Strange Days

エスプレッソに挑戦

2000年12月17日(日曜日) 23時40分 暮らし

 立場のヨークマートで、マキシムだかどこかだかのエスプレッソ用粉を買い込み、お家に帰宅したのさ。早速、エスプレッソに挑戦だ。
 エスプレッソの原理は高圧の蒸気/熱湯を粉の間を潜らせて抽出するというもののはずだ。原理は分かっていたが、実際に買った装置の原理がいまいち分からん。
 モノはイタリヤ製のアルミ削りだしの製品で、日本の商社が輸入したもののようだ。サイズは拳二つ分程度か。上下に分かれ、ネジでねじ込む形になっている。下半分はさらに二つに分かれる。一つは水を入れておくタンクで、安全弁が横に突き出している。この弁に水が被らないように注水しろということらしい(当然だよな)。そしてそこに、ポツポツと網状の板がはまっている、漏斗様の部品をはめ込む。ここに粉を詰めろということらしい。上の部品は、まずネジのすぐ上に下の漏斗のそれより目の細かい網状板が、パッキンではめ込まれている。そして上の抽出した液体がたまる部屋に向かって、塔様の部品が突き出している。ここから抽出した液体が出てゆくらしい。ここが一番分からないところで、どういう機構で珈琲が液化するかが分からなかった。最初、下の貯水槽から蒸気が吹き上げ、粉の間を吹き上げる間に抽出し、上の穴から蒸気のまま噴出して上蓋で液化するのかと思っていた。しかし出方を観察していると、どうも液体のまま一気に粉の間を通り抜け、そのまま噴出するようだ。最後に蒸気が吹き上げる"ポコポコ"という音がするが、その時点で既に抽出は終わっている。これはサイフォン式のものと同じで、沸騰すると一気に上の抽出槽へとあふれ出るようだ。
 とりあえず抽出できたので、マグカップに入れてみる。うっかりデミタスを買ってこなかったので、200ml入るマグカップしかなかったのだが、その半分以下しか溜まらない様は情けないものがある。やっぱりデミタスで飲まないとありがたみが無いな。
 飲むと、濃厚でおいしい。ふつうの珈琲とは次元が違う飲み物だ。ドトールで頼むと、なぜかミルクだけついてくるのだけれど、本来は砂糖もミルクもドサドサ入れて飲むものらしい。お茶代わりのアメリカンカフィーに対し、こちらはデザート感覚なんだとか。
 ちょっと検索してみると、エスプレッソのエンスーな人々が良くヒットする。それによれば、エスプレッソの最適な抽出圧というのが9気圧程度らしいのだが、直火式では1.5気圧程度しか行かないものらしい。しかし、それでも通常の珈琲とは違う味わいがある。店屋で飲むエスプレッソに見られる"泡"は、最高15気圧にも達する機械式高圧抽出の副産物だという。この辺りになると、もう完全に別次元の飲み物だ。しかし、店屋で飲むモノの中には、わざわざあわ立てて誤魔化しているものもあるのだとか。努々、騙されまい。
 いやはや、珈琲一つとっても奥深いものであります。


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