Strange Days

古いアイピースを分解してみた

2000年08月28日(月曜日) 23時55分 星見

 昨日届いた望遠鏡を組み立ててみた。この望遠鏡、載ってる三脚がでかくて、下手するとGP赤道儀+C8EXよりもかさばりそうだ。組み立てた望遠鏡で深夜の木星、土星を眺めてみた。木星は縞2本がくっきり見える。見え方としては100ED的だが、あれよりは視界がずっと暗い。しかし案外に見えるのには驚いた。ただしレンズが汚れているので、視点によっては像がハローをまとってしまう。土星は輪がくっきり見え(あたりまえ)、本体の縞は見えないというところ。もちろんカッシーニの間隙は見えるはずが......あれ、見えてないか?(爆) 確かに輪の端の方に黒い線が走っているように見える。案外に細かいところまで見えるようだ。Fが長いせいか、像は高倍率でもそれなりものだ。ただし暗い。
 レンズの汚れが気になったので、やはり清掃してみることにした。まずアイピースだ。アイピースのレンズ面や内部にゴミが付着しているのが気になった。そこで分解清掃を試みることにした。まあ失敗してもこれ以上悪くはなるまい。
 最初にねじ込み式K26mm。これはボディをねじってみると望遠鏡側の筒が外れ、その奥にあるレンズ押さえが落ちてきた。レンズを取り出したティッシュで拭いてやり、yamacaさんのページを参照しながら組み立てなおした。ケルナーは2群3枚構成だが、その通りのレンズ構成になっている。奇妙なことに、レンズ面の内向きの側に指紋がべたべたとついている。僕がやったのだろうか。いや、ここまで無神経とは思えないし、分解したという記憶もない。これは昔親戚の子に貸したときに分解されたのだろう。彼は好奇心旺盛だったからこういう小物を分解せずに居られなかったのだろう。そうだ、そうに違いない。~
 ふと、指紋照合すれば僕がやったのかどうかが分かるのではないかと気づいた......。早速指紋をきれいに拭い取って証拠隠滅。これで美しい想い出は永遠のものだ(なにがだ)。~
 K20mmも同じ構造だ。こちらはyamacaさんのページにあるものと同じようだ。20数年も同じ構造のアイピースを作ってきたのだな。ケルナー式はレンズの大きさが印象的だった。意外なことに、対物側のレンズにはコーティングを施してあるようだ。目レンズ側はわからなかった。~
 次にOr.9mmを分解した。モノはyamacaさんのページにあるものとやはり同じ。ただし最近のものは分解できないそうだ。こちらはレンズ押さえを抜くと、細い金属(銅?)の筒にレンズが入っていた。レンズは2群4枚構成。2群のレンズをエボナイト製の筒で分けている。オルソスコピックと称して入るが、実際にはプローゼル式だった。どっちのレンズも凄く小さい。これで充分物足りるのならば、ツァイスサイズのスリーブでも充分そうだ。Or.6mmは奇妙なことに目側からセパレータ、レンズ2群の順に入っている。この配列は明らかにおかしいのでセパレータを真中に入れなおした。こちらのレンズはさらに小さい。~
 無水アルコールの類がなかったため、十分な清掃は出来なかったが、アイピース内部にゴミがたまっている状況は改善できた。明日はこれで空を眺めてみよう。~


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