Strange Days

2001年06月30日(土曜日)

明けの明星でKT-10調整

23時55分 星見

 ちょっと一眠りして、国宝探訪やらサイエンス・アイやらを見てボーッとしていたら夜明け前。寝ようと思って空を見上げると、東の空にやけに明るい星がかかっている。木星? いや、時期的には金星ではないか。
 KT-10をアパートの廊下に持ちだし、金星を導入して各種調整をやった。まずファインダーだが、前に合わせたハズなのにまたずれていたので、再調整した。更にピントを大きく外し、副鏡の影を見ながらその位置を中心に合わせた。なかなかうまく行かない。気力が続かないので、『まあだいたい中心ではないか』という辺りで手を打った。これで金星を見ると、ひたすら明るい星像が見えているだけだ。その北西に、もう一つ小さな星が見えている。まさか衛星では無いだろうな。衛星なら、木星という線もありそうだが。
 雲が多く、それ以外に星は見えなかったので、この辺で撤収した。ああ、実り多い日だった。

2001年06月28日(木曜日)

KT-10のファインダー調整

23時15分 星見

 帰り道、ふと空を見上げると月が出ている。相変わらず曇っているようだが、月は明るく見えている。こいつを使えばKT-10のファインダー調節が出来るのではないだろうか。
 曇り空にめげて、しばし放置していたKT-10だが、一昨日の夜にゴム板を両面テープで鏡筒バンド貼り付け、それで完全に固定できるようになった。一応の完成だ。しかし、ファインダーの調節が出来てない。星が見えないからだ。今夜、それをやってしまおう。
 ベランダにKT-10&架台を出し、まず主鏡に月を導入。どうするかというと、正面から主鏡を覗き込みながら、鏡に映る像で月を探すわけだ。程なく、導入成功。次はファインダーを合わせる。これが難問。床に置いてあるので、直視型のファインダーは架台に邪魔されて覗き込めない。それでも、苦労しながら合わせた。
 床に置くことを考えると、ファインダーの位置は再考の余地ありだな。

2001年06月12日(火曜日)

お日様が見えない日々

20時28分 星見 天気:くもりでしょ......

 お日様、どころか自分の影さえも見えない日々が続いている。空は毎日曇ってばかり。かといって雨続きというわけでもない。なんだか中途半端である。降るなら降りやがれ、と、ちゃぶ台返ししたくなる我輩である。
 くもり空では星見も出来ん、というわけで、内職を目論む俺様であることよ。日曜日にハンズに出かけたとき、KT-10用の鏡筒バンド自作を検討してみた。こいつはドブソニアン架台で使うつもりだが、ベランダでの使用を考えると、経緯台でも使えるようにしたい。そこでこいつに合う鏡筒バンドを自作しようと思ったのだ。固定するプレートは天文ショップで調達すればいい。問題はバンド部だ。これは布バンドとプラスチック製バックルで解決しようと思う。KT-10は軽いので、強度的には問題ないだろう。滑り止めにゴム板少々も必要だろう。案外に簡単に出来そうだ。なんなら、プレートも材木からの削り出しで自作できるかも(架台側の固定スクリューが金属製なので、チトつらいかも)。更には同じ手法で超古い60mmF20屈折用のバンドも作れるかも。こいつは重いので、検討しなければならないが。夏までに作れるかな......。

2001年06月02日(土曜日)

星見ましょ

23時55分 星見

 日付が変わる頃、ベランダにC8EXを出し、沈み始めたさそり座に向けた。今夜はそこそこの透明度があり、シーイングは6/10くらいだろうか。M7はよく見えた。M6は隣家のアンテナに掛かってよく見えない。双眼鏡には映っていた。M8は微光星がたくさん見えて、さらに散光もやや感じられた。M22も見える。
 ファインダーに火星を入れ、LV5、UW4.7の260倍超で眺めた。火星のサイズは、先々月くらいに見たときよりも大きくなっている。既に木星よりかなり大きく見える。そして前に眺めたときには見えなかった、暗い影のような模様が見えた。火星の南極側(?)に、斑点のような影が見えていたのだ。これはアイピースを変えても、また視界の位置によっても消えなかったので、本当にそう見えているらしい。もしかしたら、火星の地中海跡かもしれない。
 真夜中、18*50ISをキャリアに括りつけ、自転車で例の丘に登った。が、気が変わってそこから少し南下した寂しい道に自転車を止めた。ここは街灯が全く目に入らないし、木立もないので、非常に広い視界を取れるのだ。しかも、車が通るということもない。
 ここでしばらくさそり座、いて座方面を眺めた後、路面に寝転がって頭上に向けた。真上に、夏の大三角形が見えている。はくちょう座の位置を確認し、アルビレオを視界に入れた。をを、この姿勢は楽だ。立ったまま見ると死にそうだったが、この姿勢なら手が震えることもない。アルビレオは、やっぱり拡大しないと楽しくない星のような気がする。
 最後に沈みかけている月に向けると、大気中の微粒子のせいか、赤っぽい不気味な色になっていた。