Strange Days

サイエンスアイ

2000年08月26日(土曜日) 23時55分 テレビ

 23:30からのサイエンス・アイは例の国際宇宙ステーションの話題だ。これはNASA、ESA、NASDA、そしてロシア宇宙局などが参加している恒久的な宇宙ステーション計画のことだ。ロシアの財政難などによりかれこれ2年以上遅れている計画だが、番組を見た限りではロシアだけを責めるわけにはいかないようだ。最初の一歩から、すなわちレーガン政権下でFreedomとして企画されたときから、ボタンの掛け違いは始まっていたようだ。当時のNASAは計画を生き残らせるため、意図的に見積額を低く算定したのだ。そして実は技術的にもNASA単独では遂行できないことが明らかになった。スカイラブ以来、長期滞在の経験がないアメリカは、恒久的な宇宙ステーションの実現に必須な空気、水のリサイクル技術を持っていなかったのだ。つまり、計画の実現にはロシアの参加が不可欠だったということになるのだろう。また資金的にもアメリカ単独ではまったく賄えないことは明らかだった。アメリカが広げた大風呂敷を実現するために、他の国の参加は必然だったのだ。やれやれだ。


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