Strange Days

2002年07月12日(金曜日)

今夜は20*50の出番だ

22時00分 星見 天気:快晴

 今夜も晴れてくれた。明日は三浦半島周回リベンジの予定なので、ざっと見るだけにしよう。そう思い、カメラ三脚を出して、MIZAR20*80を出そうとした。と、その上に載っている高橋のフィールドスコープ、20*50に目が行った。最近、その存在自身を忘れていた。カバーに積もったほこりが悲しげだった。出してくれと言ってるみたいだった。今夜の星見はこいつに決定。45度対空なので、直視型の双眼鏡より楽だし。
 がっしりと安定しているカメラ三脚に載せると、このフィールドスコープも取り回しやすくて悪くはない。でも、見かけ視野が狭いし、固定倍率だし。値段が値段(9800円)なのでしようがないのだが。
 まずアンタレスを視界に入れ、ピントを出す。めがねをかけたままだと、見かけ視野の狭さもあって、横から入射する光がうっとうしい。メガネを外した。
 少し苦労しながらM7を入れる。やっぱり、100EDとは勝負にならないな。でも、50mmなりに散開星団が再現されている。これはこれで悪くない眺めだ。M6はそれっぽいのがあるようなないような、という程度の眺めだった。
 M8に向ける。一生懸命そらし目を使うと、微光星がいくつか見えるかなという程度だ。散光は感じられない。
 やっぱ、こいつはフィールドスコープとして使うべきかな。ミニ・ボーグの見え方も、なんとなく想像がついた。

2002年07月11日(木曜日)

台風一過の星空は

22時00分 星見 天気:快晴

 朝、6:00に起床して、空を見る。すげえ青空。こんなに澄んだ空は、かれこれ何カ月ぶりだろうか。まさに台風一過の青空だ。
 残念なことに、まだ路面が濡れていたので、早朝サイクリングは取りやめだ。会社に行っても、時々すっきりした青空を見上げては、ため息をつくばかり。
 会社から帰って、熱気のこもった部屋に風を通して一休み。そういえば、今日の夜空はかなり暗く見えたな。久しぶりに100EDをベランダに出した。
 ちょうど、さそり座のしっぽ辺りが南中している時刻だった。SW24.5を着け、さそりの心臓を視界に入れて、M4を探してみたが、案外に空が白っぽいので、見分けがつかない。昼の熱気と昨夜の降雨のせいで、水蒸気がかなり多いようだ。
 さそりのしっぽを伝ってゆくと。M7はすぐに見つかった。なにせ、6*30のファインダーでも、その存在がわかるくらい大きな散開星団なんだけど。しばらく見つめていると、微光星がぽつぽつ浮かび上がってくる。今夜はなぜか、星団全体が立体的に見えた。
 M6が見つからなかったので、次にM8を探す。これもファインダーですぐに発見できる。ちょうど南中しているところだった。しかし、背景が真っ白なせいで、散光がまるで判別できない。
 こういう時には、と思い、SW18に光害防止フィルタを着け、M8に向けた。うん、やはり散光がはっきりする。全体が散光に包まれているのが良く分かる。しかも、コントラストが向上するので、微光星も良く見えるようになるのだ。M8にある微光星の集団が、目が慣れるにつれて徐々に増えてゆくのが楽しい。ただし、十分に暗順応させないと、かえって星が暗くて見難くなるのだが。
 M22を探してみたが、これは見つからなかった。またM6を探したら、今度はあった。M7とM8の位置を見ながら、さっと向けてみたのだが、案外に位置をおぼえているものだ。M7に比べると小さな散開星団だが、光害防止フィルタのおかげかコントラストが上がり、なかなかきらきらと輝いてくれる。
 最後にM7。光害防止フィルタと、十分な暗順応のおかげで、さっきフィルタ無しで見たときよりも明るく見え、微光星がそれぞれ分離して見える。もっと澄んだ空の日に見たら、さぞかし見事に映えるだろうな。

2002年07月05日(金曜日)

ミニブーム?

23時55分 星見 天気:くもりですが

 小径車もミニモニもそうだが、人は小さなものに弱いらしい。だからということでも無いのだろうが、トミーからのダイレクトメールに拠れば、ミニボーグという製品が発表されたようだ。これ、口径50mmの小さな望遠鏡で、単体でも11*50のファインダーとして使えるほか、ふつうの望遠鏡のようにアイピース交換式としても使えるのだ。おや、そうなると50ED辺りと製品の性格としてバッティングしないかな。こっちは多分高分散ガラス材なんて使ってないだろうから、それなりの見え味で遊べる望遠鏡という性格付けなんだろう。
 僕の100EDには高橋の6*30ファインダーが着いている。たかがファインダーの癖に異様に良く見える代物だが、30mmの口径では明るい横浜の空には歯が立たない。もう少し大口径のファインダーが欲しいと感じていた。それと、ファインダーでも天頂ミラーを使いたい。望遠鏡で天頂ミラーを使っているのと、ベランダが狭くて延長方向から眺めるのは骨が折れるのとで、どっちにも天頂ミラーを使いたいのだ。そういう意味では、結構魅力的だ。またズームアイピースを使えば、かなり理想に近いファインダーになりそうだ。しかし、単体として使うことはあるだろうか。そういう用途には、さすがに高橋のFS60Cなんかが向いてるように思える。まあ、そういう色んな可能性を広げつつ、それぞれにそこそこの実用性を残すような性格の商品なのだと思う。