Strange Days

久しぶりに観望できた

2000年05月25日(木曜日) 23時14分 星見 天気:晴れ

 仕事が長引いて帰宅したのは日付が変わる頃だった。帰り道、空を見上げると存外に暗い。高高度に目をやると、肉眼でも星が光っているのが見える。これは期待が持てそうだ。
 帰宅して洗濯しながらベランダに出てみると、確かに昨夜よりも星がくっきりと見える。早速観望態勢を整える。MIZAR20*80を出し、この間買った折りたたみ椅子でその背後に陣取った。をを、これは楽だ。0から60度くらいの高度は無理なく見渡せる。この三脚のエレベータは短いのだが、その範囲で充分対処できる。
 アンタレスに向け、ピントを出してやると、最近に無くくっきりとした星像になった。そのままM4を探したがやはり見つからない(しつこいな)。やはり大口径を買うしか。
 風呂に入り、再び観望を続けた。部屋の照明を落とし、ベランダで真っ暗な近所を眺めて目を慣らす。普段は部屋の電気を全て落とすとお化けが怖いのでマメ球をつけて寝るほど怖がりなのに、こういうときにはまったく気にならないのが不思議だ。
 目がそれなりに慣れてくると、さそりの尻尾辺りがようやくくっきり見え始めた。空の透明度はやはり悪くない。高くも無い。街の明かりを受けて、夜空が少し青く光って見える。
 M7に向けた。最初、隣家のアンテナに隠れて見えにくかったのだが、少し時間が経つとようやくその全貌が浮かび上がってきた。今夜見える微光星はそう多くは無いが、久しぶりに見るので味わい深かった。少し瞬いてる感じがあるのでシンチレーションは良くないようだが、強い風が春霞を吹き飛ばしてくれたようだ。シーイングは6/10というところかな?
 M6もパラパラと見える。さらにM8も微光星が固まって見える。南中しているので少し高度が高く、大気の影響を受けにくいのが良かったようだ。M22はかろうじて存在が分かる程度だ。さらに高度の高い天の川方面に目を向けると、小さな星が敷き詰められている様が目に飛び込んできた。今夜はそれなりの観望だった。やれば出来るじゃないか、春の夜空!
 明日も朝一から仕事なので1時間ほどで片付けたが、昼間の疲れも吹っ飛んでしまった観望だった。


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