Strange Days

また今夜も秋晴れの夜空

2000年09月27日(水曜日) 23時55分 星見

 今夜はほぼ新月。しかもまたも雲の無い夜空と、観望には適した夜になった。暑くも無く涼しくも無い気候もよろしい。惜しむらくは風があることだろうか。
 今夜は期待が持てそうだったので20:00頃に一度寝入り、0:00過ぎに起きだした。カーテンを開けると空高くに輝く木星と土星が目に入った。既にすばるは手を出せない位置にあったので、まずは土星を見た。やはり風があるようで、ひっきりなしに像が揺らぐ。安定した瞬間にはカッシーニの間隙と本体の縞が見えたが、そんな瞬間が非常に希少な状況だった。とてもじゃないが強拡大は出来そうに無い。おとなしくUW6.7で100倍以下の眺めを楽しんだ。木星もガリレオ衛星との系全体を眺めるのが吉だった。
 風呂に入ったりして2:00になると、オリオン座がそれなりの高さに上ってくる。M42はやはり大倍率では安定しないが、低倍率でその周辺の恒星群を視界に収めると、これはこれで見事な眺めだ。その下に燃えているシリウスが気になったので、M41をSW18の視界に収めると、ド派手なオリオン座周辺の眺めとはまた違った興があってよい。この球状星団、まだ低高度なのでかわいらしい眺めだ。
 しばしコーヒーの香りをも楽しみながら、オリオン座から大犬座に掛けての星空散歩を楽しんだ。
 寝る前にすばるを眺めておこうかと、アパートの前にMIZAR20*80双眼鏡を出した。まずはオリオン座を......。小三ツ星近辺の眺めは素晴らしい。100EDで見るよりも明るく感じられた。オリオン大星雲の明るい散光を真中に、左右に群れる微光星群が果てしない彼方から語りかけてくる。目を大犬座に転じると、こちらもM41を一発で探し出せた。結構良く見えるものだ。そしてすばるは......見、見えん。天頂付近、ほぼ85度近い高度にあるため、直視型のこの双眼鏡ではとんでもなく見難いのだ。ビーチチェアにでも寝そべって見れば別だろうが。それでも三脚を大きく傾け、無理やりに見上げてみたが、あまりの苦しさに一瞬しか視界に収めることが出来ない。完敗だ。
 こういう状況ではこちらが有利と思い、フリーハンドで扱えるMIZAR10*42双眼鏡ですばるを眺めた。今夜もすばるは明るく燃えている。
 しかし天頂付近での扱いを考えると、宮内から出ているような90度対空式の双眼鏡が欲しくなる。100mmのフローライトが40万近くするのだが、ああ、欲しい。


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