Strange Days

2000年02月28日(月曜日)

GIFを追放しなくちゃ

23時55分 コンピュータ

 夜中に先週分の更新作業をしていたところ、ふとトップページにGIF画像があったのを思い出した。といいますか、これはてっきりJPEGだと思ってたんですけど。
 GIF画像に関しては、UNISYSが特許を持つLZW圧縮法を使用している場合に、ライセンスに抵触する可能性がある。フリーソフト/商用ソフトを問わず、それらプロダクトでGIF形式ファイルを作成した場合、プロデューサがライセンシーでない場合に特許法に抵触する可能性があるのだ。って日本語で書けよな。つまりどんなソフトウェアでも、そのソフトウェアがUNISYS社から「LZWの特許使っていいよ」と許可されたものでない限り、そのソフトウェアで作成したGIF(LZW圧縮法を使用したファイル)を公開する事は違法行為になりうるのだ。少なくともアメリカのUNISYS社はそう主張している。原理的にGIFファイルでもLZW圧縮法を利用していない限り問題はないが、一見したところ区別がつかないのでGIFはもう使わない方が無難だと考えた。問題を複雑化しているのは、MSの様にこの問題をユーザに押し付けてしまう企業がある事だ(Win2Kのコモンダイアログ問題は知っておいて損はないので検索してみて欲しい)。
 早速、IBMホームページビルダー2001(コードネーム:Hページビルダー2K+1)で画像をGIF以外の形式に変換した。トップページを表示させ、画像のプロパティを開き、JPEG形式に変換を実行した。これで画像はJPEG形式で保存され、HTMLファイルの記述もJPEG形式ファイルを参照するように自動で変更してくれる。うーん、便利だぜHページビルダー2K+1(長いよ)。これをアップロードし、さらにTELNETでWWWサーバにつないでGIFファイルの方を消去してしまう。さらにはHNS(コードネーム:H日記システム、ってこっちの方が長いやん)もPNG化した最新Stableバージョンに差し替えた。これで万全だ。
 作業を終えた僕は、GIFファイル問題に細心の注意を払うほどのネット知識人(なにがだ)の当然の義務として、更新記録に「GIFファイル追放」を高らかに謳い上げた。鼻が成層圏に達しそうなほどの思いでアップロードの確認をしていると、ふとサブディレクトリにまだ多量のGIFファイルが潜んでいるのに気付いた。その瞬間、僕の鼻はパンダの肉球よりも小さくしぼんでしまったのだった。しおしお~(爆)。
 慌ててそれら隠れ潜みしGIFどもを変換しようとしたが、大半がスタイルシートで指定してある背景画像で、直接貼った場合のように簡単には変換できない。付属機能のウェブアートデザイナーで一つずつ変換し、スタイルシートを書き換えなければならないのだ。うーん、不便だぜHページビルダー2K+1(だから長いんだよ)。
 結局、この日はGIF完全追放を諦め、明日頑張る事にした。交尾中に水をぶっ掛けられて引き剥がされた犬のように惨めな思いだ(核爆)。
 それにしても、LZW特許問題の経緯を見ると、UNISYSの対応はもう少し何とかならなかったのだろうかと思う。特許問題が発生した時点で、もっと隅々まで公知させるような方法を徹底的に取っておいてくれれば、PNGへの移行なりが進んだはずだと思うのだが。