Strange Days

年内最後の仕事と千年期末

2000年12月22日(金曜日) 23時49分 思考 天気:果たして晴れであろうか

 午前中に二つ仕事を済ませた。どちらもほぼ紙の仕事なのだが、これがあちこちの部署のエゴまるだしのフォーマットばかりで楽しい。いや楽しくない。どうにも不条理な感じを拭いきれないからだ。
 とにかく物件を関連部署に送り、年内の仕事は残すところ後一つ。これが20世紀最後のお仕事になるだろう。はぁ、やっと一息つける。もう少し感慨のようなものを抱くべきなのだろうが、西欧文明人でも何でもない俺様には、この世紀なる概念などどうでもよいものだ。
 っておい、それは本当のことか? 現代の日本人など、西洋文明圏以外のどこに属しているというのだ。西洋文化さえも半ば受容しいるではないか。むかし、アパルトヘイト下の南アフリカで、名誉白人扱いだった日本人は"イエローバナナ"などと双方から侮蔑されたそうだ。外見は黄色人種だが、中身は白人化しているというわけだ。これくらい今の日本人を的確に表現している言葉はないかもしれない。しかし、それは日本人だけだろうか。朝鮮人だって、中国人だって、やっぱり程度の差はあれイエローバナナ化しているのだ。それと同じように、黒人だってアラブ人だって、実は西欧化が進んでいるかもしれない。
 西欧文明の黄色化、黒化も進んでいるかもしれない。それが端的に現れているのが、グローバルスタンダードなる言葉で無思慮に表現されている、価値観のモノシリック化だと思うのだ。
 この傾向は21世紀になっても、いや21世紀にこそ急進して行くのだろうな。嫌な時代になったもんだ(でもケーキは食うぞ)。


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