされたりもする
 小さな島だが、外周をぐるりと走れるので、意外に時間を食う。次の因島大橋にとりつき、さっさとはっさく屋でおやつタイムだ。今回は結構食べながら走ることになりそうだ。
 因島は淡々と抜け、生口橋に向かう、その前に中島でカフェオレ大福も入れよう。冷たくておいちいです。気温と湿度が高めなので、実に癒やされる。
 生口橋の袂に着いた。が、今日は渡らない。と言うか、今回は渡らない。ここから、周辺の島を拾って走るのだ。いつもは寄らない土生を通るので、ついでに自転車の神社と名高い、大山神社にも立ち寄った。境内にずらりと並んだ自転車ラックが、さすがだ。
 腹減ったな。この次は弓削島に渡るのだが、フェリーは家老渡港からだ。家老渡、で思い出したので、港に近い大出商店に入り、お好み焼きを注文する。土生にも何軒かお好み焼き屋があった。おいちいです。
 フェリーの時間になったので、こじんまりしたフェリーで渡った。とはいえ、大きめのトラックも載りそうなサイズだ。
 弓削島は、佐島、生名島と橋でつながっている。しかし、この3島からはフェリーでしか出入りできない。生名島は土生の真正面にあり、ここに橋を通すのは容易に思えるのだが。どんな事情があるのだろうか。
 弓削島は、所々に昭和初期くらいの面影が残っていた。周回可能だったが、登りがかなりありそうなのと、クソ暑かったので、諦めて佐島に渡る橋に向かった。
 海沿いを走っていると、対岸の因島にあるJMUの岸壁に、海自の艦船が係留されている。大型のヘリ格納庫を持っているので、これははるな型か、しらねだろうな*1
 この3島を繋ぐ橋は、比較的短いが、佇まいは立派だ。しまなみ海道の橋と、モチーフを合わせているのだろうか。
 佐島に渡る橋への登り口に、ちょっと小綺麗な公園がある。小さな池を囲んでいる。お堂が立っていたが、謂れあるものなのだろうか。
 橋を渡り、佐島へ。小さな島だが、橋の周りはきれいに整備している。旅行者を当て込んだのか。意外に旅行者は多く、なぜかフォリナーな家族連れが、自転車で旅しているのを何組か見た。
 生名島には、サウンド波間田という公園があって、名前からして音楽イベントをやっているらしい。キャンプ場もあるのだが、立ち寄った時には誰も居なかった。しかし、水を切らしていたのだが、ここの管理棟にある自販機で無事補給できた。
 最後に因島に渡り返すべく、フェリー乗り場に向かった。港にほど近い公園に、どえらいものが据えられていた。これはドルメン。巨石信仰の遺跡なのだが、なんと島外から運ばれた輸入品らしい。どうやって? 恐らく、岩にも浮力が働くので、海中に吊り下げて、船で運んだんじゃあるまいか。しかし、わざわざ運んでくるとは。
 フェリーで土生に渡り返し、今日の宿へ。それが、土生を見下ろす結構な高台にある。にわか雨に見舞われつつも、宿に無事到着した。
 宿は高台にあるだけに、実に見晴らしがいい。雲が多くてダメだろうと思っていたが、日が沈む頃には雲が結構切れて、荘厳な眺めになった。これを拝めただけで、今日の散策は報われたようなものだ。

2016年07月15日(金曜日)

呉に帰ってうろうろ

22時34分 天気:晴れ

 今日は呉に帰って、早めの墓参りをしておくつもり。
 朝早い羽田発の飛行機に乗るべく、鉄道を乗り継いで羽田へと向かう。今回は、レンタル自転車を使うつもりなので、持ってゆくものが少なくて楽なものだ。
 飛行機でビャーっと広島に飛び、呉までバスで出る。手荷物を何も預けてないので、サクッと乗り込めた。バスは広経由で、呉に着いた。
 さて、腹ごしらえしなければならない(義務感)。これでしょ、モリスの中華そば。これ食べないと、帰省した気にならない。
 一旦帰宅。母の顔を見てから、墓参りに出かけた。バスで行くしか無いが、バス停は二河川沿いにあって、ちょっと離れている。ま、散歩するか。てくてく歩いてゆく。これはその二河川に架かる、不滅の木造橋、太平橋。何故不滅かというと、およそ子供の頃、物心ついてから幾星霜、この橋は何度も流されてきたというのに、その度に再建されてきた。もとの木造橋のままだ。この点が、ずっと不思議に思っている。死ぬまでには理由を知りたい。
 バスで焼山の入り口くらいまで入り、下車。この辺、かつてはゴルフ練習場くらいしか無かったのだが、今は大分拓けてきた。
 墓地にてくてく登ってゆく。途中にある、何やら謂われありそうなお地蔵さん
 だが、墓参りしようなどという拙者の殊勝な心がけは、思わぬ自体に打ち砕かれたのであった。な、ん、だ、と……。がけ崩れで通行不可! さっきの太平橋も、実は濁流のために橋が歪み、修復中だったのだ。なんてことだ。自転車を持ってきていれば、多分下から裏道を来ただろうから、問題なかったかもしれない。
 ともかく、この状況では無理な通行も出来ない。諦めて呉に戻った。
 消化不良気味の気持ちだが、故郷はやはり懐かしい。そして同時に、どんどん変わってゆく。目立つ建築だった市役所と市民ホールが建て替わっている。正確には、旧市役所も営業中だが、いつまで残されることだろう。そんな気持ちを抱きつつも、めぼしいポータルを焼き払い、そして張り直していった*1
 やはり大和ミュージアムは寄っておきたい。港にテクテク向かった。呉線が境川を渡る鉄橋に並んで、もう一本鉄路が敷かれていた形跡がある。軍港時代の引き込み線じゃないかな。
 大和ミュージアムに突入。1/10大和は良い被写体だ。今回はペンタックスのQ-S1を持ってきた。標準ズームだと、寄って28mmくらい。要はレンズ交換可能コンデジなのだが、そう切り捨ててしまえないくらいの描写力があるのが謎だ。
 夕陽を待ちながら、呉港を眺める。なんだろう、ここは本当に癒やされる。ただ、忙しげに、しかし船なのでどこかのんびりと出入りする様を眺めていると、ストレスが消えてゆくようだ。ちょうど、松山航路の高速船とフェリーが交錯した
 明日は早い行動開始になる。