Strange Days

2015年08月16日(日曜日)

とびしま海道半日往復

21時54分 自転車 ( 自転車旅行記 ) 天気:晴れのちくもり

 今日はガッツリ走る。とびしま海道を往復してこよう。
 とびしま海道は、呉の市域から南東に伸びる蒲刈諸島、豊島、そして大崎下島という諸島を橋で結んでいるもの。さらに先の、愛媛県今治市岡村島まで、やはり橋で結ばれている。しまなみ海道だけじゃなく、ここでも四国に自転車で渡れるのだ*1。距離的には、呉の市街地から往復して、大体100kmくらいだろうか。まあ、大丈夫でしょう。
 まずは、昼前にモリスに立ち寄り、腹ごしらえ。とびしま海道は、しまなみ海道のように自転車を甘やかせてくれないし、開けた観光地でもないので、食事処が少ない。そこで、万が一に備え、メロンパンで看板商品のメロンパン*2を仕入れておいた。メロンパンという表記を信じて手にすると、そのずっしりした異様な重さに驚愕することだろう。中には多量のカスタードクリームが、たっぷり詰まっているのだ。補給食にはうってつけだ。
 とびしま海道の玄関口、安芸灘大橋までは広、仁方と走り抜けて30分ほど。仁方から橋に向かうプチ峠が嫌らしい。
 安芸灘大橋を渡り始めてすぐ、本州側北西の海岸に立つ、この建物が気になって仕方ない。どうやらマンションのようなのだが、居住者は居るのか? 一部は明らかに現用されているのだが。後で調べたら、渦潮第一マンションという、有名な物件だった。ここに住んだら、窓から釣り出来るから、毎日夕食に困らない*3
 渡った下蒲刈の下り口にある公園で、休憩。ここまで、休み休みに走ってきた。暑すぎて、身の危険を感じるレベルだ。
 上下の蒲刈島をつなぐ、蒲刈大橋を渡る。かなり古い橋で、僕が幼かった頃、よくこの蒲刈島にフェリーで釣りに来ていた頃に事業化され、程なく建造されたようだ。この時期の橋は、厳しいトラス橋が多い。
 この上蒲刈島で、小腹が空いたので、いつも道端に店を出していたうどんの原に立ち寄る。以前は、道端の駐車場に屋台の体で立っていたのだが、ちょっと上った高台に移っている。冷たいうどんを所望。調度よいボリュームで、程よく甘辛い汁に食が進んだ。
 豊島へと、今のところ最後に建設された豊島大橋で渡る。そこまでのアプローチは、結構長いトンネルなのだが、中は体感温度が10℃ほども下がる涼しさで、快適さにアヘ顔になってしまう吾輩であった。
 橋を渡り始め、高所から見ると、おや双子島が三つ見えるぞ。
 豊島は小さな島だが、通過には意外に時間を要する。橋が高所にあるため、アップダウンが結構あるのだ。下って、港を通過してから、大崎下島に渡る豊浜大橋に入った。ここもトラス橋で、モチーフは蒲刈大橋と瓜二つだ。
 大崎下島では、当然のことながら御手洗に立ち寄る。そこまで南岸を走るのだが、南岸は北岸に比べて倍の距離を走る羽目になると、後で気づいた。
 御手洗の散策は、暖かな日が良い。冬に来ると、かつての栄華と落差を感じる、今の静けさが痛い。夏の御手洗は、古びた建物も、明るい陽の下で活き活きとしてみるから好きだ。冬の、心細くなるような閑散とした空気も、悪くはないけど。
 時間的に、やや焦っていたので、乙女座には入らなかった。今回気づいたのは、いつの間にか飲食施設が増えていることだ。以前、ほんの数年前までは、ここに来ても飲食可能な場所がほぼ無かったので、正直困ったものだった。その点が、大分改善されてきたようなのだ。心強い。
 先を急ぐ。岡村島までは渡っておきたいからだ。
 岡村島との間をつなぐ、幾つかの小島を渡るのにも、意外に時間を要する。岡村島は小さな島ではあるが、ここは既に愛媛県だ。この岡村大橋の向こうは、隣の、しかも海を隔てた県なのだ。この道も、たしかに『海道』だった。
 岡村島で見ておきたかったのは、フェリー乗り場だ。秋に、呉からとびしま海道を渡る旅を考えているのだが、ここから大三島へと渡りたい。どんな船が出るのか、確認しておかねばだわ、という訳で来た。ちょうど、小型のフェリーが入港してきたところだった。このサイズなら、自転車の5台6台位は平気だろう。
 今日の用を済ませたので、脱兎のごとく駆け戻ってゆく。と、港の外れで、気になる物を発見。大猫子猫取り混ぜた集団だった。親猫と、その子どもたちだろうか。割りとスリムな猫が多かった。餌に苦労しているのかもしれない。
 後は、夕陽と競って、ひたすら駆け戻ってゆく。途中、大崎下島の北岸に、なぜか展望台がぽつんとあった。とびしま海道のマップがあるのは良いのだが、遠くに見えるのは関係ない大崎上島じゃないか。
 豊島では、うっかり高所に通じる自動車用のショートカットに入ってしまい、エラいところまで登らされる。消耗しつつも下蒲刈島は安芸灘大橋の近くまで戻ったところで、遂にハンガーノック。最終兵器、15式重弾殻弾ことメロンパンの出番だ。このサイズなら、恐らく1Mカロリークラス。うっぷ。
 暗くなる中、呉市街まで戻り、モスで夕食してから実家に戻った。往復で110km弱。結構走ったな。

