Strange Days

2001年08月22日(水曜日)

オリオン座とご対面

23時55分 星見

 雨は夕方には早くも上がり、雲に切れ目が目立ち始めた。しかし、さそり座が南中する頃になっても、雲は大量に残っている。どうも真夏の観望は雲に邪魔されることが多い。
 夜、3時ごろになって、もしかしたらと思ってアパートの前から東天を見た。やはり、ほとんどきれいに晴れ上がっている。18*50ISをそちらに向けた。
 目に付くのはヒアデスの雄大な広がりだ。おおう、やはり台風一過、抜けるような透明度だ。ヒアデスの背後に広がる微光星の群れが、ヒアデスを構成する明るい星を際だてている。プレアデスはさらに華麗に輝いている。いつもが7姉妹の舞踏会だとすれば、今夜はその他大勢も含んだ大舞踏会だ。
 目を天頂の方に持って行くと、やがてヒアデスに勝るとも劣らない星の群れが目に飛び込んできた。一瞬、別の大型天体かと思ったが、単にペルセウス座辺りの、星が多い場所を見ているに過ぎないようだ。今夜のシーイングと、天頂近いという有利さが相乗して、思いがけない眺めを与えてくれたらしい。
 地平線近くに輝く明るい星は、きっと木星だろう。ゆっくり視界に納めると、ガリレオ衛星込で見えてきた。しかし、その近くにいるはずの土星は目に入ってこない。
 プレアデスがこんなに高く上がっているということは。もしかしたらと思って地平線近く、南の方を探してみると、ありました大三ツ星が。オリオン座とこの夏始めてのご対面ね。小三ツ星を探し、M42を視界の中心に置いた。まだ高度が低いせいか、散光はそれほどでもない。これから、次第に力強く輝くようになるだろう。

2001年08月14日(火曜日)

今夜の夜空はすげー

23時55分 星見

 帰宅して、さすがに少し疲れたので、うとうとしていた。ふと、ポートピアで見た青空を思い出した。夕方にあの空なら、今夜の夜空は久しぶりに期待できるのではないか。18*50ISを取りだし、南の空に向けた。
 空に目をやってすぐ、さそり座がくっきり見えるのに気づいた。最近に無い見え方だ。18*50ISを適当に向けると、小さな散開星団らしき塊が見えた。これは......双眼鏡を振って位置を確認する。やっぱり、NGC6087だ。18*50ISでも驚くほどくっきり見える。その上の方にあるさそりの尻尾を捕まえ、M7を導入してみた。凄い。視界一杯に微光星が広がっている。ゼリービーンズをぶちまけたようだ。これだけ見えることは、100EDを使ってもそうは無かった。M6もしっかり見える。
 この分ならと、M4を視界に入れると、あっさりとその朧な光の染みが目に入ってくる。M22だって見間違え様が無いくらいはっきり見える。M8は微光星がたくさん固まって、そこに散光のベールが掛けられている。
 ここ、真正面に街灯があってベストなコンディションじゃないんだけどな。今夜のシーイングはほとんど10/10くらいだったようだ。