Strange Days

音戸~倉橋島~江田島

2006年08月15日(火曜日) 21時03分 天気:快晴

 ちょっとは遠出しようではないか。以前から機会をうかがっていた、音戸~江田島辺りぶらり旅を決行することとした。できれば能美まで。
 昼、家で食事を済ませてから、トレンクルを広トンネルへと向けた。まずは音戸の瀬戸を渡るのだが、素直に呉から出る場合に通る警固屋辺りの道が、自転車での通行では恐怖の区間なので、避けたかった。そこで、阿賀の方から回り込むことにしたのだ。
 広トンネルで阿賀に抜け、阿賀から海沿いの道を音戸へと走る。概ね走りやすい道で、なによりも交通量が少ないのがうれしい限りだ。小さな峠を挟んで、音戸大橋を望む辺りまで出た。
 音戸大橋は、実は自動車専用なので、徒歩と自転車では通れない。その場合、渡船を使うのだ。幅が100mも無い瀬戸を、随時小さな渡船が行き来している。日本一短い定期航路ということだ。
 料金は、倉橋島側の桟橋にある料金所で払う形だ。桟橋に出ると、程なく向こう岸からの客を乗せた渡し舟が、軽快に寄せてきた。軽いトレンクルを担ぎ、乗り込む。この渡船、大型船が通過した後などは、その航跡に乗り上げるたびに木の葉のように揺れ、大層楽しい。今回は、至って平穏な瀬戸を渡っていった。
 対岸で料金*1を払い、さて、どっちに向かおう。あまりの暑さにめげ始めていたので、倉橋島を周回して能美島に出るという壮大な計画はさっさと揮発してしまい、より安易な計画へと堕落していった。早瀬大橋を通り、江田島は術科学校辺りに抜けて、小用からフェリーで呉に戻ろう。最初の計画からすれば1/3ほどという、見事なバブル崩壊ぶりだ。しかし、こんな暑いし、トレンクルだし。
 早瀬大橋はすっきりしたトラス橋だ。ここのアプローチが最悪で、車道は自転車で抜けるには狭い*2し、しかし歩道は大層な荒れ方だしで、結局は押して歩くしかなかった。こんな暑いのに。
 橋の上は、風も通るので快適だ。写真を撮りつつ抜け、対岸の江田島に降り立った。
 ツーリングマップルで確認しつつ、適宜休憩しつつ江田島を走った。海が近いのはいいもんだ。
 やがて術科学校の前を通過する。暑さに頭が煮えていたので、中は見学しなかった。そして小用へは、小さな峠を越える。トレンクルでも楽々な程度の峠なので、とにかく術科学校を見学したいという向きは、小用にフェリーで上陸し、単刀直入に峠を越えると良いだろう。
 小用の船着場に着き、時刻表を見る。フェリーの時間まではかなり間がある。今、出たばかりのようだ。その代わりに、高速船がもうすぐ出るようだった。高速船には車はおろか、自転車も載せられない。要するに海上バスなのだ。が、トレンクルなら折りたためば問題なし。高速船の切符を買った。
 程なく、高速船の人になり、あっという間に呉港に帰着。日が暮れるまで、大和ミュージアムの庭で寝転がっていた。
 さすがに真夏のツーリングはつらい。もう少しマシな時期に帰った時に、この辺りをもう一度走ってみよう。


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