Strange Days

C8EXで星を見る

2000年07月01日(土曜日) 23時39分 星見

 昼の間、薄雲はかかっていたが大きな雲は無かったので、夜は晴れるかなと思っていた。案の定、夜になると星がかなり見える。しかし透明度は思い切って低いようだ。シーイングは3/10という辺りだろうか。
 しかしこの機会を逃す手は無いと思い、GP赤道儀をベランダにセットした。重いGP赤道儀もばらせばそれなりの重さだ。案外軽い三脚を南北方向に向け、その上に赤道儀本体を載せる。この三脚の接合部に突き出ている謎の突起が邪魔で、前回セットしたときは南北に向けられなかったのだが、良く眺めてみるとこの突起を赤道儀側の微調整ねじで挟めば良いのだと分かった。さらにバランスウェイトをセットして、C8EXを載せた。......ファインダーを覗けん(笑)。ファインダーが左側についているので、南半球に向けるとそれが下側になり、望遠鏡の下にでも潜り込まないと見えないのだ。僕が使うときはもっぱら南向きなので、これはありがたくない状況だ。
 一度C8EXを降ろし、ファインダーの取り付け部を眺めてみた。六角レンチで取り外せるようなので、手許のレンチを合わせてみた。なんてこった、合う奴が一つも無い! それと構造的に他の場所への移設は難しいようだ。取り付けようのねじ穴があいてないのだ。しかし転んでもただでは起きない。このとき、7*50ファインダーの合焦機構をついに発見したのだ。意外なことに、対物レンズ側をスクリューで調節する仕組みだった。これで近視の進んでいる僕にもぴったりに調整できた。
 ファインダーはどうしようもないので、そのままC8EXをまた載せて、この時間に南中しているアンタレスに向けた。あれ、南北軸がずれている。手持ちのコンパスがどうも不可思議な動きをするので、ごく近くに強磁界があるような気がする。なんとか微調整してアンタレスを視界に入れた。うわっ、明るい。背景が(爆)。物凄いStray Lightで空が真っ白だ。シュミット・カセグレン式望遠鏡は開口部が大きく、また補正レンズが筒先にある関係で、迷光をきっちり拾ってしまうらしい。またアンタレスは凄く明るいが、100EDでのピンでつついたような集束した星像とは異なり、面積をもって見える。もっとも、この点はジフラクション・リングを見ながらの微調整をしてないし、このシーイングなので仕方ないのかもしれない。
 光量そのものは充分なので、迷光を防ぎ、適当なフィルタを使えば、かなりよく見えそうな予感はある。ためしにM4の辺りに向けてみたが、ポツポツと小さな星が見えるばかりだ。しかし良好なシーイングの下でないと見えるかどうか分からない。
 次にLV40mmの効果を試したかったので、C8EXを100EDと載せ替えた。100EDにLV40mmをつけると、なんと16倍という超低倍率が得られる。我がMIZAR80mmが20倍なので、それより低倍率ということになるのだ。それをアンタレス近辺に向けると、さそり座の頭から心臓(アンタレス)まですっぽり入る。これは面白い。惜しいのは見かけ視野が狭いことだが、広視野のものははるかに高価なので我慢しよう。
 100EDでも背景はやはり真っ白だ。今夜はC8EXのインプレッションには過酷な状況だったようだ。残念なことに明日仕事だし、Diablo2もあるので(爆)ここで撤収した。


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