2015年08月08日(土曜日)

ピナレロくんのタイヤ始末(あるいはミシュランさんの死骸処理)は大変だった

21時42分 自転車 ( 自転車いじり , 自転車散歩 ) 天気:だいたい晴れ

 先週、パンク(というか分解)が発覚した、ピナレロくんのほいーるを、なんとかするのである。高価な我がEA90SLXにこびりついた、ミシュランさんの死骸の一部*1を除去せねばならぬ。
 具体的には、Pro2のサイドに盛られていた、ライトブルーの塗装が、まるでゴムのりのようにリム内面にこびりついているのだ。こりゃあ、除去しなければ。
 作業手順を発見的に確立していった。最終的には、塗料のできるだけ多くを、木製のヘラでこそげ落とし、次にガムテープでできるだけ剥離させてから、最後に残ったものはクリーナーをつけたキッチンペーパーで拭きとった。ほとんど取れた。たぶん、実用上の問題にはならない程度には。替えのタイヤは届いているので、後で替えよう。
 ということで、今日はピナレロくんではなくて、愉快な自転車で出動。まことに空が広く、気分の良い自転車だ。ご覧のように、大型のバックパックを背負わせることができるし*2、ラックを付ければサイドバックも積める、旅に向いた自転車だ。もっとも、あまりにも後ろ荷重になると、坂道を登れなくなる使いづらさも顔を出すのだが。
 境川を下っている間は、お日様がさんさんと照りつけて、夕陽もバッチリ拝めそうに思えた。ところが、清流学園対岸で折り返し、いつもの夕景観測点に戻ってきたところ、雲が出てきてこの有様。世の中は、こういう風に不条理にできている。

2015年08月02日(日曜日)

愉快な自転車で境川に

20時08分 自転車 ( 自転車散歩 ) , デジタルカメラ 天気:快晴だ

 朝のうち、春に壊した、Xperia Z3Cの修理を算段する。代えの表示ユニットは手に入ったので、後は交換するだけのはずだが、専用品の強力両面テープも必要そう。これはamazonで買えそうだ。ただし、.comの方。交換手順自体は、さほど難しくないので、両面テープが手に入ったら、交換してみる。
 さて夕刻、久しぶりに愉快な自転車、SatRDay Mk.2を境川に向けた。太陽高度の高い時間に走りだすと、全身で余すこと無く殺人級の陽光を浴びることになるので、夕刻の出動だ。
 遊水地の周囲を、E-M5iiを片手にうろついていたら、水路の梢に目立つ姿を発見。サカちゃんだ!*1 残念ながら、300mm相当の望遠端では全然足りず、後処理でクロップしてこの程度。やはり、18-250mm+FT1+V2の組み合わせが、個人的には最善。
 日没前には、やや雲が出ていた心配したが、霞の向こうから、撮り頃の夕陽が顔を見せてくれた。
 水田は蒼い。夏は真っ盛りだった。