Strange Days

2009年12月03日(木曜日)

Google日本語入力

23時50分 コンピュータ 天気:雨のちくもり

 ふとスラドJを見ていたら、表題のものが公開されたということだったので、早速使ってみた。会社のPCはMS-IMEで使っているのだが、学習結果を次々に忘れてしまう健忘症に罹り、恐ろしいほど使い勝手の悪い状況だった。
 Google IMEをインストールする。例によって実態はダウンローダーであるインストーラーをキックすると、しばらくネットワーク越しに必要なファイルを収集し、さっくりインストール完了した。
 使い勝手を一言で言えば、固有名詞に異常に強く、社会的な干渉を免れている巨大辞書。意外にもソーシャルIMEとしては実装されておらず、あくまでもローカルファイルベースの辞書を持つ、普通のIMEだった。が、その辞書が只者ではない。ちょっとあり得ないほど固有名詞に強いのだ。ほとんど、目に付く固有名詞は全部入れましたという雰囲気すらある。同じことはATOKだのMS-IMEだのでも出来るはずだが、このIMEはGoogleのDBから抽出しているようで、つい最近の生きた名詞、言葉まで入っているのだ。また、Googleのポリシーなのか、言葉狩りで辞書から蒸発してしまった言葉も、豊富に使える。これは文芸モノとしては地味に嬉しい。
 問題は、今後の辞書のエンハンスだろう。間違いなくエンハンスされてゆくのだが、そこにどこまで人の手が入って行くことか。妙に今過ぎる言葉が増えても、かえって使いにくいだろう。さらにはGoogleの場合、ソーシャルIME化されて、生の検索結果が反映されても困りそうだ。
 ともあれ、ATOKの固有名詞調教に疲れた向きにはいいかもしれない。MS-IME使用中ならなおさらだ。