Strange Days

シグマリオン到来

2000年11月02日(木曜日) 23時36分 デジタルギミック 天気:くもりかな

 来たにょ来たにょ、シグマリオンが来たにょ。などとでじこ化するほど嬉しいぞ。いったい、買おうと決意して何日経ったことか(答え:たかだか一週間)。手に入れる苦労があるほどまた手に入れる喜びも大きいというものだ(いやまあLibretto20ほどには苦労したくはなかったが)。
 夜、黒猫のおじさん(くどいようだが黒猫のコスプレをした変なおじさんと友達というわけではない。でもそういう友達、ちょっと欲しいかも)がやってきて、諸経費と消費税込みで42600円をまんまとせしめていった。いやまて、ちゃんと箱は置いていったのだよ。俺様の勝ちだな(なにがだ)。
 箱はロカティオよりちょっと小さめで、中にはシグマリオン本体と説明書の類、そしてWindowsCE3.0のCDがあった。......ケーブルの類は? どうやってPCと接続するのだろう。本体だけ買えばPCとの接続までオッケーだったPalmとはえらい違いである。
 メモリカードも付いてないが、これはまあ他に買うつもりだから問題ないだろう。しかしまずは母艦群からのデータ転送が問題になる。
 とりあえずE950用に買った64MBフラッシュを活用することにしよう。過去に書いたテキスト群を全て持ってきてもせいぜい10MBなので、空きが30MB近くあるシグマリオンになら余裕で収まる。当面はこれでしのげるだろう。
 このCE機は、マイクロソフトの策略によりMS-Officeに汚染されている。それぞれ多機能で便利そうには見えるが、操作時に余裕度がないPDAに載せるには重すぎるし、複雑すぎるアプリだ。MSはPDAを誤解しているのではないだろうか。こんなものより1挙動で即座に使用可能になるメモ帳、スケジューラの方が遙かに重要なはずだ。テキストデータがPocketWordに関連づけされているなど、ほとんど言語道断だ。この機械はCE機中最高速なのだそうだが、それでもやはりもっさりしている。それは多分に、MSの開発部隊が掲げた理想(NTカーネルの流用などCEは高度なテクノロジーで固められてはいるのだ)と、PDA市場の現実(電子手帳の正常進化製品へのニーズ。せいぜい便利なページャ)との乖離により、MSの開発体制に混乱があるのではないだろうか。
 これらの機能は別に使わなければ使わないで済むのだが、実はもっとも困ったのが期待の日本語入力、ATOK Pocketだったりする。僕の普段使う環境は、全てVJE系で統一してある。ライセンスの問題などでVJEを入れてない機械も、たいがいは操作体系をVJEにあわせる機能を持っているので、とりあえずはあまり気にせず使える。僕は日本語入力の変換結果を信用しないので(なぜかというと日本語変換がまるで信用できなかった大昔から使ってきたせいだが)、文章変換を短く切って確定しながら入力してゆく癖が付いている。今の日本語入力はそれなりに賢くはあるのだが、しかしあまりにも長い文を日本語入力の変換に任せきりにすると、かえって誤変換の見逃しにつながりやすい。文章はうまいのに誤変換が多い書き手は、たいがいこのタイプだと思う。
 それ以外のMUAやエディタは結構よくできているし、POCKET IEもそれなりの使い勝手ではある。ロカティオのブラウザの出来もそれなりではあるのだが、やはり横640ドット使えるのは大きい。とはいえ、比べてみると意外にシグマリオンの方が大きくてかさばるので、ロカティオにもかなり使い道が残っていそうに思う。特に立ったままウェブブラウジングするとなると、ロカティオの方が断然有利だ。
 そうすると二つとも持ち運ぶことになるだろうな.....。なんだか馬鹿みたいだが、実際馬鹿なので仕方ないのだ。これでいいのだ。


Add Comments


____