Strange Days

そして久しぶりの観望

2000年06月14日(水曜日) 23時32分 星見

 早く帰宅したのだが、あまりに眠いので布団にもぐりこんでしばし爆睡した。ここ数日の睡眠時間は無茶苦茶だったからなあ。
 目覚めたのは10時過ぎ。雑用を片付けながら夜空に目をやると、満月に近い月がかかっている。残念ながら薄い雲がかかっているようだ。
 食事をとり、風呂に入って、ベランダに100EDを出した。過去の日記を読むと6/6以来のことだ。
 ワイドビノで夜空を見渡すと、明るい星がぽつぽつとは見える。しかし相変わらず薄雲がかかっているようで、さほど鮮明には見えない。特に低高度はまったく見えない。しかし明るい星が見えれば、ファインダーの調節には使える。
 タカハシ製の6*30ファインダーを覗き込んでみた。こりゃまた良く見える。割とクリアに、かつ結構な広視界が広がっていた。スターベースの店員さんはタカハシの7*50mmを「よく見えるんですがねえ」といっていた(僕の「高い」という文句に対し)が、30mmでこれなら50mmは確かに良く見えるのだろう。
 ファインダーの中央にいて座の星を一つ収め、それを100EDSWK22mmの視界で確認してみると、そんなに外れてない位置にあった。それを SWK22mmの視界中央に持ってきて、今度はファインダーを調整して中央に持ってこようとした。ファインダーは台座に3本のねじで支えられていて、これで押し引きすることで調節できる。この方式は伝統的なやり方で、大昔に持っていたVixenの60mm屈折式も同じ方式を採っていた。しかしこの方式は直感的でない。一方向に動かすのに、大抵3本のねじ全てを調節しなけばならないのだ。苦労しながら中央に持ってこようとした。しかし押し側のねじの限界まできても、中央まで少し足らない。ふたたび100ED側を見て中央に調節し、再度ファインダーを調節しようとしたが、やはりそこまで動かない。ファインダーを左眼で見やすいように鏡筒右側に持ってきたのだが、そのために可動範囲を越えてしまったのだろうか。
 少し考えて、六角レンチを取り出した。ファインダーの足は鏡筒にボルトで取り付けられているのだが、そちらの調整も必要だろうと気づいたのだ。少し緩め、わずかにずらして取り付け、再度ファインダーを調整すると、今度はちゃんと中央に持ってこれた。やれやれ。
 さあ、適当な星を見てやろうと夜空に目を走らせたが、その頃には既に刷毛で刷いたような薄雲が空を埋め尽くしつつあった。仕方無しにいて座の明るい星をいくつか入れてファインダーの効果を確かめ、西に沈みつつある月に向けた。
 ファインダーを月の中央に合わせ、100ED側を覗き込むと、ドンピシャリの位置に月が入っていた。いやあたりまえなのだが、便利なので感動。
 アイピースをSWKmm22からMeadeSW18mmに変えた。SWKは安価軽量故かフィルタ取り付けねじを切ってないのだが(プラスチック製故ということもありそうだ)、SW18mmはさすがに切ってある。そこにムーンフィルタをねじ込んで月を眺めると、広視界の中央に月がこじんまりと収まっている。今ひとつ面白みにかける。そこでLV4mmに変えて拡大してみた。今夜の月は満月近いので、ティコの全貌がはっきりと見える。しかし雲が多く、高倍率ではぼやけてしまう。ここで一つ発見。LVの見口のゴムを折り返すと、メガネをかけたままのぞくことができるのだ。って大発見みたいに書くが、LVの長いアイリリーフはまさしくそういう効果を狙ったものだ。同じようにSW18mmもメガネのまま見える。しかしSWKはあまりのアイリリーフの短さにそれが不能なのだ。まあメガネを外せばいいし、値段が値段なので文句はいうまい。
 ふと、SW18mmにバローレンズを組み合わせたらどうだろうと思った。BORGの2.2倍バローレンズにSW18mmを取り付け、覗き込んだ。すると視界のほぼいっぱいに月が収まっている。満月を見渡すのにちょうどいいサイズだ。こりゃあいい。しばらく月の表情を眺めて楽しんだ。この状態でもSWにはフィルタが取り付けられる。
 しばらく月を眺めていたが、雲がいよいよ増えてきたので撤収した。次に夜空を眺められる日はいつだろう。


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